前週末15日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■ジモティー <7082> 1,330円 (+300円、+29.1%) ストップ高 ジモティー <7082> [東証G]がストップ高。同社は14日取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の単独営業利益が前年同期比5.2%減の2億7800万円になったと発表。ただ、4-6月期に限れば前年同期比23.4%増の1億5800万円となったことが好感されたようだ。売上高は第2四半期累計が同2.7%増の9億4500万円、4~6月期では同9.7%増の4億9600万円。新規出店と既存店の継続成長が寄与した。通期業績予想については従来見通しを据え置いているが、第3四半期及び第4四半期に人的リソースの投資を増やし、ジモティースポット事業の成長率を計画よりも飛躍的に上げる開発を行うとしている。 ■アイデミー <5577> 1,381円 (+300円、+27.8%) ストップ高 アイデミー <5577> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後、同社に対しアクセンチュアの日本法人が完全子会社化を目的として、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格は1株1450円。アイデミーの株価はこれにサヤ寄せする動きとなった。買付予定数の下限は270万8300株で上限は設定しない。買付期間は15日から9月29日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、アイデミーは上場廃止となる見通し。アイデミーはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。アクセンチュアは人材・組織関連でのサービス領域においてアイデミーの経営資源を活用し、事業の強化につなげる構え。東京証券取引所は14日付でアイデミーの株式を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■コンヴァノ <6574> 1,647円 (+300円、+22.3%) ストップ高 コンヴァノ <6574> [東証G]がストップ高。同社は首都圏・関東エリアを中心にネイルサロンを展開するが、低価格かつスピーディーなサービスを特長としており、回転率の向上によって利益の伸びが顕著となっている。14日取引終了後、26年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来の15億2000万円から30億3500万円(前期は1億3500万円)と大幅増額したことで、これがポジティブサプライズとなって上値を見込んだ投資資金が集中する格好となった。 ■インバPF <5587> 1,325円 (+223円、+20.2%) インバウンドプラットフォーム <5587> [東証G]が4日続急騰。同社は14日取引終了後、25年9月期第3四半期(24年10月-25年6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比2.1倍の2億6400万円となり、通期計画の2億5300万円を超過した。売上高は同33.0%増の22億9100万円で着地。ライフメディアテック事業の持続的な成長に加え、モバイルネットワーク事業及びキャンピングカー事業が堅調だったことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いた。 ■Aバランス <3856> 941円 (+150円、+19.0%) ストップ高 Abalance <3856> [東証S]がストップ高。14日取引終了後に4-6月期連結決算を発表し、売上高は362億5100万円、純利益は11億7200万円だった。前期が変則決算のため前年同期との比較はない。ベトナムに拠点を持つ主力の太陽光パネル製造事業で、米相互関税を巡って米国向けで前倒し需要が発生したほか、インドを中心としたアジア向けの販売が堅調だった。純利益ベースで通期計画(30億円)に対する進捗率は4割近くと高く、これが評価されたようだ。 ■動物高度医療 <6039> 3,300円 (+500円、+17.9%) ストップ高 日本動物高度医療センター <6039> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を58億1000万円から59億6000万円(前期比12.9%増)へ、営業利益を7億2500万円から8億5700万円(同18.9%増)へ、純利益を5億2500万円から6億1000万円(同17.1%増)へ上方修正したことが好感された。小動物の二次診療に対する需要が供給を上回る状況が続くなか、獣医師の採用強化、診療プロセス最適化と診療品質の更なる向上、医療機器の拡充などを行い診療受け入れ体制を強化していることで、第1四半期(4-6月)の業績が初診数、総診療数、手術数が四半期ベースで過去最高となったことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高14億7300万円(前年同期比17.8%増)、営業利益2億5800万円(同73.3%増)、純利益1億8000万円(同75.0%増)だった。 ■バイセル <7685> 3,335円 (+501円、+17.7%) ストップ高 BuySell Technologies <7685> [東証G]がストップ高。同社は14日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算にあわせて、通期業績予想を見直した。最終利益予想はこれまでの37億9000万円から49億円(前期比2.0倍)に引き上げた。売上高は据え置いている。更に期末一括配当予想は5円増額の25円にすると発表。株式分割考慮後ベースで前期の年間配当は15円で、実質増配を計画する。好調な業績と配当予想を引き上げたことを好感した買いが入った。中間期の業績が計画を上回ったうえ、グループ出張訪問買取事業及びグループ店舗買取事業が引き続き堅調に推移すると見込む。6月中間期は売上高が480億1300万円(前年同期比67.2%増)、最終利益が27億8900万円(同2.3倍)。今期から連結を始めたレクストホールディングスが増収増益に貢献した。 ■ドラフト <5070> 671円 (+100円、+17.5%) ストップ高 ドラフト <5070> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後、MBOの一環として、代表取締役の山下泰樹氏が代表取締役を兼任するチンクエチェント(東京都新宿区)が、同社株の非公開化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格の750円にサヤ寄せする格好となった。非公開化により中長期的な視点で機動的な経営戦略を迅速に実行するのが狙い。買い付け予定数は492万3500株(下限156万700株、上限設定なし)で、買付期間は8月15日から9月29日までを予定。TOB成立後、ドラフト株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を8月14日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、ドラフトは今回のTOBに対して賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。 ■ソラコム <147A> 1,135円 (+150円、+15.2%) ストップ高 ソラコム <147A> [東証G]がストップ高。同社は14日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.7%増の22億2500万円、経常利益は同4.9倍の1億1900万円となった。2ケタ増収で利益急拡大とあって、評価されたようだ。同社はIoTプラットフォームを展開。AIの活用を可能にするサービス拡充を進めた結果、課金アカウント数や1アカウントあたりの平均売上金額が伸長した。 ■アミューズ <4301> 1,951円 (+257円、+15.2%) 東証プライムの上昇率2位。アミューズ <4301> [東証P]が急反騰。14日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高が620億円から650億円(前期比4.7%減)へ、営業利益を25億2000万円から38億円(同35.8%増)へ、純利益を15億円から25億円(同51.7%増)へ上方修正したことが好感された。サザンオールスターズや星野源をはじめとしたアーティストの大型コンサートツアーなどに係るイベント収入や商品売り上げ収入が好調だったほか、ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」の開催などによりイベント収入も大幅に増加したことで、第1四半期業績が好調に推移したことが寄与する。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高226億5700万円(前年同期比28.4%増)、営業利益35億5400万円(同4.0倍)、純利益23億4700万円(同17.4倍)だった。 ■テラプローブ <6627> 3,765円 (+435円、+13.1%) テラプローブ <6627> [東証S]が急反騰。同社は8月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比11.4%減の34.5億円に減った。しかしながら、併せて非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比11.3%増の78億円を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示したことで好感されたようだ。 ■ギフティ <4449> 1,552円 (+158円、+11.3%) 東証プライムの上昇率5位。ギフティ <4449> [東証P]が続急騰。同社は8月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比72.6%増の15.5億円に拡大したことで好感されたようだ。 ■荏原 <6361> 3,238円 (+326円、+11.2%) 東証プライムの上昇率6位。荏原製作所 <6361> [東証P]が急反騰。同社は14日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算と自社株買いを発表した。売上高が4487億6800万円(前年同期比13.7%増)、営業利益が500億6200万円(同25.3%増)となっており、業況と株主還元姿勢を好感する買いが入った。精密・電子やエネルギー、インフラ、環境の4つのセグメントで大幅な増収増益を達成した。受注高は4513億1900万円(同12.9%増)だった。北米でデータセンター向けが堅調に推移する建築・産業セグメントや、ごみ処理施設の大型案件があった環境セグメントなどで受注が伸長。同時に通期業績予想の修正を発表しており、営業利益予想はこれまでの1015億円から1025億円(前期比4.6%増)に引き上げた。コーポレート関連費用の修正や環境セグメントの運用管理・保守点検の売り上げ増加などを織り込んだ。売上高予想は事業別では見直した一方、総額は据え置いた。自社株買いは909万909株(自己株式を除く発行済み株数の1.97%)、または200億円を上限とする。中長期的な株主価値の向上及び自己資本水準の適正化を図る。取得期間は8月20日から12月23日とし、市場で買い付ける。 ■TKP <3479> 2,047円 (+174円、+9.3%) ティーケーピー <3479> [東証G]が続急伸。14日の取引終了後に26年2月期連結業績予想について、売上高を1030億円から1040億円(前期比75.7%増)へ、営業利益を70億円から90億円(同52.2%増)へ、純利益を32億円から36億円(同5.0%減)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍のリモートワークから出社勤務へ戻る「オフィス回帰」のトレンドや、会議やセミナー、研修などを対面で実施する需要の高まりを受けて、収益性の高い期間貸し案件の受注が好調なことが売上高・利益を押し上げる。また、コロナ禍で外注化したオペレーションを再び内製化したことによる原価率の改善が進捗していることや、グループ子会社の事業も好調に推移し、収益性が改善していることも寄与する。 ■eWeLL <5038> 2,738円 (+228円、+9.1%) eWeLL <5038> [東証G]が3日続急伸。同社は14日取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比49.2%増の7億8800万円となり、従来予想の6億8300万円から上振れて着地した。売上高は同33.0%増の16億300万円で、従来予想の15億6400万円を上回った。クラウドのAI訪問看護計画報告や法定研修、BPssS(Business Process as a Service:同社のBPOサービスが自社開発のSaaSとの連携によりレセプト業務に加え総合的な業務支援を行うサービス)などが成長を牽引した。なお、通期業績予想については売上高33億4900万円(前期比30.3%増)、営業利益14億9400万円(同31.6%増)とする従来見通しを据え置いた。 ■日本取引所 <8697> 1,676円 (+137.5円、+8.9%) 東証プライムの上昇率9位。日本取引所グループ <8697> [東証P]が3日ぶり急反発。日経平均株価は15日、前日14日比で上げ幅が700円を超えた。今週に入り日経平均が史上最高値圏に浮上したことを受け、一段と株式相場が上昇するとの投資家の期待感が高まっていた。変動率の高い相場展開が続くと想定されるなか、収益獲得を狙う投資家による株式取引が活発化しており、東京株式市場では売買代金が高水準で推移していた。同社傘下の東京証券取引所や大阪取引所の取引関連収益が拡大するとの見方から、物色の矛先が向かったようだ。 ■芝浦電子 <6957> 6,420円 (+510円、+8.6%) 芝浦電子 <6957> [東証S]が続急伸。ミネベアミツミ <6479> [東証P]が14日の取引終了後、芝浦電子に対して実施中のTOBに関して、TOB価格を1株5500円から6200円へ引き上げるとともに、買い付け期間を8月18日までから28日までに延長すると発表しており、これが材料視された。芝浦電子に関しては今年2月、台湾電子部品大手のヤゲオ社が芝浦電子側の同意を得ずに1株4300円でTOBを実施すると発表。その後TOB価格は6200円へ引き上げられTOBが開始された。これに対し、ミネベアミツミはホワイトナイトとして1株5500円でTOBを提案していたが、今回TOB価格の引き上げと買付期間の延長を発表したことで、TOB価格はヤゲオと同額になった。 ■チェンジHD <3962> 1,242円 (+85円、+7.4%) チェンジホールディングス <3962> [東証P]が続急伸。14日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。6月末・12月末の年2回の基準日時点で300株以上を保有する株主を対象に、継続保有期間に応じて7500~1万円分のデジタルギフトを贈呈する。これが材料視された。あわせて発表した4-6月期連結決算は売上高が前年同期比21.7%増の99億800万円だった一方、営業利益は同71.1%減の6億7800万円で着地した。新規連結効果で増収となったものの、利益面では前期に一過性の持ち分法再評価益があった反動が出た。 ■レジル <176A> 2,741円 (+167円、+6.5%) レジル <176A> [東証G]が続急伸。14日の取引終了後、ペインキャピタル傘下のBCJー100はTOB(株式公開買い付け)を実施し、同社の非公開化を目指すと発表。TOB価格は1株2750円。同社株はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせた。買い付け期間は8月15日から10月10日までとなる。 ■朝日インテク <7747> 2,642円 (+151円、+6.1%) 朝日インテック <7747> [東証P]が急反発。同社は8月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年6月期の連結経常利益は前の期比34.6%増の295億円に拡大し、26年6月期も前期比11.0%増の328億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になることが好感されたようだ。 ■三菱UFJ <8306> 2,374円 (+134.5円、+6.0%) 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が8日続急伸。上場来高値を連日で更新した。内閣府が15日発表した4-6月期の国内総生産(GDP)成長率は、物価変動を除いた実質の年率換算で1.0%増、前期比0.3%増。伸び率は市場予想を上回り、5四半期連続のプラス成長となった。これを受け、日銀が利上げに踏み切りやすくなるとの見方が金融市場に広がり、金利上昇メリットセクターである銀行株への資金流入に弾みがついた。三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]とみずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]も堅調に推移。東証の業種別指数で銀行業は上昇率トップとなった。 ■サンドラッグ <9989> 4,820円 (+231円、+5.0%) サンドラッグ <9989> [東証P]が急反発。同社は8月14日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.1%増の121億円に伸び、4-9月期(上期)計画の223億円に対する進捗率は54.3%に達し、5年平均の51.1%も上回ったことが好感されたようだ。 ■ヘリオス <4593> 601円 (+27円、+4.7%) ヘリオス <4593> [東証G]が大幅続伸。同社は15日正午、獲得免疫並びに自然免疫に対して耐性を持つ低免疫原性iPS細胞「ヘリオスUDC」に関し、日本特許庁から特許査定の通知を受けたと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。ヘリオスUDCは他家iPS細胞 から拒絶反応を引き起こすHLA遺伝子を除去し、免疫抑制関連遺伝子及び安全装置としての自殺遺伝子を導入したもの。免疫拒絶のリスクを低減するiPS細胞であり、再生医療などの製品創出につながる次世代の技術プラットフォームとして期待されているという。特許に関しては欧米や中国などでも出願済みで、各国での審査についても順調に進んでいるとしている。 ■ハートシード <219A> 3,695円 (+150円、+4.2%) Heartseed <219A> [東証G]が大幅続伸。14日の取引終了後、25年12月期の単独業績予想について、売上高を23億9400万円から30億2700万円へ、営業損益を10億1000万円の赤字から1億2500万円の黒字へ、最終損益を9億5900万円の赤字から1億700万円の黒字へ上方修正したことが好感された。ノボ・ノルディスク との全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約に基づき、26年12月期に見込んでいた開発マイルストンを25年12月期に前倒しで達成したことから売上高が計画を上回る。また、研究開発費における試験費用や心筋細胞製造費用などが想定よりも抑えられる見込みとなったことも寄与する。なお、今期は決算期変更のため14ヵ月決算となる。 ※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース