午後:債券サマリー 先物は小反落、長期金利は横ばいの1.485%

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市況

 8日の債券市場で、先物中心限月9月限は小反落した。日銀の早期利上げシナリオが意識されたほか、株式相場が上昇し、円債相場の重荷となった。

 日銀は8日朝に7月30~31日開催分の金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。金融政策の運営に関して、「米国経済が想像以上に持ちこたえるようであれば、日本経済への下押しの影響も軽微なものにとどまる」との見方から「その場合、早ければ年内にも現状の様子見モードが解除できるかもしれない」などの意見が出たという。日銀の早期利上げシナリオが意識され、先物は午前中に138円48銭まで下落する場面があった。

 この日は東証株価指数(TOPIX)が史上初の3000台乗せとなったほか、日経平均株価の前日比の上昇幅が一時900円を超えた。午後に入ると株式相場は騰勢は次第に一服。円債に対しては持ち高調整目的の買いが入り、先物は取引終盤に一時138円68銭とプラスに転じる場面があった。

 先物9月限は前営業日比3銭安の138円62銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は横ばいの1.485%で推移している。


出所:MINKABU PRESS

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