話題株ピックアップ【夕刊】(3):タクマ、シーユーシー、ラインヤフー
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■タクマ <6013> 2,220円 +10 円 (+0.5%) 本日終値 タクマ<6013>がしっかり。この日、千葉県市川市からごみ処理施設のDBO(設計・建設・運営)事業を受注したと発表しており、好材料視された。焼却施設及び不燃・粗大ごみ処理施設を新設し、31年1月から20年間の運営を行う。高温高圧ボイラをはじめとした高効率発電システムにより、国内最高レベルの発電効率でごみ発電を行う。 ■シーユーシー <9158> 1,025円 -159 円 (-13.4%) 本日終値 4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は78%減益で着地」が嫌気された。 シーユーシー <9158> [東証G] が8月4日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比78.5%減の2億円に大きく落ち込み、通期計画の28.8億円に対する進捗率は7.2%にとどまり、4年平均の24.7%も下回った。 ■LINEヤフー <4689> 485.6円 -67.5 円 (-12.2%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ LINEヤフー<4689>は大幅続落。4日取引終了後に第1四半期(4~6月)連結決算を発表し、売上高は前年同期比5.7%増の4896億3100万円、営業利益は同11.0%減の950億7100万円だった。減益で着地したことがネガティブ視されたようだ。PayPay証券やPayPay銀行の連結をはじめ、傘下のアスクル<2678>やZOZO<3092>の好調などが寄与し、売上高は第1四半期として過去最高を達成。一方、利益面では前年同期に子会社の支配喪失利益(非現金取引)を計上した反動が出た。 ■ワークマン <7564> 5,810円 -540 円 (-8.5%) 本日終値 ワークマン<7564>は続急落した。同社は4日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表。売上高は前年同期比12.2%増の415億6000万円、営業利益は同28.4%増の90億2800万円だった。2ケタの増収増益となったが、通期の業績予想は据え置かれ、物足りなさが意識されたようだ。4~6月期は猛暑の影響で夏物衣料が好調に推移し、熱中症対策の法的義務化を背景にファン付きウェアの販売が伸びた。春夏商品の価格戦略の見直しにより客単価も上昇し、チェーン全店売上高は計画を上回って着地した。 ■東京精密 <7729> 8,543円 -712 円 (-7.7%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は3%増益で着地」が嫌気された。 東京精密 <7729> [東証P] が8月4日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1%増の44.6億円に伸びたが、4-9月期(上期)計画の152億円に対する進捗率は29.4%にとどまり、5年平均の41.9%も下回った。 ■ツムラ <4540> 3,467円 -237 円 (-6.4%) 本日終値 東証プライム 下落率4位 ツムラ<4540>が後場急落しマイナスに転換。午前11時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高430億9400万円(前年同期比1.4%減)、営業利益77億1900万円(同27.0%減)、純利益43億6700万円(同60.9%減)と大幅減益となったことが嫌気された。国内の一般用漢方製剤が取り扱い店舗数の拡大により伸長したほか、中国事業も堅調だったが、主力の医療用漢方製剤129処方が、前期末の流通在庫が高水準だったことや限定出荷の影響により減少した。また、生薬費や加工費の上昇、情報提供活動の強化に伴う費用やDX関連費用の増加なども利益を圧迫した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高1880億円(前期比3.8%増)、営業利益342億円(同14.8%減)、純利益230億円(同29.1%減)の従来見通しを据え置いている。 ■あすか薬HD <4886> 2,328円 -143 円 (-5.8%) 本日終値 東証プライム 下落率5位 あすか製薬ホールディングス<4886>は大幅安。4日取引終了後に4~6月期連結決算を発表。売上高は前年同期比18.2%増の193億2100万円、営業利益は同15.9%減の14億7900万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。医療用医薬品事業、動物用医薬品事業が堅調に推移したことに加え、持ち分法適用会社のベトナム製薬企業を連結子会社化したことが寄与し、売上高は大きく増加した。一方、利益面では研究開発費の増加が重荷となった。 ■ヤマハ発動機 <7272> 1,027円 -60.5 円 (-5.6%) 本日終値 東証プライム 下落率7位 ヤマハ発動機<7272>は大幅続落。この日午後1時ごろ、25年12月期連結業績予想について売上高を2兆7000億円から2兆5700億円(前期比0.2%減)へ、営業利益を2300億円から1200億円(同33.9%減)へ下方修正すると発表した。ベトナムやインドでの販売減、マリン事業における米国での想定を下回る需要などが要因。加えてインドネシアでの自動車増税と米追加関税によるコスト増の影響も織り込んだ。これを嫌気した売りが優勢となっている。 ■ニトリホールディングス <9843> 12,100円 -485 円 (-3.9%) 本日終値 ニトリホールディングス<9843>が3日続落。4日の取引終了後に発表した7月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比8.8%減となり、3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同3.0%増と伸長したものの、客数が同11.5%減と大きく落ち込んだ。なお、全店売上高は同7.7%減だった。 ■良品計画 <7453> 7,177円 -253 円 (-3.4%) 本日終値 良品計画<7453>が反落。4日の取引終了後に発表した7月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比11.3%増と18カ月連続で前年実績を上回り、これを受けて朝方は高く始まったものの、買いが続かなかったようだ。一部商品をお試し価格で販売する「夏のお買い得市」を18日から28日に実施したことが奏功し、前月に続いて全ての商品部門で前年実績を上回った。特に前年に夏物の在庫不足で苦戦した衣服・雑貨が高い伸びとなった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同20.0%増だった。 ■クラダシ <5884> 620円 +100 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値 クラダシ<5884>がストップ高。4日の取引時間中、同社が実施する第三者割当増資を通じ、日本郵政<6178>傘下の日本郵便がクラダシ株を引き受けることが、同日に提出された有価証券届出書により明らかとなり、クラダシ株はストップ高に買われた。クラダシは4日取引終了後の適時開示で、日本郵便との資本・業務提携契約の締結を公表。フードロス商品の販売拡大や新サービスの開発、物流・ロジスティクス分野での協業推進に取り組む方針を示している。日本郵便は議決権割合の10.02%を保有する第2位の株主となる見通し。クラダシ株に対しては、日本郵便のリソース活用による事業拡大を期待した買いが継続した。 ●ストップ高銘柄 堀田丸正 <8105> 83円 +30 円 (+56.6%) ストップ高 本日終値 不二サッシ <5940> 872円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値 情報戦略テクノロジー <155A> 909円 +150 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値 揚羽 <9330> 934円 +150 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値 など、8銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース