午前:債券サマリー 先物は小幅続伸、長期金利は一時1.615%と約17年ぶり高水準
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22日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は小幅に続伸。朝安後に切り返した。この日発表された7月の全国消費者物価指数(CPI)は日銀の利上げ観測を後押しする内容となったが、値頃感を意識した買いが円債相場を下支えした。 生鮮食品を除くコアCPIは前年同月比3.1%上昇した。伸び率は6月の3.3%から鈍化したものの、市場予想に対して上振れして着地した。前日のニューヨーク市場において長期債相場が下落(金利が上昇)したことも相まって、円債市場で先物9月限は安寄りした。一方で、ジャクソンホール会議が開幕し、日本時間22日深夜には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演が予定されている。様子見姿勢が広がるなかで先物は持ち直した。 先物9月限は前営業日比4銭高の137円60銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時1.615%に上昇。およそ17年ぶりの高水準となっている。 出所:MINKABU PRESS