<動意株・21日>(大引け)=イオレ、アステリア、グリッドなど

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 イオレ<2334.T>=一気に値幅制限上限まで駆け上がる。求人広告プラットフォームの運営や、団体活動向け連絡網サイトなどを展開する。業績は利益採算面で苦戦しているが、新株発行などで資金調達を行いAIデータセンター事業への注力姿勢を高めている。また、暗号資産金融事業へも参入し業容拡大に積極的だ。株価は6月下旬以降投資資金の流入が顕著となっており、上げ足の強さが際立っている。市場では「足もと業績面で不安はあるが、それだけに(貸株市場を通じた)空売りを呼び込みやすく、需給相場の様相を呈している。株価急騰の過程で信用買い残が積み上がっていない点も上値の軽さにつながっている」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。

 アステリア<3853.T>=後場上げ足強めストップ高。同社はきょう午前11時30分ごろ、JPYC(東京都千代田区)が発行する日本円建ステーブルコイン「JPYC」の決済データをノーコードで連携することができるASTERIA Warp専用「JPYCアダプター」を開発すると発表。これが材料視されているようだ。JPYCアダプターは、円建ステーブルコイン「JPYC」のトークン送受を、企業の財務会計システム、基幹システム、クラウドサービスなどとノーコードで直結し、資金移動を自動化・高速化するなど企業システムとして実装できる仕組みを実現。1万社を超える企業での採用実績があるデータ連携ツール「ASTERIA Warp」を使用することで、一般企業へのステーブルコインの普及を促進し、企業間の資金移動だけでなく、将来的な環境整備によりEC事業やデジタル給与振込などへの活用を図るとしている。

 グリッド<5582.T>=3日ぶり大幅反発。同社はきょう、北海道電力<9509.T>グループの北海道電力ネットワークと優先給電指令支援システム「ReNom Power」の開発に向けて協業を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。ReNom Powerは、過去の運用実績や需給予測データをもとに、出力制御が必要な発電所とその規模・時間帯をシステムで自動計算し、オペレーターの判断を支援するもの。26年2月末の開発完了を目指すとしている。

 三井金属<5706.T>=切り返し急で新高値。同社は20日、台湾とマレーシア工場において、高周波基板用電解銅箔「VSP」の生産能力を増強すると発表した。データセンター向けのサーバーやルーターといった高性能通信インフラ機器に活用される部材とあって、収益貢献を期待した買いが集まったようだ。同社は今年1月に月産420トン体制を580トン体制に増強すると発表していたが、追加の増強により、2026年9月までに月産840トン体制とする。VSPの需要が当初の計画以上に加速度的に増加しており、生産体制を強化する。

 AnyMind Group<5027.T>=上値指向強める。同社はきょう、インフルエンサーやクリエイター向けの新サービス「AnyLive for Creators」の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。これまでブランド向けを中心に提供してきた生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」のアバター生成機能を活用し、クリエイターが自身のAIアバターを生成し、公募型アフィリエイトキャンペーンなどのライブコマース配信に24時間対応できる仕組みを提供。これにより、時間や稼動といった制約にとらわれない新たな収益機会の創出を支援するとしている。

 TORICO<7138.T>=物色人気にストップ高。20日取引終了後、出版社の幻冬舎(東京都渋谷区)と暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンなどWeb3領域の新規事業創出に向けて業務提携すると発表。これを材料視した買いが膨らんでいる。幻冬舎のWeb3専門メディアの運営やコンサルティングを通じて培ってきた経験とノウハウを生かし、TORICOの暗号資産・ブロックチェーンの既存事業への活用支援や、新規事業の創出を図る。また、同じ出版・コンテンツ業界の企業という両社のシナジーを生かし、Web3関連の共同事業の実施も目指す。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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