前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■キッズバイオ <4584>  336円 (+80円、+31.3%) ストップ高

 キッズウェル・バイオ <4584> [東証G]がストップ高。同社は13日取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業損益が1億8400万円の黒字(前年同期は1億5800万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比3.6倍の17億2000万円で着地。バイオシミラー原薬などの計画的な納品を着実に進めたことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については従来見通しを据え置いている。

■京都友禅HD <7615>  126円 (+30円、+31.3%) ストップ高

 京都きもの友禅ホールディングス <7615> [東証S]がストップ高。同社は8月13日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1億0400万円の黒字(前年同期は3億1900万円の赤字)に浮上し、通期計画の5000万円に対する進捗率が208.0%とすでに上回ったことが好感されたようだ。

■TORICO <7138>  1,345円 (+300円、+28.7%) ストップ高

 TORICO <7138> [東証G]がストップ高。同社は13日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算発表にあわせて、株式分割と創業20周年記念特別株主優待の実施を発表し、材料視されたようだ。同社は8月31日を基準日として9月1日付で1株を5株に分割する。特別株主優待では分割後ベースで1500株以上(分割前ベースで300株以上)を26年3月31日時点で半年以上保有する株主を対象に、QUOカード3万円分を贈呈する。4-6月期の連結決算は売上高が6億8100万円(前年同期比27.3%減)、営業損益が6700万円の赤字(前年同期は8100万円の赤字)だった。イベントやECサービス関連で減収となった一方、広告宣伝費を抑制したため、赤字幅は縮小した。

■レジル <176A>  2,574円 (+500円、+24.1%) ストップ高

 レジル <176A> [東証G]がストップ高。日本経済新聞電子版は13日夜、「マンション向け電力販売のレジルが株式の上場を廃止する方針を固めた」と報じた。米投資ファンドのベインキャピタルが近くTOB(株式公開買い付け)を実施するとしたうえで、買収総額は500億円規模になるもようと伝えている。レジルは14日、報道に関してコメントを開示。「本日開催予定の取締役会に付議する予定」としている。同社株に対してはTOB価格を巡る思惑が広がり、大量の買い注文が集まった。

■トリドリ <9337>  2,713円 (+500円、+22.6%) ストップ高

 トリドリ <9337> [東証G]がストップ高。同社は8月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の3.3億円に急拡大し、通期計画の7億円に対する進捗率は前年同期の25.6%を上回る48.3%に達したことが好感されたようだ。

■フォーサイド <2330>  284円 (+52円、+22.4%) 一時ストップ高

 フォーサイド <2330> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。13日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、売上高を55億3500万円から87億5800万円(前期比64.0%増)へ、営業利益を1億4300万円から3億5000万円(同7.0倍)へ、最終利益を1億1800万円から3億400万円(同4.7倍)へ上方修正したことが好感された。3月にantzを連結子会社化したことに加えて、上期に開催した大型イベントが想定を上回る集客を記録したことなどが要因。また、プライズ(景品)商品の受注が好調に推移していることや、AI開発支援向けGPUサーバーの販売が想定を上回っていることなども売上高・利益を押し上げる。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高37億5300万円(前年同期比70.9%増)、営業利益1億8800万円(前年同期6800万円の赤字)、最終利益1億7200万円(同7500万円の赤字)だった。

■Solvvy <7320>  2,212円 (+400円、+22.1%) ストップ高

 Solvvy <7320> [東証G]がストップ高。13日の取引終了後に上限を25万株(自己株式を除く発行済み株数の2.2%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は8月14日から31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図ることが目的という。また、同時に発表した26年6月期連結業績予想で、売上高82億円(前期比22.3%増)、営業利益21億円(同29.6%増)と大幅営業増益を見込み、年間配当予想を前期比実質増配の20円(前期28円、ただし25年7月1日付で1株から2株への株式分割を実施)としたことも好材料視された。各事業で成長を見込むほか、昨年11月のメディアシークとの経営統合効果も寄与する。なお、25年6月期決算は、売上高67億500万円(前の期比25.1%増)、営業利益16億2000万円(同30.7%増)だった。継続的なDX投資による販管費抑制や高利益率の商品の伸長などにより、営業利益は従来予想の13億円を上回って着地した。

■ブルーミーム <4069>  1,720円 (+300円、+21.1%) ストップ高 

 BlueMeme <4069> [東証G]がトップ高 。13日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高9億100万円(前年同期比74.5%増)、営業利益1億600万円(前年同期4100万円の赤字)、最終利益6900万円(同4900万円の赤字)となり、大幅黒字転換したことが好感された。「OutSystems」を中心としたローコードプラットフォームを活用したコンサルティング及び受託開発の提供が引き続き順調に拡大するなか、前期に苦戦した開発サービスの販売戦略見直しが大幅増収につながった。また、大型ライセンス契約の受注も利益の押し上げに寄与した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高33億円(前期比40.5%増)、営業利益1億5000万円(同4.8倍)、最終利益1億円(前期1700万円の赤字)の従来見通しを据え置いているが、会社側では「現在進行中の商談状況をふまえて、通期予想を大きく上回る公算が高くなったタイミングで上方修正を行う予定」としている。

■弁護士COM <6027>  3,685円 (+605円、+19.6%) 一時ストップ高

 弁護士ドットコム <6027> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。同社は13日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算にあわせて、東証プライム市場への市場区分変更申請を行ったと発表した。指数連動型ファンドの資金の流入による株高効果への期待の高まりから、買いが入った。4-6月期は売上高が前年同期比15.3%増の38億200万円、営業利益が同80.9%増の5億1000万円だった。第1四半期としての最高益となり予算を超過する好調なスタートとなった。法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」などのメディア事業が堅調だったほか、クラウド上で契約締結から契約書管理までできるプラットフォーム「クラウドサイン」を手掛けるIT・ソリューション事業が大幅な増収増益。クラウドサインにおいて認知度の向上や顧客基盤の拡大を進め、契約送信件数は同17.4%増の279万1332件と好調に推移した。

■ケアネット <2150>  917円 (+150円、+19.6%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。ケアネット <2150> [東証P]がストップ高。13日の取引終了後、スウェーデンに本拠を置く投資ファンドEQTグループのCurie 1(東京都港区)によるTOBを発表しており、TOB価格の1130円にサヤ寄せする格好となっている。TOBは完全子会社化を目指したもので、ケアネットは非公開化のうえEQTグループの支援のもとで企業価値の最大化を図る。買い付け予定数は4191万3468株(下限2717万7800株、上限設定なし)で、買付期間は8月14日から9月29日まで。TOB成立後、ケアネット株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を8月13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、ケアネットは今回のTOBに対して賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。

■バーチャレク <6193>  935円 (+150円、+19.1%) ストップ高

 バーチャレクス・ホールディングス <6193> [東証G]がストップ高。13日の取引終了後に25年9月末日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことを好感した買いが入った。毎年9月末日及び3月末日時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象に、一律でQUOカード5000円分(年1万円分)を贈呈する。また、同時に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高16億2100万円(前年同期比7.8%増)、営業損益1600万円の赤字(前年同期8200万円の赤字)、最終損益100万円の赤字(同8600万円の赤字)となり、赤字幅が縮小したことも好材料視された。新卒採用倍増の人材投資などにより赤字は継続したものの、IT&コンサルティング事業では前期低調だった期初稼働率が向上したほか、開発期間が長引き収益を圧迫していたタイムインターメディアの大型システム開発案件の品質トラブルがほぼ収束。また、アウトソーシング事業では大手クライアントにおけるマザーセンター構築コンサルティング支援の横展開に伴い、別事業領域のマザーセンター業務運営を受託しており、これらによりセグメントベースではともに増収増益を達成した。

■日本創発G <7814>  646円 (+100円、+18.3%) ストップ高

 日本創発グループ <7814> [東証S]がストップ高。同社は13日の取引終了後、25年12月期の第3四半期と期末の配当予想を増額修正したと発表。これを好感した買いが集まったようだ。これまで第3四半期と期末配当はそれぞれ3円50銭を計画していた。今回、特別配当を追加する形で、第3四半期と期末の配当予想について、それぞれ26円50銭に見直した。年間配当予想は特別配当46円を含めて60円(前期比47円増配)に見直す。不動産の売却に伴う特別利益が発生することに伴い、株主に利益を還元する。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.3%増の410億9600万円、最終利益が同2.7%増の16億5300万円だった。

■くすりの窓口 <5592>  3,870円 (+580円、+17.6%)

 くすりの窓口 <5592> [東証G]が続急騰。同社は14日正午ごろ、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比64.5%増の6億2900万円となり、通期計画の22億円に対する進捗率は28.6%となった。売上高は同10.8%増の29億1400万円で着地。メディア事業における処方箋ネット受付数の増加や、みんなのお薬箱事業での医薬品流通金額が回復傾向にあることなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■FFRI <3692>  6,900円 (+1,000円、+17.0%) ストップ高

 FFRIセキュリティ <3692> [東証G]がストップ高。同社はサイバーセキュリティー専業の研究開発型企業で、標的型攻撃に特化した自社開発のエンドポイントセキュリティーソフトが企業のサイバー攻撃対策ニーズを捉えている。13日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4-6月)決算は営業利益が2億6400万円(前年同期は200万円)と大幅な伸びを達成した。これを手掛かりに上値を見込んだ買いを引き寄せた。なお、通期営業利益は前期比12%増の9億1400万円を見込んでいる。株式需給面では貸株注意喚起の対象となっており、空売り買い戻しを誘発しやすく株価上昇に向けた思惑を助長している。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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