前週末25日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■アルファクス <3814> 256円 (-80円、-23.8%) ストップ安 アルファクス・フード・システム <3814> [東証G]がストップ安。東京証券取引所は24日付でアルファクス株を監理銘柄(確認中)に指定すると発表した。25年9月期半期報告書を法定提出期限の24日までに提出できない見込みとなったため。8月5日までに提出しなかった場合、上場廃止となる。同社を巡っては、今年5月に売り上げ計上を巡る問題について特別調査委員会を設置すると発表し、これに伴い半期報告書の提出を延期していた。会社側は調査委から調査報告書を受領した後、可能な限り早い時点での半期報告書の提出を目指す構えだ。 ■イクヨ <7273> 729円 (-150円、-17.1%) ストップ安 イクヨ <7273> [東証S]がストップ安。24日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1871億1100万円から282億800万円(前期比59.0%増)へ、営業利益を12億6700万円から4億5300万円(前期3900万円)へ下方修正すると発表した。予定していた貴金属買い取り・販売のアプレ(東京都台東区)の子会社化を取りやめるため。M&Aの中止を嫌気した売りが膨らんだ。アプレの株式を保有するファンドとの間で当該株式の譲渡に関する契約を締結していたものの、同ファンドから「違約金10億円の支払いを条件に契約を解除したい」との申し出があったという。違約金を特別利益に計上することに伴い、純利益については38億9700万円から43億7700万円(前期4400万円)へ上方修正した。 ■信越化 <4063> 4,530円 (-473円、-9.5%) 東証プライムの下落率トップ。信越化学工業 <4063> [東証P]が6日ぶり急反落。24日取引終了後、これまで開示していなかった26年3月期連結業績予想を発表した。売上高は前期比6.3%減の2兆4000億円、営業利益は同14.4%減の6350億円と減収減益の見通しを示しており、これを嫌気された。米国と主要国間の関税交渉が近々順当な内容で妥結し、かつ関税免除品目が現時点のままとの前提で業績予想を立てた。同じく非開示だった配当予想は前期比据え置きの106円とした。同時に発表した4~6月期決算は売上高が前年同期比5.1%増の6285億4900万円、営業利益が同12.7%減の1668億300万円だった。 ■三菱自 <7211> 406円 (-34.7円、-7.9%) 東証プライムの下落率4位。三菱自動車工業 <7211> [東証P]が3日ぶり急反落。同社は24日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.9%減の6090億9100万円、最終利益は同97.5%減の7億3800万円となった。大幅な減益となったことを嫌気した売りが優勢となったようだ。前年同期と比較してドルや新興国通貨に対して円が上昇したことが響いたほか、関税の影響も利益を押し下げる要因となった。4~6月期の小売販売台数は日本や北米は増加した一方、主力のアセアン地域ではインドネシアやフィリピンで減少した。 ■キヤノン <7751> 4,040円 (-207円、-4.9%) キヤノン <7751> [東証P]が3日ぶり大幅反落。同社は24日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高予想を4兆6500億円から4兆6000億円(前期比2.0%増)へ、営業利益予想を4660億円から4600億円(同64.4%増)へ、最終利益予想を3330億円から3300億円(同2.1倍)に引き下げた。日米関税交渉の合意を受け直近で株価は急ピッチな上昇をみせていたが、下方修正を受けた売りが優勢となっていた。業績修正は米国関税政策の不透明感が企業投資や個人消費に与える影響を考慮。現在実施されている10%の追加関税が継続するという前提を通期見通しに反映している。第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=142円、1ユーロ=165円に設定した。6月中間期の売上高は前年同期比2.0%増の2兆1985億6700万円、営業利益は同8.0%増の2143億800万円、最終利益は同4.1%増の1559億400万円だった。第2四半期(4-6月)は減収減益。ミラーレスカメラやネットワークカメラなどが好調に推移したものの、円高による減収の影響を補いきれなかった。 ■ルネサス <6723> 1,826.5円 (-90.5円、-4.7%) ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]が3日ぶり大幅反落。25日午前9時に開示された25年12月期上期(25年1-6月)決算は最終損益が1753億4200万円の赤字となった。これについては事前に織り込みが進んでおり、取引開始直後は空売り筋の買い戻しなどで急上昇をみせ、2000円台を回復する場面があったが、その後は実需の買いが続かず値を消した。 ■PCA <9629> 1,813円 (-76円、-4.0%) ピー・シー・エー <9629> [東証P]が4日ぶり大幅反落。24日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比2.4%増の39億7200万円、営業利益は同15.8%減の5億8900万円だった。中期経営計画の達成に向けて開発力強化の取り組みを進めるなか、開発人件費や外注費などが増加したことが利益を押し下げた。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益がネガティブ視されたようだ。 ■サーティワン <2268> 4,195円 (-155円、-3.6%) B-R サーティワンアイスクリーム <2268> [東証S]が4日ぶり大幅反落。24日の取引終了後に発表した6月中間期連結決算は、売上高158億1700万円(前年同期比11.4%増)、営業利益16億9500万円(同11.4%増)、純利益10億9100万円(同11.1%増)と2ケタ増収増益で着地したものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。高い人気キャラクターとのコラボレーションやデジタル広告やアプリによる告知強化、アイスクリームケーキ新カテゴリーの販売好調などにより来客数が着実に増加し、国内総小売売上高は317億円と上期として過去最高を記録した。既存店売上高が前年同期比5.6%増と4年連続売り上げ増を達成したほか、前年同期比20店舗の純増も寄与した。25年12月期通期業績予想は、売上高328億6000万円(前期比7.1%増)、営業利益24億3000万円(同2.8%増)、純利益15億5000万円(同0.5%増)の従来見通しを据え置いた。 ■カワチ薬品 <2664> 2,740円 (-96円、-3.4%) カワチ薬品 <2664> [東証P]が大幅安。同社は24日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.4%減の710億2500万円、経常利益は同11.5%減の16億1100万円となった。通期計画に対する経常利益の進捗率は約19%にとどまっており、業績の下振れを懸念した売りが出たようだ。同社の既存店売上高は6月まで2ヵ月連続で前年同月を下回る状況が続いていた。4-6月期の販管費は前年同期比で増加し、営業利益率は悪化した。 ※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース