午前:債券サマリー 先物続伸、日銀利上げ観測後退で長期金利低下し1.540%で推移
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1日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸した。前日の米国市場で長期債相場が横ばい圏となり、外部環境に手掛かり材料が乏しいなか、日銀の早期利上げ観測が後退したとの受け止めが円債相場の支えとなった。 日銀は前日に金融政策の現状維持を決めた。会合後の記者会見で植田和男総裁の関税による不確実性はなお高い状況が続いているとの認識を示しつつ、基調的な物価上昇率については、まだ2%に届いていないと述べた。利上げに対し慎重な姿勢をみせたと市場は受け止め、債券買いを誘う要因となった。 先物9月限は前営業日比12銭高の138円15銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント低い1.540%で推移している。 出所:MINKABU PRESS