<動意株・5日>(大引け)=新日本科学、ニッスイ、タカラスタなど
投稿:
新日本科学<2395.T>=動意。同社は5日午前11時30分、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.7%増の64億7700万円、経常利益は同50.8%増の5億1500万円となった。主力のCRO(医薬品開発業務受託機関)事業が好調に推移しており、好感されたようだ。CROの非臨床事業は欧米顧客からの引き合いが想定以上に増加し、受注高は前年同期比12.9%増となった。地熱発電所の運営などを手掛けるメディポリス事業は営業黒字に転換。為替差益も発生した。半面、米Satsuma社の経費の増加や実験機器・設備への投資強化による減価償却費の増加などを背景に、全体では4~6月期は営業赤字となった。 ニッスイ<1332.T>=大幅高。同社はきょう正午ごろ、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比5.7%増の102億8100万円となり、通期計画の345億円に対する進捗率は29.8%となった。売上高は同2.2%増の2254億8500万円で着地。前期に苦戦した漁ろう・養殖事業や北米加工事業の業績が改善したほか、欧米の家庭用食品や国内チルド事業が堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 タカラスタンダード<7981.T>=後場一段高。正午ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高613億8500万円(前年同期比7.1%増)、営業利益42億500万円(同35.8%増)、純利益30億8100万円(同48.7%増)と大幅増益となったことが好感されている。新築向けが戸建・集合とも好調に推移した。また、前年までに実施した価格改定効果やオプション品の拡販などによる単価アップに伴う売上総利益の増加に加え、合理化・コストダウンの推進も利益を押し上げた。 NTN<6472.T>=マドを開けて急伸。年初来高値を更新した。4日取引終了後に4~6月期連結決算を発表。売上高は前年同期比5.6%減の1990億3900万円、営業利益は同53.9%増の69億7700万円だった。客先需要の低減や為替の影響で減収となった一方、利益面では変動費や経費の削減が奏功した。大幅増益で着地したことを好感した買いを呼び込んでいる。 TOA<6809.T>=反発。同社は4日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.8%増の111億7900万円、経常利益は同4.1倍の4億3100万円となった。営業損益と最終損益は黒字転換を果たしている。決算内容をポジティブ視した買いが入ったようだ。中東では市況回復やラマダン需要の取り込みによる効果が出た。オランダ企業の連結子会社化もあって、欧州・中東・アフリカ部門は大幅な増収増益。国内とアジア・パシフィック部門はともに減収となったが、収益性は改善した。なお、同社は7月に開示した米国子会社での資金流出事案について業績への影響は軽微であり、通期の業績予想の修正は不要と判断したと公表している。 オルガノ<6368.T>=ストップ高。水処理エンジニアリング事業を主力展開し、半導体業界向け純水製造装置で高い商品競争力を誇っている。4日取引終了後、26年3月期通期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の1750億円(前期比7%増)を据え置いたが、営業利益は315億円から340億円(同9%増)に増額した。営業利益は前期比ほぼ横ばいの見通しから2ケタ近い増益に修正されたことで、これを好感する買いを引き寄せている。既に受注した大型プラントで資材コストの削減など合理化努力が利益率改善に寄与する見通し。株価は7月16日に9720円の上場来高値を形成後に調整を入れたが、再び青空圏への浮上を視界に捉えている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS