前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■ヘリオス <4593> 530円 (-100円、-15.9%) ストップ安 ヘリオス <4593> [東証G]がストップ安。13日昼ごろに1-6月期連結決算を発表し、売上高は6000万円(前年同期比88.1%減)、最終損益は47億1000万円の赤字(前年同期29億5800万円の赤字)だった。前年同期にiPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞の製造方法のライセンス契約に関する収入があった反動が出た。デリバティブ評価損を含む金融費用の増加も響いた。これをネガティブ視した売りが膨らんだ。 ■日本マイクロ <6871> 4,690円 (-720円、-13.3%) 東証プライムの下落率2位。日本マイクロニクス <6871> [東証P]が3日ぶり急反落。12日の取引終了後に25年12月期第3四半期累計(1-9月)連結業績予想について、売上高を510億円から500億円(前年同期比28.3%増)へ、営業利益を124億円から111億円(同28.4%増)へ下方修正したことが嫌気された。生成AIが牽引するメモリー半導体の市場成長を背景に、売上高・営業利益ともに大幅な増加を見込むものの、第3四半期にメモリー向けプローブカードの既存工場の一部設備に不具合が生じ、製品出荷の遅延により一部影響を受けていることが要因としている。なお、同時に25年12月期通期業績予想を発表しており、売上高689億円(前期比23.8%増)、営業利益138億円(同9.8%増)を予想。期末一括配当予想を72円(前期70円)とした。同時に発表した6月中間期決算は、売上高331億2000万円(前年同期比26.6%増)、営業利益75億6900万円(同31.3%増)だった。メモリー向けプローブカードがDRAM向け中心に好調だった。 ■寺崎電気 <6637> 3,940円 (-420円、-9.6%) 寺崎電気産業 <6637> [東証S]が続急落。同社は8月12日大引け後(15:45)に決算を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.5%減の12.2億円に減り、4-9月期(上期)計画の29.6億円に対する進捗率は41.3%にとどまり、5年平均の48.1%も下回ったことが嫌気されたようだ。 ■コメ兵HD <2780> 2,792円 (-268円、-8.8%) コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]が5日ぶり急反落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高461億2000万円(前年同期比37.7%増)、営業利益8億8300万円(同58.7%減)、純利益3億5300万円(同75.0%減)となり、大幅減益で着地したことが嫌気された。前期にアールケイエンタープライズほか3社をグループ化した効果や買取専門店を10店舗出店したことなどが寄与し、売上高は第1四半期として過去最高を更新した。一方、時計やバッグの商品相場が低下したことや、これらの在庫の流動化を図るために法人仕入れ及び法人販売を活用したことで売上総利益率が低下。また、出店に伴う人材採用・育成などで販管費が当初計画よりも増加したことが利益を圧迫した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高2000億円(前期比25.8%増)、営業利益80億円(同29.5%増)、純利益46億円(同3.7%減)の従来見通しを据え置いた。 ■スター精 <7718> 1,695円 (-140円、-7.6%) 東証プライムの下落率5位。スター精密 <7718> [東証P]が3日ぶり急反落。12日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を712億円から701億円(前期比7.9%増)へ、営業利益を52億円から42億円(同4.4%増)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが出ていた。中国向け販売が好調な一方、その他の地域において米通商政策の影響で想定していた市況の回復が遅れる見込みのため。第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=145円を据え置き、ユーロ円については1ユーロ=150円から170円に見直した。なお、配当予想に変更はない。 ■ミライトワン <1417> 2,717.5円 (-205.5円、-7.0%) 東証プライムの下落率6位。ミライト・ワン <1417> [東証P]が3日ぶり急反落。12日取引終了後に4-6月期連結決算を発表。売上高は1213億7400万円(前年同期比3.4%増)だったものの、最終損益は13億1100万円の赤字(前年同期7億4400万円の黒字)に転落して着地しており、これがネガティブ視されたようだ。電気・空調工事やNTT事業の伸びが寄与し増収を確保。一方、人件費やテレビCMの放映、成長投資に伴う販管費の増加と、為替差益の減少などが損益面で響いた。なお、通期の増収・黒字見通しは据え置いた。 ■建設技研 <9621> 3,090円 (-165円、-5.1%) 建設技術研究所 <9621> [東証P]が急反落。同社は8月12日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比22.6%減の37.7億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の69億円→63億円(前期は67.4億円)に8.7%下方修正し、一転して6.6%減益見通しとなったことが嫌気されたようだ。 ■フジオフード <2752> 1,100円 (-55円、-4.8%) フジオフードグループ本社 <2752> [東証P]が大幅反落。関西を地盤に「まいどおおきに食堂」などを展開する同社は12日取引終了後、25年12月期の連結営業利益を従来予想の13億1200万円から6億1700万円(前期比49.3%減)に下方修正した。コメを中心とした原材料価格や包装資材の高騰、公募増資に伴う株主数の増加による管理コストの増加などが響く。業績予想の下方修正を受け、株価は4月上旬以来の一時1100円台割れに売られた。 ※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース