【↓】日経平均 大引け| 続落、米ハイテク株安で利益確定の売り優勢 (8月20日)
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日経平均株価 始値 43400.66 高値 43425.78 安値 42724.15 大引け 42888.55(前日比 -657.74 、 -1.51% ) 売買高 19億1203万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆8849億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は大幅続落、4万3000円台を割り込む 2.米ハイテク株安受け、半導体など主力株の下げを誘発 3.日経平均寄与度の高い値がさ株への売りが目立つ展開 4.内需関連は高い銘柄も多く、値上がりが700銘柄強に 5.パウエル講演前で様子見、売買代金は5兆円台下回る ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比10ドル高と小幅に反発した。ジャクソンホール会議に市場の関心が向かうなか、ホーム・デポが上昇し指数を押し上げた。 東京市場では、リスク回避の流れが主力株中心に広がり、日経平均株価は大きく値を下げ4万3000円台を割り込んだ。 20日の東京市場は、これまで相場を牽引していた主力株に利食い圧力が広がり日経平均は一時800円を超える下げをみせる場面もあった。前日の米国株市場では半導体関連株をはじめハイテクセクターへの売りが顕著となり、ナスダック総合株価指数が大きく下値を探る展開となった。これを受けて東京市場でもこれまで相場の牽引役を担っていた銘柄に持ち高調整の売りが波及した。もっとも一部の日経平均寄与度の高い値がさ株の下げが反映された部分は大きく、内需関連株には株価を上昇させる銘柄も少なくなかった。先物主導の下落で、22日に予定されているジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせたようだ。なお、プライム市場全体の売買代金は10営業日ぶりに5兆円台を下回った。 個別では、群を抜く売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大幅安、サンリオ<8136>も軟調。ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>などが大きく値を下げ、ソシオネクスト<6526>の下落も目立つ。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>も売られた。三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>が安い。セレス<3696>が値下がり率トップに売り込まれ、東洋エンジニアリング<6330>が急落、日東紡績<3110>も大幅安。 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、トヨタ自動車<7203>がしっかり、キーエンス<6861>も堅調。オリエンタルランド<4661>が買われ、JT<2914>も上昇した。アステリア<3853>が3日連続ストップ高で値上がり率トップに買われたほか、東洋水産<2875>が異彩高。大平洋金属<5541>、ピジョン<7956>なども値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も上昇した。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971>、KDDI <9433>、ダイキン <6367>、ホンダ <7267>、OLC <4661>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、コナミG <9766>、フジクラ <5803>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約483円。 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)食料品、(3)陸運業、(4)鉱業、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)その他製品、(3)情報・通信業、(4)機械、(5)電気機器。 ■個別材料株 △JESCO <1434> [東証S] 中期計画をポジティブ視。 △クリアル <2998> [東証G] 老人ホーム対象ファンドへの投資申込が満額で受付終了。 △ロート <4527> [東証P] SMBC日興証券が目標株価引き上げ。 △ピアズ <7066> [東証G] ドコモのサービスで個人向けリスキリング支援を提供開始。 △じもとHD <7161> [東証S] SBI「第4のメガバンク構想」再始動とステーブルコインへの思惑も。 △サイゼリヤ <7581> [東証P] マレーシアで新会社設立。 △レオクラン <7681> [東証S] ファスキアホールディングスの子会社化を好感。 △東北銀 <8349> [東証S] SBI <8473> との資本業務提携報道が株価刺激。 △GFA <8783> [東証S] 次世代型SocialFiアプリ「WOWOO」Android版をリリース。 △NCS&A <9709> [東証S] 上限8.65%の自社株買いの実施を評価。 ▼ディスコ <6146> [東証P] 米半導体株安受け売り圧力波及。 ▼SBG <9984> [東証P] 米ハイテク安が利益確定売りを促す。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)Jディスプレ <6740>、(3)GMO-FG <4051>、(4)東洋水 <2875>、(5)大平金 <5541>、(6)ピジョン <7956>、(7)甜菜糖 <2108>、(8)三信電 <8150>、(9)東和銀 <8558>、(10)OLC <4661>。 値下がり率上位10傑は(1)セレス <3696>、(2)ソシオネクス <6526>、(3)SBG <9984>、(4)東洋エンジ <6330>、(5)三井金 <5706>、(6)野村マイクロ <6254>、(7)日東紡 <3110>、(8)フジクラ <5803>、(9)アドテスト <6857>、(10)マネックスG <8698>。 【大引け】 日経平均は前日比657.74円(1.51%)安の4万2888.55円。TOPIXは前日比17.72(0.57%)安の3098.91。出来高は概算で19億1203万株。東証プライムの値上がり銘柄数は708、値下がり銘柄数は846となった。東証グロース250指数は787.35ポイント(13.27ポイント安)。 [2025年8月20日] 株探ニュース