前週末15日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■メドレー <4480>  2,704円 (-546円、-16.8%)

 東証プライムの下落率3位。メドレー <4480> [東証P]が急反落。14日取引終了後に1-6月期連結決算を発表。売上高は前年同期比25.6%増の184億6500万円だった一方、営業利益は同35.4%減の14億6100万円で着地した。人材採用システム「ジョブメドレー」が引き続き順調に伸びたことで増収となったものの、利益面ではマーケティング活動やオンライン研修システムなどへの成長投資が重荷となった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。

■電通グループ <4324>  2,752.5円 (-401.5円、-12.7%)

 東証プライムの下落率5位。電通グループ <4324> [東証P]が続急落。同社は14日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を下方修正。売上高は前回予想の1兆4940億円から1兆4332億円(前期比1.6%増)、最終損益は100億円の黒字から754億円の赤字(前期は1921億7200万円の赤字)とした。同時に配当予想を見直し、従来69円75銭とした中間配当予想は無配とし、同じく69円75銭としていた期末配当予想は未定とした。最終損益の見通しが黒字から一転して赤字に転換したうえ、中間配当予想を無配としたことが失望売りを促していた。6月中間期に米州及びEMEA(欧州と中東、アフリカ)地域でのれんの減損損失を合計860億円計上し、最終損益が736億4700万円の赤字(前年同期は55億6400万円の黒字)になったことなどを踏まえた。減損損失の計上は海外3地域における今期見通しの下方修正や米州の来期以降における成長率見通しの引き下げなどが要因。決算発表にあわせて、海外事業の人員の約8%に当たる3400人を削減するとも発表した。

■オロ <3983>  2,865円 (-360円、-11.2%)

 東証プライムの下落率6位。オロ <3983> [東証P]が続急落。同社は8月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比24.2%減の7.5億円に減り、通期計画の20.9億円に対する進捗率は35.9%にとどまり、4年平均の46.2%も下回ったことが嫌気されたようだ。

■クレセゾン <8253>  3,731円 (-389円、-9.4%)

 東証プライムの下落率9位。クレディセゾン <8253> [東証P]が続急落。同社は8月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比3.0%減の160億円に減り、通期計画の675億円に対する進捗率は23.8%にとどまり、5年平均の29.2%も下回ったことが嫌気されたようだ。

■ユカリア <286A>  913円 (-66円、-6.7%)

 ユカリア <286A> [東証G]が続急落。同社は8月14日大引け後(16:00)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比40.1%減の9.8億円に落ち込み、通期計画の26.7億円に対する進捗率は36.6%にとどまり、さらに前年同期の58.5%も下回ったことが嫌気されたようだ。

■メタウォータ <9551>  2,933円 (-59円、-2.0%)

 メタウォーター <9551> [東証P]が続落。大和証券は14日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価は2720円(従来2500円)とした。同社は水分野に特化したエンジニアリング企業で、同証券では26年3月期の連結営業利益は前期比約13%増の120億円(会社計画115億円)、27年3月期は135億円への増益を見込む。米国におけるクロスメディアフィルタ(CMF)の拡販を中心に海外事業が利益を牽引するほか、国内ビジネスも増益基調で推移すると見込んでいる。ただ、13日時点で株価は今期予想PER16倍程度の水準にあり、割安感は小さいとみている。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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