前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■グロービング <277A>  3,305円 (+165円、+5.3%)

 グロービング <277A> [東証G]が3日続急伸。昨年11月に東証グロース市場に上場したニューフェースだが成長力が際立っており、連日の上場来高値更新と上げ足の強さを際立たせていた。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を背景に戦略的なコンサルティングサービスを手掛ける。時流を捉えたビジネスモデルで業績は飛躍的な伸びをみせている。25年5月期は営業利益段階で前の期比7.6倍化したが、続く26年5月期も前期比26%増の35億3900万円予想と大幅な伸びを確保。しかし、会社側では27年5月期以降の中期成長シナリオに自信を持っており、向こう数年にわたって売上高で年率40~50%の伸びを想定するとともに、30~35%程度の営業利益率を見込んでいる。

■篠崎屋 <2926>  119円 (+5円、+4.4%)

 篠崎屋 <2926> [東証S]が大幅高で3日続伸。18日午前10時ごろに、自社株27万8820株(消却前発行済み株数の1.93%)を8月29日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1415万7780株となる。

■マルシェ <7524>  202円 (+8円、+4.1%)

 マルシェ <7524> [東証S]が3日ぶり大幅反発。18日午後3時ごろに発表した7月度の月次料飲売上(直営店舗売上高)状況で、既存店実績が前年同月比6.7%増となったことが好感された。同社は「酔虎伝」「八剣伝」などを展開する居酒屋チェーンで、既存店売上高が前年実績を上回るのは4ヵ月連続となる。

■アヴィレン <5591>  1,520円 (+60円、+4.1%)

 AVILEN <5591> [東証G]が3日ぶり大幅反発。前週末に大きく下落した反動から買いが入りやすくなっていた。また、同社は18日、山口県デジタル技術振興財産が進める「AIトランスフォーメーション人材育成事業」を2年連続で支援すると発表したことも買い手掛かりとなったようだ。この事業は、人工知能(AI)や生成AIの活用を通じて、地域の社会課題を現場から解決できる実装型人材を育成する取り組み。同社はAI人材育成や生成AI活用支援の知見を生かし、プログラム設計や講師派遣など、事業運営全般にわたって支援する。

■テックファム <3625>  704円 (+27円、+4.0%)

 テックファームホールディングス <3625> [東証G]が9日ぶり大幅反発。同社は18日、音声コンテンツ生成サービス「ECCast(イーシーキャスト)」の提供を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、ECサイトで販売する商品のURLを入力するだけで人工知能(AI)が内容を解析し、トーク音声を生成。タグを埋め込むことで、ECサイト上で再生できる音声コンテンツとして提供される。

■メドレー <4480>  2,800円 (+96円、+3.6%)

 メドレー <4480> [東証P]が大幅反発。前週末15日の取引終了後に、3月10日に発表した自社株買いの取得枠を拡大すると発表したことが好材料視された。従来は上限を35万株(発行済み株数の1.07%)、または10億円としていたが、上限を105万株(同3.26%)、または30億円に増額。更に取得期間も9月30日までから12月31日までに延長した。

■アイネス <9742>  1,708円 (+58円、+3.5%)

 アイネス <9742> [東証P]が4日ぶり大幅反発。前週末15日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントの保有割合が10.27%から11.29%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資。ただし、うち236万300株については投資一任契約に基づく顧客資産運用のためとしており、報告義務発生日は8月7日となっている。

■リブワーク <1431>  766円 (+26円、+3.5%)

 Lib Work <1431> [東証G]が大幅反発。一時13.2%高の838円まで上昇した。18日正午ごろ、財務戦略の一環として暗号資産(ビットコイン)の継続的取得と中長期保有方針を決定したと発表した。先月発表した3DプリンターハウスのNFT化事業との連動や、同住宅のビットコイン決済対応によるグローバル取引への対応を含むデジタル資産戦略を推進する。9~12月の間に5億円分のビットコインを購入するという。これが買い材料視されたようだ。

■マーベラス <7844>  547円 (+14円、+2.6%)

