前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■ランディクス <2981> 2,418円 (+105円、+4.5%) ランディックス <2981> [東証G]が大幅反発。同社は21日午後1時ごろに28年3月期を最終年度とする「第2次中期経営計画」の概要を発表。同計画は6月24日に発表したもので、売上高を350億円、経常利益率10%、ROE15%を目指す。28年3月期までの株価水準目標はPER15倍とし、足もとの9倍前後から引き上げることを目指している。同社が12日に発表した第1四半期(4-6月)決算では、連結営業利益が前年同期比8.6倍の10億3900万円となった。今期配当は従来予想から2円増額の42円(前期は39円)とすることを明らかにしており、足もとの株価は上昇基調にあった。 ■SBIGAM <4765> 666円 (+27円、+4.2%) SBIグローバルアセットマネジメント <4765> [東証P]が大幅高。同社は20日の取引終了後、SBI岡三アセットマネジメント(東京都中央区)を簡易株式交付により子会社化すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。SBIホールディングス <8473> [東証P]を中心とするSBIグループでの資産運用事業を一元的に統括する体制を整える。株式交付の効力発生日は9月11日を予定。SBI岡三アセットマネジメント1株に対し、SBIGAM22.737株を割り当て交付する。26年3月期以降の業績に与える影響は現在精査中で、新たに開示の必要性が生じた場合は速やかに公表するとしている。 ■八洲電機 <3153> 2,118円 (+85円、+4.2%) 八洲電機 <3153> [東証P]が大幅高で4日続伸。同社は20日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表。これを材料視した買いが入った。来年度に創立80周年を迎えるにあたり、従来から贈呈している「ジェフグルメカード」の金額を増額する。保有株式数100株以上200株未満の株式に対しては、これまで継続保有期間に応じて500~1000円分を贈呈していたが、25年9月末を基準日とする株主優待より、継続保有期間に応じて1000~2000円分とする。同様に保有株式数200株以上1000株未満の場合、これまでの2000~3000円分を3000~5000円分に、1000株以上の場合、従来の5000~7000円分を6000~1万円分に見直す。 ■ファーマF <2929> 999円 (+26円、+2.7%) ファーマフーズ <2929> [東証P]が5日続伸。同社は21日、TBSテレビ系経済情報番組「がっちりマンデー!!」の8月24日朝の放送で紹介されると発表しており、株価を下支えする材料になった。今回の番組特集テーマは「儲かる成分」で、ファーマFが販売する機能性素材「Pharma GABA」が取り上げられる。同素材はストレス緩和や睡眠の質改善などに効果があるという。 ■アクシスC <9344> 829円 (+21円、+2.6%) アクシスコンサルティング <9344> [東証G]が3日続伸。20日取引終了後、10万株(自己株式を除く発行済み株数の1.98%)を21日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。譲渡制限付き株式報酬制度の導入に備え、対象者へ付与する予定の株式を調達するため。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、アクシスCは21日に予定通り10万株を取得した。 ■オリコ <8585> 1,009円 (+21円、+2.1%) オリエントコーポレーション <8585> [東証P]が4日ぶり反発。ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がオリコの株式を買い増していたことが20日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルによる保有割合は6.26%から7.28%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は13日となっている。 ■アドテスト <6857> 10,945円 (+180円、+1.7%) アドバンテスト <6857> [東証P]が3日ぶり反発。半導体製造装置関連株は銘柄によってここ跛行色の強い動きとなっていたが、同社株は相対的に強調展開が目立っていた。アドテストのようにAI半導体分野に重点を置くメーカーが勝ち組に位置していた。前日20日の米国株市場では半導体セクターが軟調となり、アドテストと取引関係の厚いエヌビディアも小幅ながら続落した。アドテストも前日20日は大きく売り優勢に傾き25日移動平均線を終値で下回ったこともあり、利食い急ぎの動きを誘発しやすくなっていたが、一方で出遅れた向きの押し目買いが観測され底堅かった。 ■日産自 <7201> 355.1円 (+5.1円、+1.5%) 日産自動車 <7201> [東証P]が反発。米ブルームバーグ通信が21日、横浜市にある日産自のグローバル本社ビルの売却先として、米投資ファンドのKKR が最有力候補となっていることが分かったと伝えた。報道に反応した買いが入ったとみられる。記事によると、売却規模は約900億円で、協議は現在も進行中としている。 ■オプティム <3694> 580円 (+8円、+1.4%) オプティム <3694> [東証P]が反発。20日取引終了後、生成AIを活用し、社内マニュアルの自動生成・更新・管理を可能にするAI社内ポータルサイトサービス「OPTiM Collaboration Portal」を発表した。既存のドキュメントをアップロード、あるいはAIに指示を出すだけで誰でも簡単に高品質な社内マニュアルを作成でき、そのマニュアルを公開する社内ポータルサイトを構築・運用できる次世代型サービスという。 ■エニグモ <3665> 296円 (+4円、+1.4%) エニグモ <3665> [東証P]が上伸。同社は21日、自社運営するスペシャルティ・マーケットプレイス「BUYMA(バイマ)」が、世界最大級のオンライン・マーケットプレイス「eBay」への出店を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。eBay出店に際しては、BEENOS <3328> [東証P]グループのBeeCruiseが提供している「eBay出店支援サービス」を活用。「eBay」への出店により、BUYMAは越境ECの更なる拡大を図り、日本発の商品を世界中のユーザーに届ける取り組みを強化するとしている。 ■生化学 <4548> 670円 (+8円、+1.2%) 生化学工業 <4548> [東証P]が反発。同社は20日の取引終了後、外科手術で使う癒着防止材「SI-449」について、医療機器として製造販売承認を申請したと発表しており、材料視した買いが入った。外科手術後は手術で欠損又は損傷した部位が修復する過程で、本来は離れている手術で傷ついた部位と周辺組織が結合する「術後癒着」が発生することがある。術後癒着は術後合併症の主な原因となっており、発生リスクを低減させる癒着防止材は主にシート状やゲル状の製品が使われている。一方、生化学が申請したSI-449は粉末状であり、凹凸が多い組織表面への付着性が高い。同社は普及が進む腹腔鏡下手術での使いやすさに優れているとみている。また、体内に存在する物質で構成されているため、高い生体適合性が期待できるという。 ■サカイ引越 <9039> 2,948円 (+34円、+1.2%) サカイ引越センター <9039> [東証P]が4日続伸。大和証券は20日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を2650円から3100円に引き上げた。第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比3.1%増の53億6000万円となった。25年3月期は「2024年問題」による残業時間規制の影響を慎重にみて、受注は抑制傾向にあったが、引越件数は増加に転じている。26年3月期の同利益は前期比3.7%増の134億円(会社計画130億8600万円)を予想。株主還元の強化や来年度からの新中期経営計画での資本政策に注目している。 ■新日本科学 <2395> 1,640円 (+16円、+1.0%) 新日本科学 <2395> [東証P]が続伸。同社は21日午前11時30分、カルディオインテリジェンス(東京都港区)と長時間心電図について、AIを活用した解析技術に関する共同研究開発契約を締結したと発表しており、材料視した買いを引き寄せた。実験用大動物の心電図データを解析する受託試験サービスを製薬会社や研究機関向けに展開する体制の構築を目指す。新日本科学が非臨床試験の受託事業で培ってきたノウハウと、カルディオ社のAIを活用した心電図の自動解析で異常を発見する技術を組み合わせる。医薬品の開発では実験動物などで薬が体に与える影響を確かめる「安全性試験」の段階があり、同試験に心電図が用いられる。近年は24時間以上の連続的な心電図解析へのニーズが高まっているものの、長時間にわたる心電図を確認する作業は現場の負担が重い。共同研究を通じ、安全性試験の業務効率化や医薬品開発の活性化を図る。 ※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース