【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米イベント控え見送りムード (8月21日)

投稿:

市況

日経平均株価
始値  42783.26
高値  42926.11
安値  42564.30
大引け 42610.17(前日比 -278.38 、 -0.65% )

売買高  17億4188万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆87億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.米ハイテク株が全体相場の重荷に
 2.最高値圏へ急騰後の反動安の警戒続く
 3.午後に下げ幅広げ一時300円超安
 4.ジャクソンホール会議前で見送りムード
 5.ソフトバンクGは利食い売り続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比16ドル高と小幅に続伸した。パウエルFRB議長の講演を控えて様子見ムードの強い中、ディフェンシブ株などが買われた。

 東京市場では、日経平均株価は安寄り後にプラス圏に浮上する場面があったものの、上値を追う流れとならず、ジャクソンホール会議を前に持ち高調整目的の売りに押される展開となった。

 日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。直近で急騰し史上最高値圏まで水準を切り上げたとあって、反動安への警戒感が続いた。前日の米株式市場でハイテク株が軟調に推移し、ナスダック総合株価指数が続落したことも日本株の重荷となった。米国時間21日に開幕する経済シンポジウムの「ジャクソンホール会議」では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演にマーケットの注目が集まっている。利下げに消極的な発言が出た際の米国株の調整リスクも意識され、買い手控えムードが広がった。ソフトバンクグループ<9984>に対する利益確定目的の売りも続き、日経平均を押し下げる要因となった。

 東証業種別指数では医薬品や輸送用機器、建設業などの下げが目立った一方、非鉄金属や鉄鋼が1%を超す上昇となった。相場の先高観も根強く下値では押し目を拾う動きも見られ、プライム市場の値上がり銘柄数の割合は4割となった。

 個別ではソフトバンクGのほか、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、NTT<9432>が軟調推移。第一三共<4568>が急落したほか、住友林業<1911>やメドレー<4480>、ゼンショーホールディングス<7550>が下値を探り、デンソー<6902>やニトリホールディングス<9843>が冴えない展開となり、ソシオネクスト<6526>や福田組<1899>が売られた。

 半面、サンリオ<8136>とアドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>が株価水準を切り上げたほか、キヤノン<7751>やニデック<6594>、日産自動車<7201>がしっかり。旭化成<3407>と三井金属<5706>が値を飛ばし、宝ホールディングス<2531>とアステリア<3853>がストップ高となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、コナミG <9766>、フジクラ <5803>、KDDI <9433>、旭化成 <3407>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。うち49円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、第一三共 <4568>、中外薬 <4519>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約167円。

 東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)パルプ・紙、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)輸送用機器、(3)建設業、(4)陸運業、(5)食料品。

■個別材料株

△イオレ <2334> [東証G]
 AIデータセンターなどに経営資源振り向けショートカバーで需給相場様相に。
△宝HLD <2531> [東証P]
 バリューアクトの大量保有で思惑買い。
△旭化成 <3407> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価1800円に増額修正。
△WHDC <3823> [東証S]
 楽天モバイルと紹介パートナーシップ契約締結。
△アステリア <3853> [東証P]
 円建ステーブルコインの決済データをノーコードで連携へ。
△ソルクシーズ <4284> [東証S]
 地銀再編で商機到来の思惑。
△エーアイ <4388> [東証G]
 26年3月期営業利益予想を引き上げ。
△SBIGAM <4765> [東証P]
 SBI岡三アセットマネジメントを子会社化へ。
△三井金 <5706> [東証P]
 データセンター向け高周波基板用電解銅箔の増産決定を好感。
△TORICO <7138> [東証G]
 幻冬舎とWeb3領域で業務提携。

▼福田組 <1899> [東証P]
 売り出しによる短期的な需給悪化を警戒。
▼タウンズ <197A> [東証S]
 中期計画発表も材料出尽くしと受け止められる。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)宝HLD <2531>、(3)電算システム <4072>、(4)三井海洋 <6269>、(5)ユニチカ <3103>、(6)タカラバイオ <4974>、(7)三井金 <5706>、(8)旭化成 <3407>、(9)ユニオンツル <6278>、(10)ネットプロ <7383>。
 値下がり率上位10傑は(1)第一三共 <4568>、(2)インフォMT <2492>、(3)野村マイクロ <6254>、(4)住友林 <1911>、(5)メドレー <4480>、(6)サンウェルズ <9229>、(7)宮越HD <6620>、(8)ソシオネクス <6526>、(9)タツモ <6266>、(10)ゼンショHD <7550>。

【大引け】

 日経平均は前日比278.38円(0.65%)安の4万2610.17円。TOPIXは前日比15.96(0.52%)安の3082.95。出来高は概算で17億4188万株。東証プライムの値上がり銘柄数は673、値下がり銘柄数は879となった。東証グロース250指数は784.99ポイント(2.36ポイント安)。

[2025年8月21日]


株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。