 マーベラス <7844> [東証P]が続伸。18日正午ごろ、ニンテンドースイッチ2用ソフト「龍の国 ルーンファクトリー」の全世界累計出荷本数が50万本を突破したと発表しており、好材料視された。同ソフトは、ファンタジー生活ゲーム「ルーンファクトリー」シリーズの最新作で、これまでの西洋風の世界から舞台を移し、東の国「アズマ」を舞台に新たな物語が展開する。今年6月5日に発売され、約2ヵ月半での50万本突破となった。

■イオンファン <4343>  3,930円 (+90円、+2.3%)

 イオンファンタジー <4343> [東証P]が続伸。同社は前週末15日の取引終了後、7月の既存店売上高が前年同月比6.8%増だったと発表した。12ヵ月連続で前年実績を上回り、好感した買いが集まった。主力の遊戯機械は同6.0%増と伸長し、一方の商品売上(物販)は同11.2%増だった。プライズ部門(アミューズメント専用景品)は「忍たま乱太郎」や「鬼滅の刃」といった映画関連景品が人気となり、増収に貢献した。今期は3~7月に46店舗の出店、6店舗の閉店があり、7月末時点の店舗数は775店舗になった。

■マクセル <6810>  2,028円 (+42円、+2.1%)

 マクセル <6810> [東証P]が続伸。18日、同社が量産するセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を使用した電源モジュールが、SUBARU <7270> [東証P]の工場で稼働する産業用ロボットに搭載され、8月にテスト運用が開始されたと発表しており、好材料視された。 全固体電池電源モジュールは、SUBARUのエンジンやトランスミッションの生産拠点である群馬製作所大泉工場で使用されている産業用ロボット及びコントローラーに搭載された。これらの現場では、一次電池が多く利用されているが、マクセルの全固体電池電源モジュールを搭載することで10年以上の長い電池寿命を生かし、産業廃棄物の低減ならびに交換作業の削減などの効果が期待できるという。マクセルでは今回のテスト運用を起点に、SUBARUやほかのモノづくり企業に対して全固体電池モジュールの適用拡大を目指している。

■パンパシHD <7532>  5,349円 (+108円、+2.1%)

 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]が4日ぶり反発。18日付の日本経済新聞朝刊で、「2026年に食品販売を主体とした新ブランド店を始める」と報じられており、新ブランド店舗への期待から買われたようだ。記事によると、約6割の商品を日常で使う食品にし、割安に提供するという。1号店は傘下のユニーが手掛ける食品スーパー「ピアゴ」を改装する形で中京圏に出店するとあり、同社が強みとする駅前や繁華街などの立地や郊外の立地に加えて、住宅地への出店などが進むとみられている。

■スギHD <7649>  3,770円 (+65円、+1.8%)

 スギホールディングス <7649> [東証P]が3日ぶり反発。前週末15日の取引終了後に発表した7月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比5.2%増となり、39ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ドラッグストア事業が同4.1%増、調剤事業が同9.5%増となった。

■パーク24 <4666>  2,035円 (+34円、+1.7%)

 パーク24 <4666> [東証P]が3日ぶり反発。前週末15日取引終了後、7月のグループ月次速報数値を発表。国内の駐車場事業におけるタイムズパーキングの売上高は前年同月比10.2%増と、プラス基調を継続した。モビリティ事業におけるタイムズカーの1台当たり利用料は概ね安定的に推移。海外事業では英国の駐車場稼働が堅調で、豪州では漸増した。これが好感されたようだ。

■アドテスト <6857>  11,460円 (+165円、+1.5%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が続伸。前週末の米国株市場ではインテル  が上昇基調を鮮明としていたものの、それ以外の 半導体関連は総じて軟調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は下値を探る展開を強いられていた。トランプ政権下での対中国半導体規制の影響が出始めており、14日に8-10月期売上高の減収見通しを発表したアプライド・マテリアルズ  が14%あまりの急落をみせ、投資家のセンチメントを冷やしていた。東京市場でも米半導体株安は関連株に逆風となっていた。ただ、押し目買いニーズも活発で銘柄によって跛行色は見られるものの底堅さも発揮している状況だった。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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