前週末8日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■Ciメディカ <3540>  1,310円 (+300円、+29.7%) ストップ高

 歯愛メディカル <3540> [東証S]がストップ高。エア・ウォーター <4088> [東証P]が7日の取引終了後に、同社の非公開化を目指してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しており、TOB価格の1500円にサヤ寄せする格好となった。買付予定数は2585万2253株で、上限及び下限は設定しない。買付期間は8月8日から9月24日。CiメディカはTOB成立後、所定の手続きを経て上場廃止となる見通し。株式を非公開化するための一連の手続きを経て、エアウォータによるCiメディカの所有割合は90%、Ciメディカの筆頭株主で社長の清水清人氏の所有割合は10%になる見込み。エアウォータはCiメディカの経営及び事業運営に対し、これまで以上に関与を深め、グループシナジーの早期かつ着実な実現を目指す。CiメディカはTOBに対し賛同の意見表明を行い、株主に応募を推奨した。東京証券取引所はCiメディカを7日付で監理銘柄(確認中)に指定している。 

■かわでん <6648>  6,040円 (+1,000円、+19.8%) ストップ高

 かわでん <6648> [東証S]がストップ高。同社は7日取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比3.0倍の10億3500万円となり、上半期計画の13億円に対する進捗率は79.6%となった。売上高は同39.5%増の73億7700万円で着地。首都圏を中心としたオフィス・商業施設の再開発や製造業における設備投資などの需要が堅調だったことが追い風となった。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■ダイフク <6383>  4,524円 (+548円、+13.8%)

 東証プライムの上昇率3位。ダイフク <6383> [東証P]が4日続急騰。7日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を815億円から870億円、純利益を650億円から680億円へ上方修正し、あわせて中間・期末各32円の年64円としていた配当予想を中間・期末各34円の年68円へ引き上げたことが好感された。豊富な期首受注残高をベースに計画通りに進捗していることから、売上高は6500億円の従来見通しを据え置いたが、生産の効率化をはじめとするコスト削減への取り組みにより収益性が向上したことで、各利益を上方修正した。なお、前期は決算期変更の経過期間に伴い9ヵ月決算であったため、前期との比較の記載はない。同時に発表した6月中間期決算は、売上高3264億8900万円、営業利益511億300万円、純利益376億2300万円だった。一般製造業・流通業、半導体生産ライン、自動車生産ライン向けが、豊富な期首受注残高をベースに順調に推移。会社算出による前年同期比では売上高は7.9%増、営業利益は34.0%増となった。

■ホシザキ <6465>  5,877円 (+686円、+13.2%)

 東証プライムの上昇率5位。ホシザキ <6465> [東証P]が3日続急騰。同社は8月7日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比1.2%減の318億円となり、通期計画の559億円に対する進捗率は57.0%となり、5年平均の58.8%とほぼ同水準だった。ただ、直近3ヵ月の実績である4-6月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比11.5%増の161億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の11.1%→12.5%に上昇したことが好感されたようだ。

■加賀電子 <8154>  3,325円 (+387円、+13.2%)

 東証プライムの上昇率6位。加賀電子 <8154> [東証P]が急反騰。7日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を5300億円から5740億円(前期比4.8%増)へ、純利益を165億円から242億円(同41.7%増)へ上方修正すると発表した。同業の協栄産業 <6973> [東証S]の完全子会社化に伴う影響を織り込んだ。また、配当予想について従来の普通配当110円に特別配当10円を上乗せし年120円とする方針も示しており、好感した買いを呼び込んだ。あわせて、取得上限492万株(自己株式を除く発行済み株数の9.4%)の自社株買いを実施すると発表した。政策保有株縮減の観点から既存株主が売却の意向を示したため。8日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で491万7400株を取得した。

■ビーエンジ <4828>  5,940円 (+670円、+12.7%)

 東証プライムの上昇率7位。ビジネスエンジニアリング <4828> [東証P]が3日続急騰。同社は8日正午ごろ、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の26億円から30億円(前年同期比24.1%増)に引き上げた。第2四半期累計の売上高予想も110億円から118億円(同16.9%増)に上方修正。製造業の堅調な情報化投資を追い風に、第1四半期業績が良好だったことを踏まえて見直したという。なお、通期業績予想については各国の通商政策などで先行きが不透明なことから従来見通しを据え置いている。

■電子材料 <6855>  2,561円 (+281円、+12.3%)

 日本電子材料 <6855> [東証S]が続急騰。同社は7日取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比25.0%増の14億7500万円となり、上半期計画の16億5000万円に対する進捗率は89.4%となった。売上高は同8.9%増の54億3700万円で着地。高付加価値製品の売り上げが伸びたほか、国内工場の稼働率や生産効率の向上などが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■ダイダン <1980>  5,700円 (+620円、+12.2%)

 東証プライムの上昇率9位。ダイダン <1980> [東証P]が8日続急騰。8日午後1時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高601億4700万円(前年同期比35.7%増)、営業利益97億300万円(同5.6倍)、純利益68億8500万円(同5.3倍)と大幅増益となったことが好感された。期首繰越工事高が2584億円(前年同期比7.7%増)と豊富にあったことに加えて、工場や研究所、データセンター、物流施設などの産業施設の空調衛生工事が進捗したことで完成工事高が伸長した。また、顧客との交渉などにより採算が改善したことも寄与した。26年3月期通期業績予想は、売上高2600億円(前期比1.0%減)、営業利益235億円(同2.0%増)、純利益176億円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■SBG <9984>  13,865円 (+1,305円、+10.4%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が4日続急騰。同社は7日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高は1兆8203億4100万円(前年同期比7.0%増)、最終損益は4218億1900万円の黒字(前年同期は1742億8100万円の赤字)となっており、黒字転換を好感した買いが集まった。SVF(ソフトバンク・ビジョン・ ファンド)による投資利益の拡大などが業績に貢献した。

■ハピネット <7552>  6,500円 (+590円、+10.0%)

 ハピネット <7552> [東証P]が4日続急騰。6000円の大台に乗せて上場来高値を連日で更新した。同社は7日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.5%増の959億2700万円、最終利益は同39.0%増の33億1900万円となった。最終利益の通期計画に対する進捗率は46%と第1四半期として好調な滑り出しとなり、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。ゲーム関連事業や、カプセルトイショップを運営するアミューズメント事業が増収増益となった。BANDAI SPIRITSの「一番くじ」など、コンビニエンスストア向けのくじ商品も好調に推移した。

■レノバ <9519>  806円 (+65円、+8.8%)

 レノバ <9519> [東証P]が急反発。約7ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。7日取引終了後に発表した4-6月期連結決算は売上高が前年同期比35.4%増の205億2700万円、営業利益が同5.8倍の32億9600万円と急拡大。バイオマス発電所の運転開始や事業開発報酬の計上が寄与した。好決算を評価した買いが集まった。

■新日本空調 <1952>  3,155円 (+251円、+8.6%)

 新日本空調 <1952> [東証P]が4日続急伸。上場来高値を連日で更新した。同社は8日午後1時、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比23.0%増の306億3200万円、経常利益は同2.2倍の23億6300万円となった。受注工事高は同45.7%増の617億円で繰越工事高は同23.5%増の1569億円となった。更なる収益拡大を期待した買いが集まったようだ。大型再開発や工場関連施設の設備投資が引き続き堅調で、受注が拡大した。受注時の採算性向上も寄与。施工体制の最適化によるプロジェクト管理の効率化も進み、収益性が改善した。

■石原産 <4028>  2,436円 (+189円、+8.4%)

 石原産業 <4028> [東証P]が急反発。同社は8日午後1時ごろ、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の37億円から47億円(前年同期比77.1%増)に引き上げた。第2四半期累計の売上高予想も750億円から765億円(同2.7%増)に上方修正。欧州で殺虫剤の販売が好調なほか、為替レートが想定よりも円安で推移していることが主な要因だという。なお、通期業績予想については事業環境が先行き不透明なことから今回は修正せず、第2四半期累計決算の発表時に改めて見直す予定だとしている。

■バローHD <9956>  3,085円 (+236円、+8.3%)

 バローホールディングス <9956> [東証P]が3日続急伸。同社は8日午後2時、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.8%増の2215億4600万円、営業利益が同35.6%増の70億4500万円となっており、業績を評価した買いが流入した。主力のスーパーマーケット事業は増収増益だった。対面鮮魚販売の体制拡充やアプリを通じた販促など各種施策に取り組んだことで既存店売上高が同5.1%伸長したことが牽引した。一方のホームセンター事業は減収だったものの、プライベート・ブランド商品の構成比の上昇や売価の適正化による売上総利益率の改善、広告のデジタル化や水道光熱費の使用量削減などによる販管費の縮小が奏功しセグメント利益は7割超伸びた。また、7月の月次営業情報も発表した。主力のスーパーマーケットの既存店売上高は前年同月比5.0%増と29ヵ月連続で前年実績を上回り、ドラッグストアは同0.2%増、ホームセンターは同0.2%減になった。

■テルモ <4543>  2,735.5円 (+205.5円、+8.1%)

 テルモ <4543> [東証P]が急反発。同社は7日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.7%増の2599億6500万円、最終利益は同23.5%増の418億4300万円となった。最終利益の通期計画に対する進捗率は29%と順調に推移しており、好感されたようだ。グローバルで医療需要が拡大するなか、地域別では米州が収益増に大きく貢献した。心臓血管カンパニーでは海外におけるインターベンショナルシステムズ事業を中心に伸長。日本ではニューロ事業の売り上げも増加した。血液・細胞テクノロジーカンパニーでは北米における血漿イノベーションビジネスの展開を加速。これに伴い、グローバルブラッドソリューションが好調に推移した。

■月島HD <6332>  2,580円 (+185円、+7.7%)

 月島ホールディングス <6332> [東証P]が4日続急伸。同社は8日午後2時30分、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算の発表とあわせて、通期業績予想の修正を発表した。最終利益をこれまでの75億円から150億円(前期比2.2倍)に引き上げており、好感した買いを集めている。月島HDは9月1日、固定資産の土地・建物を信託財産とする信託受益権を三井不動産 <8801> [東証P]に譲渡する。第2四半期に譲渡益の約120億円を特別利益として計上する見込み。譲渡は総資産回転率の向上のための施策の一環として実施する。4-6月期は売上高が248億1500万円(前年同期比3.0%増)、営業損益が1億6700万円の黒字(前年同期は2億6700万円の赤字)だった。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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