東京株式(大引け)=655円高で大幅続伸、一時4万2000円台に乗せ最高値に接近

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市況

 24日の東京株式市場で日経平均株価は騰勢が続いた。一時800円を超す上昇となり、4万2000円台に乗せる場面があった。終値は昨年7月以来の高値水準。過去最高値に接近した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比655円02銭高の4万1826円34銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は22億899万株、売買代金概算は5兆7264億円。値上がり銘柄数は1357、対して値下がり銘柄数は215、変わらずは52銘柄だった。

 日経平均は一時4万2065円まで上昇した。前日の日米関税交渉の合意を受けたリスク選好ムードが続き、主力大型株を中心に断続的な買いが入った。東証の業種別指数では全33業種が上昇。銀行業が上昇率トップとなったほか、精密機器や非鉄金属など景気敏感セクターの上げが目立った。TOPIXは昨年7月11日の史上最高値を1年ぶりに更新。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の83%を占めた。

 一方、株価指数の急ピッチな上昇を背景に短期過熱感が台頭したほか、高値警戒感も広がり、後場に入ると主力株の一角に利益確定目的の売りが出て日経平均は伸び悩んだ。ベッセント米財務長官がテレビ番組で、日本による貿易交渉の合意内容の実施にトランプ大統領が不満を感じた場合、相互関税と自動車関税を25%に戻す可能性について言及したことも、上値を圧迫する要因となったとみられている。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>など銀行株が買われ、三菱重工業<7011.T>やフジクラ<5803.T>、古河電気工業<5801.T>が頑強。日立製作所<6501.T>や良品計画<7453.T>が値を飛ばし、ソフトバンクグループ<9984.T>が高値を更新。KOA<6999.T>がストップ高に買われ、オービックビジネスコンサルタント<4733.T>や信越ポリマー<7970.T>、ブロンコビリー<3091.T>が急伸した。空港施設<8864.T>が後場終盤に上げ幅を広げ、UACJ<5741.T>が大幅高となり、キヤノンマーケティングジャパン<8060.T>や大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>が株価水準を切り上げた。

 半面、トヨタ自動車<7203.T>が小安く、アドバンテスト<6857.T>とレーザーテック<6920.T>が冴えない展開。日本航空電子工業<6807.T>が下値を探り、サンリオ<8136.T>やフジ・メディア・ホールディングス<4676.T>、オリエンタルランド<4661.T>が値を下げ、MARUWA<5344.T>や芝浦メカトロニクス<6590.T>、マネックスグループ<8698.T>が軟調だった。

出所:MINKABU PRESS

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