前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■JCRファ <4552> 578円 (-138円、-19.3%) 東証プライムの下落率トップ。JCRファーマ <4552> [東証P]が7日ぶり急反落。30日取引終了後に4-6月期連結決算を発表し、売上高は85億6900万円(前年同期比5.2%増)、営業損益は6億600万円の赤字(前年同期2億9600万円の赤字)だった。ムコ多糖症2型治療剤「イズカーゴ点滴静注用10mg」が好調だったほか、契約金収入も増加し全体で増収を確保した。一方、損益面では積極的な研究開発活動に伴う費用増が響いた。通期で増収・営業黒字を見込んでいるだけに、第1四半期時点での赤字が失望売りを誘ったようだ。 ■大和工 <5444> 8,497円 (-989円、-10.4%) 東証プライムの下落率3位。大和工業 <5444> [東証P]が4日ぶり急反落。31日午後1時ごろ、26年3月期連結業績予想について売上高を1640億円から1470億円(前期比12.6%減)へ、営業利益を60億円から20億円(同82.6%減)へ下方修正すると発表した。主要製品のH形鋼など土木・建築用鋼材の需要が全体的に盛り上がりに欠ける状況が続き、米国を除いて厳しい価格競争が続くとの見通しを織り込んだ。これを嫌気した売りが優勢となった。 ■アンリツ <6754> 1,643.5円 (-188.5円、-10.3%) 東証プライムの下落率4位。アンリツ <6754> [東証P]が3日ぶり急反落。30日取引終了後に4-6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比6.4%減の236億2000万円、営業利益は同2.2倍の13億3900万円だった。米関税政策を巡る顧客の投資意思決定の延伸に伴う減収影響があったものの、棚卸資産の圧縮やコストコントロールを進めたことで収益性が改善。食品市場向けに各種機器の販売が伸びたことも寄与した。他方、最終利益は同18.5%減の5億8300万円だった。前年同期に金融収益を計上した反動などがあった。通期で2ケタ最終増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益着地がネガティブ視されたようだ。 ※31日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース