【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、好業績銘柄中心に買い優勢 (8月7日)
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日経平均株価 始値 40668.19 高値 41164.11 安値 40668.19 大引け 41059.15(前日比 +264.29 、 +0.65% ) 売買高 23億8244万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆6928億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.追加関税発動も米株先物上昇 2.好業績銘柄買われ全体底上げ 3.TOPIXは最高値更新 4.関税懸念の半導体株は軟調 5.トヨタ下方修正は圧迫要因に ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比81ドル高と反発した。アップルによる国内生産強化に向けた追加投資が好感されたほか消費関連の一角が買われた。 東京市場では、日経平均株価は下落スタート後に切り返し、上げ幅は一時350円を超えるなど頑強ぶりを発揮した。トヨタ自動車<7203>の決算発表後は伸び悩んだ。 この日は米政権が新たな税率による相互関税を発動したが、米株価指数先物はプラス圏での推移を続けており、投資家に買い安心感をもたらした。東京市場では好決算を発表した銘柄への買い意欲が高い状態が続き、全体相場の底上げに寄与。海外投資家による先物買いも断続的に入って、株価指数を押し上げた。日経平均は5営業日ぶりに4万1000円台を回復。TOPIXは最高値を更新した。 一方で、トランプ米大統領が米国に輸入される半導体に100%の関税を課す方針を明らかにしたことで、半導体関連株は軟調に推移した。取引時間中にはトヨタが決算を発表。通期の利益予想を下方修正した。トヨタ株が決算発表後に軟化したことは、株価指数の上値を圧迫する要因となった。もっとも、東証グロース市場250指数は1%を超す上昇となるなど、小型株への物色意欲は強かった。 個別ではソニーグループ<6758>が後場に上げ幅を広げ、売買代金トップのフジクラ<5803>が新値追いの展開。エムスリー<2413>が一時ストップ高となったほか、NTT<9432>やTDK<6762>、住友金属鉱山<5713>が堅調推移。楽天銀行<5838>や資生堂<4911>、ロート製薬<4527>が株価水準を大きく切り上げたほか、JMDC<4483>や日本農薬<4997>、淀川製鋼所<5451>が急伸。三井E&S<7003>や西武ホールディングス<9024>、石油資源開発<1662>が値を飛ばした。 半面、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>、ルネサスエレクトロニクス<6723>が売られ、ホンダ<7267>が冴えない展開。住友林業<1911>や明治ホールディングス<2269>、古河電気工業<5801>が下値を探り、東芝テック<6588>やシスメックス<6869>が大幅安。栗田工業<6370>は一時ストップ安となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、SBG <9984>、エムスリー <2413>、コナミG <9766>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約152円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、テルモ <4543>、トヨタ <7203>、第一三共 <4568>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約80円。うち54円は東エレク1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス、(2)倉庫・運輸、(3)銀行業、(4)証券・商品、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)卸売業、(3)医薬品、(4)建設業、(5)繊維製品。 ■個別材料株 △博展 <2173> [東証G] 25年12月期営業益予想と期末配当計画を上方修正。 △エムスリー <2413> [東証P] 4-6月期営業17%増益達成。 △JTP <2488> [東証S] 4-6月期営業6割増益。 △Hmcomm <265A> [東証G] 対話型AIエージェント「Terry2」を正式リリース。 △TAC <4319> [東証S] 1株350円でMBO。 △JMDC <4483> [東証P] 4-6月期最終利益33%増。 △資生堂 <4911> [東証P] 6月中間期の最終益は通期計画を超過。 △淀川鋼 <5451> [東証P] 今3月期の業績予想の修正と配当増額を好感。 △△楽天銀 <5838> [東証P] 資金運用収益拡大し4-6月最終利益54%増。 △安永 <7271> [東証S] 今期業績予想を引き上げスマホ向け新製品の量産開始を発表。 ▼栗田工 <6370> [東証P] 4-6月期最終減益。 ▼シスメックス <6869> [東証P] 上期最終を一転23%減益に下方修正。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エムスリー <2413>、(2)東洋エンジ <6330>、(3)インターメス <262A>、(4)ロート <4527>、(5)JMDC <4483>、(6)資生堂 <4911>、(7)日農薬 <4997>、(8)WOWOW <4839>、(9)淀川鋼 <5451>、(10)楽天銀 <5838>。 値下がり率上位10傑は(1)シスメックス <6869>、(2)栗田工 <6370>、(3)ミマキエンジ <6638>、(4)東芝テック <6588>、(5)エイチワン <5989>、(6)グリーHD <3632>、(7)ゴルドウイン <8111>、(8)芝浦 <6590>、(9)太平電 <1968>、(10)ミズノ <8022>。 【大引け】 日経平均は前日比264.29円(0.65%)高の4万1059.15円。TOPIXは前日比21.35(0.72%)高の2987.92。出来高は概算で23億8244万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1021、値下がり銘柄数は544となった。東証グロース250指数は781.45ポイント(9.57ポイント高)。 [2025年8月7日] 株探ニュース