午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利1.560%に低下

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市況

 28日の債券市場で、先物中心限月9月限は4営業日ぶりに反発。30~31日の日銀金融政策決定会合を控えるなか、前週末にかけて急落した反動から持ち高調整の買いが入った。

 日米の関税交渉が合意に至ったことを受けて高まった日銀による早期の追加利上げ思惑は織り込みが一巡したもよう。25日夕に一部で「日銀は30~31日に開く金融政策決定会合で、追加利上げを見送り、現行の政策金利(0.5%程度)を維持する公算が大きい」と報じられたことが買い戻しにつながった面もあった。米国と欧州連合(EU)が貿易交渉で合意したことは安全資産とされる債券の重荷となったが、小高く始まった日経平均株価が下げに転じるとリスク回避を目的とした買いが流入。日銀の国債買いオペ結果で売り意欲の乏しさが意識されると、債券先物は午後2時20分すぎに一時137円92銭まで上伸した。なお、日銀が実施した国債買いオペの応札倍率は、「残存期間5年超10年以下」が2.05倍(前回は1.59倍)、「同10年超25年以下」が1.71倍(同1.71倍)、「同25年超」が1.66倍(同1.73倍)、「物価連動債」が5.26倍(同4.11倍)だった。

 先物9月限の終値は、前週末比38銭高の137円81銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.040%低い1.560%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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