<動意株・25日>(大引け)=ミナトHD、モバファク、勤次郎など
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ミナトホールディングス<6862.T>=大陽線示現で底入れ足。ここ値刻みこそ小幅ながら上値追い態勢を示し底入れの動きを見せていたが、きょうは大陽線を示現するなど上げ足が加速している。産業機器向けメモリーモジュールを主力とし、デジタルデバイス事業以外にシステム構築やエンジニア派遣などのソリューションなどでも実績が高い。好採算のROM書き込みサービスは、自社ブランドのデバイスプログラマーで同事業を展開するのは国内では同社のみで優位性を発揮し、需要開拓が進んでいる。異業種の買収などM&A戦略にも長じ、業容拡大への期待は強く、26年3月期は営業利益段階で2ケタ伸長が予想され回復色を強める見通し。 モバイルファクトリー<3912.T>=後場切り返し急。午後1時ごろに発表した6月中間期連結決算で、売上高16億5600万円(前年同期比2.6%増)、営業利益5億4700万円(同12.4%増)、純利益3億8500万円(同17.4%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。モバイルゲーム事業の主力サービスである「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」でバトルイベントが好調。新規商材アクセサリーガチャの販売開始や、ライフログ機能強化の一環として「写真の記録機能」を実装したことも寄与した。25年12月期通期業績予想は、売上高34億7000万円(前期比4.6%増)、営業利益10億2000万円(同3.6%減)、純利益7億500万円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いている。 勤次郎<4013.T>=3日ぶり大幅反発。この日午後1時過ぎ、25年12月期連結業績予想について売上高を51億円から52億5000万円(前期比20.0%増)へ、営業利益を11億2800万円から13億円(同78.3%増)へ上方修正すると発表した。クラウド事業でクラウドライセンス数の獲得が計画を上回り、オンプレミス事業でも予想を上回る引き合いが続いているため。これを好感した買いを呼び込んでいる。 マネーフォワード<3994.T>=物色人気集中。同社は企業や個人事業主向けにクラウド型の会計ソフトなどバックオフィス向けクラウドサービスを展開する。24日取引終了後、米投資ファンドでアクティビストとして名を馳せるバリューアクト・キャピタル・マネジメントが同日付で提出した大量保有報告書によると、バリューアクトと共同保有者のマネフォ株式保有比率が5.62%と新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は純投資及び重要提案行為を行うためとしており、同社株の将来的な株式価値向上に向けた思惑が投資資金の攻勢を誘っている。 AKIBAホールディングス<6840.T>=ストップ高人気。メモリー製品の販売を主力とし、米エヌビディア<NVDA>の製品取り扱いでも実績があり、人気素地を内包している。全体相場の上値が重いなかで低位材料株の物色人気が再燃しており、同社株もその流れに乗っている。今週23日に同社のグループ会社がローム<6963.T>とエッジコンピューティング向けAIソリューション分野での協業を目的にパートナー契約を締結(締結日は6月1日)したと発表、これを手掛かり材料に23日に株価を急動意させる場面があった。結局この日は長い上ヒゲをつける形で値を消したが、火種が残っており波状的な買い攻勢が観測される状況となっている。 メディシノバ・インク<4875.T>=一時ストップ高。同社は米国時間24日、主力開発化合物である「MN-166(イブジラスト)」と「MN-001(タイペルカスト)」の臨床試験の進捗状況を公表。これを材料視した買いが入り株高に弾みをつけた。現在進行中のALS(筋萎縮性側索硬化症)を対象としたイブジラストの第2相・第3相臨床試験については患者登録が進行し、「登録の完了までに必要な患者割当数が残り一桁まで進捗した」という。また、2型糖尿病による高中性脂肪血症、脂肪性肝疾患を対象とするタイペルカストの第2相臨床試験も患者登録が進行し、残り2例の患者割り当てにより登録が完了する予定だとしている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS