前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■エクサWiz <4259> 525円 (+80円、+18.0%) ストップ高 エクサウィザーズ <4259> [東証G]がストップ高。12日取引終了後に4-6月期連結決算を発表。売上高が24億4600万円(前年同期比15.9%増)だったほか、営業損益が1億4400万円の黒字(前年同期2億8900万円の赤字)に転換して着地しており、これを好感した買いが集まっていた。AIプロダクト事業でサービスの利用数が増加したことが業績を押し上げた。人件費やシステム利用料、減価償却費の減少なども寄与した。通期の増収・営業黒字見通しに変更はない。 ■ウネリー <5034> 3,305円 (+503円、+18.0%) ストップ高 unerry <5034> [東証G]がストップ高。同社は12日の取引終了後、25年6月期の単独決算を公表するとともに、26年6月期の業績予想を発表した。今6月期について売上高は前期比34.3%増の50億200万円、営業利益は同60.4%増の5億円、最終利益は同20.5%増の4億円を計画しており、2ケタ増収増益を材料視した買いが流入した。同社は人流データによるビッグデータプラットフォームを運営しており、継続的に取引する「リカーリング顧客(4四半期以上連続で取引があるか直近3ヵ月以上連続で取引のある新規顧客企業)」の積み上げと売上高拡大を見込む。25年6月期は売上高が前の期比31.4%増の37億2600万円、営業利益が同74.2%増の3億1100万円、最終利益が同4.9倍の3億3100万円となった。店舗・地域・観光地における生活者の行動を分析する「分析・可視化サービス」や、広告をきっかけとする来店・購買を計測・最適化する「行動変容サービス」が売り上げを大きく伸ばした。 ■アシックス <7936> 4,163円 (+633円、+17.9%) 東証プライムの上昇率トップ。アシックス <7936> [東証P]が続急騰。13日午後1時ごろに25年12月期の連結業績予想について、売上高を7800億円から8000億円(前期比17.9%増)へ、営業利益を1200億円から1360億円(同35.8%増)へ、純利益を780億円から870億円(同36.4%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を14円から16円へ引き上げ年28円としたことが好感された。高付加価値商品にフォーカスしたパフォーマンスランニングをはじめ、インバウンド需要が好調なオニツカタイガー、特に北米や欧州、中華圏、東南・南アジアの成長が著しいスポーツスタイルなどのカテゴリーが好調に推移していることが牽引し、売上高・各利益とも過去最高を更新する。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高4027億9800万円(前年同期比17.7%増)、営業利益811億3200万円(同37.5%増)、純利益536億600万円円(同27.0増)といずれも上期として過去最高となった。 ■ホリイフード <3077> 538円 (+80円、+17.5%) ストップ高 ホリイフードサービス <3077> [東証S]がストップ高。同社は8月12日大引け後(16:00)に決算を発表、25年11月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4400万円の黒字(前年同期は2000万円の赤字)に浮上し、4-9月期(上期)計画の100万円に対する進捗率が4400.0%とすでに上回った。同時に発表した7月既存店売上高は6.9%増となったことも好感されたようだ。 ■fonfun <2323> 559円 (+80円、+16.7%) ストップ高 fonfun <2323> [東証S]がストップ高。同社は13日午後1時、26年3月期第1四半期(4-6月)の単独決算を発表した。売上高が前年同期比82.4%増の4億2900万円、最終利益が同45.2%増の5900万円となっており、増収増益となった業績を評価する買いが流入した。4-6月期は主にSaaS型のサービス群を擁するクラウドソリューション事業が大幅な増収増益となり業績を牽引した。 SaaS型サービスを提供する2社を前期に吸収合併した効果が出たうえ、既存サービスも堅調に推移した。 ■小田原エンジ <6149> 2,322円 (+323円、+16.2%) 小田原エンジニアリング <6149> [東証S]が続急騰。モーター製造用自動巻線機の大手で、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。同社が12日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1-6月)決算は売上高が前年同期比2.2倍の103億5900万円、営業利益が同4.4倍となる20億4400万円と急拡大した。前期からずれ込んでいた案件を含む電気自動車(EV)用モーター巻線システムの案件を計上したこと、下期売り上げを予定していた案件の前倒しでの売上高計上、消耗品・予備品の好調などが寄与した。売上高、利益ともに会社側計画を大きく上回っており、これがポジティブサプライズとなった。 ■バンクオブイ <4393> 13,840円 (+1,850円、+15.4%) バンク・オブ・イノベーション <4393> [東証G]が3日ぶり急反騰。同社は12日取引終了後、25年9月期第3四半期累計(24年10月-25年6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比23.4%増の16億4400万円(第2四半期累計は同17.8%減の10億1600万円)となったことが好感されたようだ。売上高は同12.5%減の94億2700万円にとどまったが、広告宣伝費を抑えたことが利益面に寄与した。なお、通期業績予想については現時点で適正かつ合理的な算定が困難だとして引き続き非開示としている。 ■ナルネット <5870> 833円 (+99円、+13.5%) ナルネットコミュニケーションズ <5870> [東証G]が続急騰。同社は12日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の単独決算を発表。売上高は前年同期比20.4%増の22億8700万円、経常利益は同2.1倍の1億1500万円となった。また、期末一括配当予想について従来の15円から24円(前期比9円増配)に修正。更に、イエローハット <9882> [東証P]がナルネットの株式について、議決権ベースで16.25%を保有する第2位の大株主に浮上したことも明らかとなった。配当予想の増額と、自動車用品販売のイエロハットによる大量保有を材料視した買いが入ったようだ。4-6月期はメンテナンス受託事業で既存企業の管理台数が堅調に伸長したほか、メーカー系リース企業からの受注台数も増加した。BPO事業は旧ビッグモーターから事業を承継したWECARS(ウィーカーズ)の店舗における販売車両の納入前整備が寄与。受託価格の見直し効果もあって利益率が改善した。イエロハットはナルネット株を市場外で取得。一方、ジャフコ グループ <8595> [東証P]はナルネット株を全て売却した。 ■アジアパイル <5288> 1,215円 (+137円、+12.7%) 東証プライムの上昇率3位。アジアパイルホールディングス <5288> [東証P]が3日続急騰。一時、前日12日に比べ19%超の上昇となり2007年7月以来、18年1ヵ月ぶりの高値をつけた。同社は12日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比27.4%増の273億6600万円、営業利益は同3.6倍の28億5800万円となっており、業績拡大を評価した買いが集まっていた。国内外ともに主力のコンクリートパイルの売上高が前年同期を大幅に上回り業績を押し上げた。国内事業は営業利益が3倍となり、海外事業は営業損益が前年同期の赤字から黒字に転換した。 ■サイオス <3744> 565円 (+60円、+11.9%) サイオス <3744> [東証S]が4日続急騰。Linuxに代表されるオープンシステム基盤事業を中核とし、ITシステム障害時のシステムダウンを回避する自社開発製品「LifeKeeper」が好調で収益を押し上げている。また、早くから人工知能(AI)分野を深耕している点で、同関連有力株としての位置付けでマーケットの視線を集めている。25年12月期上期(25年1-6月)は最終利益が前年同期比5.1倍の1億1900万円と好調だった。株価は年初来高値を連日で更新していたが、時価500円台半ばは依然として値ごろ感があった。小型で急騰習性があり、昨年3月上旬に1285円の高値を形成した実績がある。 ■トヨクモ <4058> 3,720円 (+385円、+11.5%) トヨクモ <4058> [東証G]が続急騰。13日午前11時30分ごろに発表した6月中間期連結決算が、売上高22億4700万円(前年同期比55.1%増)、営業利益8億5600万円(同53.1%増)となり、売上高・営業利益とも上期として過去最高を更新したことが好感された。サイボウズ <4776> [東証P]の業務アプリケーション構築サービス「kintone」と連携し、より便利に利用するためのクラウドサービスである「kintone連携サービス」が大幅に伸長したほか、安否確認サービスも堅調だった。なお、25年12月期通期業績予想は、売上高46億円(前期比46.2%増)、営業利益14億円(同20.4%増)の従来見通しを据え置いた。 ■構造計画HD <208A> 2,850円 (+236円、+9.0%) 構造計画研究所ホールディングス <208A> [東証S]が続急伸。同社は8月12日大引け後(16:00)に決算を発表、25年6月期の連結経常利益は前の期非連結比20.2%増の30.4億円になり、従来予想の25.4億円を上回って着地。26年6月期も前期比10.0%増の33.5億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、5期連続増益になることが好感されたようだ。 ■ソラスト <6197> 472円 (+31円、+7.0%) 東証プライムの上昇率10位。ソラスト <6197> [東証P]が3日ぶり急反発。12日の取引終了後に上限を440万株(自己株式を除く発行済み株数の4.77%)、または14億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は8月13日から来年5月31日までで、中期経営計画で掲げた持続的な成長のための、資本効率の向上と株主還元の充実を図る取り組みの一環として実施する。同時に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高349億2600万円(前年同期比2.4%増)、営業利益16億4300万円(同4.1%減)、純利益11億4800万円(同34.5%増)だった。医療事業が計画以上の価格改定効果により好調なスタートを切ったことに加えて、介護事業やこども事業が堅調に推移したことで増収となったが、処遇改善を計画通り強化したことや新規IT投資などが利益を圧迫した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高1394億5000万円(前期比1.5%増)、営業利益60億円(同14.5%減)、純利益34億円(同14.2%減)の従来見通しを据え置いた。 ■アドテスト <6857> 11,755円 (+605円、+5.4%) アドバンテスト <6857> [東証P]が続急伸。12日の米国株市場ではハイテク株に物色の矛先が向かい、特に 半導体関連株に買いが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%高と大きく上昇し、年初来高値を更新した。これを受けて東京市場でも出遅れ感のある同関連主力株に仕切り直しの買いを誘導していた。日経半導体株指数に連動する形で組成されたETF、NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信 <200A> [東証E]も足もとで戻り足を鮮明としており、13日は上値抵抗ラインとして意識された25日移動平均線を上回ってきた。 ■ショーボンド <1414> 5,360円 (+237円、+4.6%) ショーボンドホールディングス <1414> [東証P]が大幅高で6日続伸。12日の取引終了後に発表した26年6月期の連結業績予想で、売上高950億円(前期比4.7%増)、営業利益215億円(同3.4%増)、純利益153億円(同1.6%増)を見込み、年間配当予想を17期連続増配となる前期比6円50銭増の182円としたことが好感された。期首受注残高が816億9800万円と前年同期比9.5%減ながら高水準にあり、手持ちの大型工事の施工進捗により12期連続の増収増益を見込む。一方、工事受注高は前期比10.9%増の820億円を見込んでおり、高速道路各社の工事発注の回復が見込みにくいなか、国、地方自治体の工事案件もあわせて受注積み上げを狙う。なお、25年6月期決算は、売上高907億1200万円(前の期比6.2%増)、営業利益207億9400万円(同5.7%増)、純利益150億6100万円(同5.2%増)だった。高速道路各社からの工事発注が減少したことで工事受注高は減少したものの、期首受注残の多かった国、地方自治体の工事売上高が堅調だった。同時に、上限を110万株(発行済み株数の2.15%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月13日から来年6月30日までで、株主還元の強化及び資本効率の向上を図ることが狙いとしている。 ■ファナック <6954> 4,561円 (+139円、+3.1%) ファナック <6954> [東証P]が大幅高で3日続伸。大和証券は12日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は4100円から5000円に見直した。同証券では、中国の設備投資需要のボトムアウトがFA関連企業の追い風になると注目しており、今後は米国と各国との関税率決定に伴う投資回復も好材料になると指摘。26年3月期の連結営業利益は前期比16.5%増の1850億円(会社計画1595億円)、27年3月期は今期推定比16.2%増の2150億円を予想。円安の恩恵がなくても2ケタの利益成長が続くとみている。 ■松屋フーズ <9887> 6,820円 (+200円、+3.0%) 松屋フーズホールディングス <9887> [東証P]が大幅高で6日続伸。株価は7000円台に乗せ上場来高値を更新していた。同社は12日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想を上方修正した。売上高はこれまでの1713億円から1750億円(前期比13.5%増)へ、営業利益は24億円から40億円(同9.2%減)へ、最終利益は11億円から18億5000万円(同15.4%減)に見直したことが好感された。既存店売上高が伸びるなか、固定費の売上高に占める割合が低下し各利益も前回予想を超える見込み。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は売上高が431億6400万円(前年同期比26.0%増)、営業利益は9億6500万円(同7.2倍)だった。この期の既存店売上高は前年同期比16.6%増と好調だった。 ■K&Oエナジ <1663> 3,225円 (+90円、+2.9%) K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]が6日続伸。12日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を77億円から90億円(前期比2.0%増)へ、純利益を62億円から72億円(同16.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を24円から26円(年50円)へ引き上げたことが好感された。売上高は、輸入エネルギー価格の影響によるガス販売価格の低下などにより919億円から907億円(同1.9%減)へ下方修正したものの、足もとでヨウ素事業の販売量が増加していることに加えて、販売価格の上昇などもあって同事業の売上高・利益が膨らむ見通し。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高485億3600万円(前年同期比0.6%減)、営業利益66億600万円(同17.8%増)、純利益54億9600万円(同48.6%増)だった。 ■フィナHD <4419> 1,302円 (+35円、+2.8%) Finatextホールディングス <4419> [東証G]が反発。12日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比28.0%増の21億400万円、営業利益が同29.7%増の2億2300万円となっており、業績を好感した買いが優勢になっていた。フィナHDの主力事業である金融インフラストラクチャ事業は、金融サービスを運営するために必要な基幹システムをSaaS型のシステムとして提供する。4-6月期の事業は証券向けで大型案件のリリースがあったことなどから大幅な増収増益を達成し、業績全体を押し上げた。 ■東宝 <9602> 9,806円 (+129円、+1.3%) 東宝 <9602> [東証P]が5日続伸。12日の取引終了後に発表した7月度の映画営業部門の興行成績速報で、同社が配給した作品の興行収入が前年同月比3.3倍の225億1200万円となったことが好感された。「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」「国宝」などヒットが寄与。これまで過去最高だった20年10月の約165億9000万円を上回り、単月成績として歴代最高となった。また、7月度の映画興行部門の興行成績速報では、TOHOシネマズなどで上映された全ての作品の興行収入が前年同月比87.1%増の90億9600万円となった。こちらもこれまで過去最高だった19年7月の約82億3000万円を上回り、TOHOシネマズにおける7月単月成績として歴代最高となった。 ■ジェイエイシ <2124> 1,085円 (+14円、+1.3%) ジェイエイシーリクルートメント <2124> [東証P]が反発。12日の取引終了後に25年12月期連結業績予想について、売上高を449億円から463億円(前期比18.2%増)へ、営業利益を100億円から112億円(同23.2%増)へ、純利益を70億円から78億円(同39.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を32円から35円へ引き上げたことが好感された。売上高の約9割を占める国内人材紹介事業において、懸念された米通商政策の影響が若干にとどまり、また前年同期のような賃上げ期待による求職者の流動性鈍化もみられなかったことから上期業績が計画を上回ったことが要因。また、徹底したコスト管理を行っていることも寄与する。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高232億4700万円(前年同期比21.7%増)、営業利益62億3800万円(同43.1%増)、純利益42億7000万円(同48.6%増)となった。 ※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース