利益成長【青天井】銘柄リスト〔第4弾〕20社選出 <成長株特集>
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本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の【第1弾】(8月3日配信)、【第2弾】(8月11日配信)、【第3弾】(8月17日配信)に続くシリーズ第4弾として、8月13日から19日の期間に発表された決算の中から、25年4-6月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄を探った。 下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、25年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している20社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。 上振れ率トップとなったのは、チケット販売大手のぴあ <4337> [東証P]。25年4-6月期(第1四半期)の経常利益は23.7億円(前年同期比3.7倍)と実に77四半期ぶりに四半期ベースの過去最高益を塗り替えた。来日アーティストの大規模公演や人気グループの全国ツアーをはじめ、大型興行、大規模フェス、プロスポーツ、ミュージカル、レジャーなどのチケット販売が好調に推移したほか、大阪・関西万博のチケットや関連出版物の販売も伸びた。26年3月期の同利益は前期比34.6%増の32億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだが、第1四半期実績だけで通期計画の32億円に対する進捗率は74.1%に達しており、業績上振れが期待される。 2位に入った法人向けクラウドサービスを展開するトヨクモ <4058> [東証G]の4-6月期(第2四半期)経常利益は5.2億円(前年同期比75.3%増)と3四半期連続の最高益更新を果たした。企業がITインフラへの投資を拡大する中、サイボウズ <4776> [東証P]の業務アプリケーション構築サービス「kintone」の機能を組み合わせて業務効率化を支援する「kintone連携サービス」の契約数が大幅に増加したほか、災害発生時の安否確認サービスも伸びた。好決算を受けて、株価は15日に約4年10ヵ月ぶりの高値をつけている。 3位の就職支援サイトを運営するワンキャリア <4377> [東証G]は、積極的な法人向けマーケティング活動などによって新規取引先が大きく増加する中、求人掲載やスカウトサービスの販売が大きく伸び、4-6月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比48.3%増の10.3億円と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。25年12月期の同利益は前期比43.1%増の18.5億円と5期連続で過去最高益を更新する見通しだ。株価は上場来高値圏を舞う展開となっている。 4位のレントラックス <6045> [東証G]は主力のインターネット成果報酬型広告サービスで金融、自動車、エステクリニック、転職求人、物販などの領域に注力したほか、販管費の減少なども寄与し、4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比64.1%増の4.5億円に拡大して着地。26年3月期の同利益は前期比13.6%増の12.7億円と2期連続の最高益更新を見込む。株価は約10年ぶりの高値圏に浮上している。 5位にリスト入りしたホクリヨウ <1384> [東証S]の4-6月期(第1四半期)経常利益は前年同期比4.9倍の13.2億円と7四半期ぶりに過去最高益を更新した。鳥インフルエンザの発生を受けて採卵鶏が殺処分された影響で鶏卵相場が想定を上回る水準で推移したことに加え、鶏卵原価の6割を占める配合飼料価格が下落したことも利益拡大につながった。業績好調に伴い、26年3月期の同利益を従来予想の22.3億円→29.9億円と2期ぶりの最高益更新見通しに上方修正するとともに、期末一括配当を従来計画の50円→70円に大幅増額修正したことも好感され、株価は14日に上場来高値2100円まで上昇する場面があった。 ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想 コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER <4337> ぴあ 74.7 2371 1357 34.6 3200 2378 22.4 <4058> トヨクモ 57.8 524 332 20.5 1400 1162 35.9 <4377> ワンキャリア 48.3 1035 698 43.1 1856 1297 38.3 <6045> レントラクス 40.2 453 323 13.6 1279 1126 16.3 <1384> ホクリヨウ 38.2 1328 961 29.1 2990 2316 8.4 <2586> フルッタ 37.5 154 112 6.0 370 349 79.3 <3923> ラクス 26.2 3657 2897 46.8 15000 10218 40.4 <5621> ヒューマンT 23.3 397 322 37.4 1285 935 28.2 <9337> トリドリ 21.8 229 188 60.2 700 437 25.8 <7320> Solvvy 15.1 617 536 26.5 2500 1977 16.2 <153A> カウリス 10.5 126 114 3.1 400 388 56.1 <5038> eWeLL 9.3 413 378 31.7 1499 1138 42.0 <3661> エムアップ 8.6 1408 1297 14.3 4700 4113 34.5 <6039> 動物高度医療 7.9 258 239 19.0 857 720 16.6 <5845> 全保連 5.2 933 887 4.9 2662 2538 12.6 <5592> くすりの窓口 4.9 645 615 10.1 2135 1940 19.8 <5244> jig.jp 3.8 548 528 3.1 1915 1858 10.0 <9211> エフ・コード 2.4 553 540 53.8 2033 1322 24.7 * <9612> ラックランド 1.5 986 971 53.7 1706 1110 - <4071> PAコンサル 1.3 1638 1617 33.3 6050 4540 24.3 ※2024年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。 ※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。 株探ニュース