午前:債券サマリー 先物は小幅続落、長期金利上昇し1.560%で推移

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市況

 15日午前の債券市場で先物中心限月9月限は小幅に続落した。前日のニューヨーク市場で米長期金利が上昇(債券価格が下落)した。日本の4~6月期実質国内総生産(GDP)速報値は日銀の早期利上げ観測をサポートする結果となり、ともに円債相場の重荷となったが、下値は限られた。

 米国では7月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.9%上昇と伸び率は市場予想を上回った。インフレ懸念が台頭するなかで、米国債には売りが出た。また、日本の内閣府が15日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)成長率は、物価変動を除いた実質の年率換算で1.0%増、前期比0.3%増となった。伸び率は市場予想を上回り、5四半期連続のプラス成長となった。朝方はGDPの発表を受けた売りもかさみ、先物は一時137円81銭まで下落したが、その後は持ち直しの流れとなった。

 財務省は同日、10年物価連動債の入札を通告した。市場では無難に通過するとの見方が優勢となっている。

 先物9月限は前営業日比2銭安の137円95銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント高い1.560%で推移している。


出所:MINKABU PRESS

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