<動意株・1日>(大引け)=シーイーシー、アズーム、菱友システムなど

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 シーイーシー<9692.T>=5日線足場に上値指向鮮明。独立系のシステムインテグレーターで業績は順調に拡大路線を進み、26年1月期で4期連続の増収増益を見込んでいる。データセンター事業は2000年から展開するなど業界でも先駆者的なポジションにある。今年2月からは、メガクラウドに直接接続でき災害にも強い「ハイブリッドクラウドセンター」と利便性の高い都市型データセンターである「東京第三データセンター」を順次開設している。生成AI市場の拡大でデータセンター関連株全般に投資マネーが食指を動かしており、同社株にも波状的な資金が流入しここにきてジリ高歩調を続けている。指標面ではPERなどから割高感に乏しいほか、株式需給面では信用買い残が枯れた状態で上値が軽い。

 アズーム<3496.T>=上げ足強め1カ月ぶりの新高値。同社は遊休不動産活用ビジネスを展開している。具体的には月極駐車場のサブリースを主力に月極駐車場の紹介サイトなどを手掛けるニッチなビジネスモデルだが、業績は目を見張る高成長路線をまい進中だ。足もとで駐車場はフル稼働に近い状況が続いており、トップライン及び利益を押し上げている。そうしたなか、7月31日取引終了後に25年9月期の通期業績予想の修正を発表しており、最終利益は従来予想の16億1900万円から17億7000万円(前期比37%増)に増額された。新規駐車場受託台数が期初計画を大幅に上回るペースで推移しており、会社側の想定から上振れる見込み。更に9月末現在の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施することも併せて発表しており、これが投資マネーの攻勢を誘う格好となった。

 菱友システムズ<4685.T>=大幅高で3日続伸。製造業を中心にITソリューションを提供しており、筆頭株主で主要顧客でもある三菱重工業<7011.T>を通じて防衛関連分野で活躍機会を高めている。同社が7月31日に開示した25年4~6月期決算は売上高が前年同期比20%増の101億5500万円、営業利益が同31%増の8億7800万円と大幅増収増益を達成した。生成AI関連市場の拡大を背景に収益機会が高まっており、システム開発や解析・設計関連などを中心に需要獲得が進んだ。また、同日に9月末現在の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施することも併せて発表している。

 メンバーズ<2130.T>=5日ぶりに切り返し急上昇。7月31日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は、最終損益が4100万円の赤字となったが、4~9月期は従来予想の4000万円の赤字から6000万円の黒字に上方修正された。これを手掛かり材料に買いを呼び込んだ。なお、通期の最終利益は前期比2.3倍の8億円を見込んでいる。株式需給面では1200円台の累積売買代金が最も高水準であり、1300円台から上は戻り売りが希薄化するため、時価近辺からもう一段水準を切り上げられるかどうかが当面のポイントとなる。

 ZenmuTech<338A.T>=続急伸で底値離脱の動き。同社はきょう、次世代認証技術「バックグラウンド認証」を開発・提供するAnchorZ(東京都台東区)と新たなセキュリティー価値の創出に向けた取り組みを開始したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。今回の取り組みでは、ゼンムテックが手掛けるセキュアFATソリューション「ZENMU Virtual Drive」の高度な情報保護機能に対し、AnchorZの「バックグラウンド認証」を組み合わせることで、ユーザーのふるまいや環境情報をもとに本人性を継続的に識別し、「正しく守る」だけでなく「正しく使う」ことを支える新たなセキュリティーのかたちを目指すとしている。

 システナ<2317.T>=急速人気で新高値。7月31日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を891億円から896億円(前期比7.2%増)へ、営業利益を127億円から135億円(同11.9%増)へ、純利益を88億5000万円から94億円(同10.8%増)へ上方修正したことが好感されている。ソフトウェア開発ビジネスにおける生成AIの活用や企業のDX推進支援、高度なプロジェクト管理能力が求められるPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)案件などの付加価値の高いビジネスの拡大を推進し、成長事業へ経営資源をシフトしたことで契約単価が上昇したことなどが寄与する。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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