午前:債券サマリー 先物は続落、米債券安を受け売り先行
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19日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。前日の米債券安を受けた売りは朝方で一巡したが、この日に財務省が実施する20年債入札の結果発表を控えて戻りは限定的だった。 米連邦準備理事会(FRB)が次回9月会合で大幅な利下げに踏み切るとの観測が後退していることなどを背景に、18日の米長期金利が上昇した流れが東京市場に波及。日銀の利上げ再開観測が根強いこともあり、債券先物は午前9時00分ごろに137円64銭まで軟化する場面があった。前日まで6日続落していることから下値では押し目買いが散見されたものの、政治や財政の不確実性が高いなかで行われる20年債入札の結果を見極めたいとするムードもあり戻りは鈍かった。 午前11時の先物9月限の終値は、前日比9銭安の137円72銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.585%に上昇し、その後は前日に比べて0.015%高い1.580%で推移している。 出所:MINKABU PRESS