東京株式(大引け)=264円高、4万1000円台回復 TOPIXは最高値

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市況

 7日の東京株式市場は下落スタート後に切り返し、上げ幅は一時350円を超えるなど頑強ぶりを発揮した。トヨタ自動車<7203.T>の決算発表後は伸び悩んだ。

 大引けの日経平均株価は前営業日比264円29銭高の4万1059円15銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は23億8244万株、売買代金概算は5兆6928億円。値上がり銘柄数は1021、対して値下がり銘柄数は544、変わらずは58銘柄だった。

 この日は米政権が新たな税率による相互関税を発動したが、米株価指数先物はプラス圏での推移を続けており、投資家に買い安心感をもたらした。東京市場では好決算を発表した銘柄への買い意欲が高い状態が続き、全体相場の底上げに寄与。海外投資家による先物買いも断続的に入って、株価指数を押し上げた。日経平均は5営業日ぶりに4万1000円台を回復。TOPIXは最高値を更新した。

 一方で、トランプ米大統領が米国に輸入される半導体に100%の関税を課す方針を明らかにしたことで、半導体関連株は軟調に推移した。取引時間中にはトヨタが決算を発表。通期の利益予想を下方修正した。トヨタ株が決算発表後に軟化したことは、株価指数の上値を圧迫する要因となった。もっとも、東証グロース市場250指数は1%を超す上昇となるなど、小型株への物色意欲は強かった。

 個別ではソニーグループ<6758.T>が後場に上げ幅を広げ、売買代金トップのフジクラ<5803.T>が新値追いの展開。エムスリー<2413.T>が一時ストップ高となったほか、NTT<9432.T>やTDK<6762.T>、住友金属鉱山<5713.T>が堅調推移。楽天銀行<5838.T>や資生堂<4911.T>、ロート製薬<4527.T>が株価水準を大きく切り上げたほか、JMDC<4483.T>や日本農薬<4997.T>、淀川製鋼所<5451.T>が急伸。三井E&S<7003.T>や西武ホールディングス<9024.T>、石油資源開発<1662.T>が値を飛ばした。

 半面、東京エレクトロン<8035.T>やディスコ<6146.T>、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が売られ、ホンダ<7267.T>が冴えない展開。住友林業<1911.T>や明治ホールディングス<2269.T>、古河電気工業<5801.T>が下値を探り、東芝テック<6588.T>やシスメックス<6869.T>が大幅安。栗田工業<6370.T>は一時ストップ安となった。

出所:MINKABU PRESS

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