東京株式(大引け)=278円安で3日続落、ジャクソンホール会議前で手控えムード

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市況

 21日の東京株式市場は安寄り後にプラス圏に浮上する場面があったものの、上値を追う流れとならず、ジャクソンホール会議を前に持ち高調整目的の売りに押される展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比278円38銭安の4万2610円17銭と3日続落。プライム市場の売買高概算は17億4188万株、売買代金概算は4兆87億円。値上がり銘柄数は673、対して値下がり銘柄数は879、変わらずは68銘柄だった。

 日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。直近で急騰し史上最高値圏まで水準を切り上げたとあって、反動安への警戒感が続いた。前日の米株式市場でハイテク株が軟調に推移し、ナスダック総合株価指数が続落したことも日本株の重荷となった。米国時間21日に開幕する経済シンポジウムの「ジャクソンホール会議」では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演にマーケットの注目が集まっている。利下げに消極的な発言が出た際の米国株の調整リスクも意識され、買い手控えムードが広がった。ソフトバンクグループ<9984.T>に対する利益確定目的の売りも続き、日経平均を押し下げる要因となった。

 東証業種別指数では医薬品や輸送用機器、建設業などの下げが目立った一方、非鉄金属や鉄鋼が1%を超す上昇となった。相場の先高観も根強く下値では押し目を拾う動きも見られ、プライム市場の値上がり銘柄数の割合は4割となった。

 個別ではソフトバンクGのほか、ディスコ<6146.T>や東京エレクトロン<8035.T>、レーザーテック<6920.T>が値を下げ、トヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>、NTT<9432.T>が軟調推移。第一三共<4568.T>が急落したほか、住友林業<1911.T>やメドレー<4480.T>、ゼンショーホールディングス<7550.T>が下値を探り、デンソー<6902.T>やニトリホールディングス<9843.T>が冴えない展開となり、ソシオネクスト<6526.T>や福田組<1899.T>が売られた。

 半面、サンリオ<8136.T>とアドバンテスト<6857.T>、フジクラ<5803.T>が株価水準を切り上げたほか、キヤノン<7751.T>やニデック<6594.T>、日産自動車<7201.T>がしっかり。旭化成<3407.T>と三井金属<5706.T>が値を飛ばし、宝ホールディングス<2531.T>とアステリア<3853.T>がストップ高となった。

出所:MINKABU PRESS

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