話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、日水コン、岩井コスモ
投稿:
■ソフトバンクグループ <9984> 11,550円 +320 円 (+2.9%) 本日終値 ソフトバンクグループ<9984>が高い。米国ではハイテク株中心に根強い買いが続くなかナスダック総合株価指数は連日で最高値更新が続いており、米ハイテク企業に積極投資する同社株にとってナスダック上昇は追い風となっている。前日は同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングスが3%を超える上昇で戻り足を鮮明としていることもポジティブ材料だ。直近は米ウォール・ストリート・ジャーナルが、ソフトバンクGが推進役を担うAIインフラ整備計画「スターゲート」が立ち上げで難航しているとの報道を行ったが、株価への影響は限定的となっている。 ■日水コン <261A> 2,704円 +71 円 (+2.7%) 本日終値 日水コン<261A>が6日ぶりに反発。前週末18日の取引終了後、同社と北九州市上下水道局で構成する共同事業体が提案した「雨水管理のスマート化技術」が、国土交通省の25年度「下水道技術海外実証事業(WOW TO JAPANプロジェクト)」に採択されたと発表しており、好材料視された。同実証事業では、ベトナムにおいて降雨情報やマンホール内水位を集約し、管理画面上でのリアルタイム表示や警戒水位到達時のアラート通知が可能な「リアルタイム雨水管理システム」の有効性を実証。機動的な水防活動、浸水原因の推定、効果的なハード対策の立案などへの活用を図る。同社は、「リアルタイム雨水管理システム(Blitz GIS)」を提供し、現地における機材の取り付けやシステムの導入・運転のほか、ベトナム主要都市における同システムの普及展開活動などを実施する。 ■岩井コスモ <8707> 2,359円 +51 円 (+2.2%) 本日終値 岩井コスモホールディングス<8707>が反発。前週末18日の取引終了後に発表した26年3月期第1四半期連結決算速報で、最終利益が21億8500万円(前年同期比19.7%増)となったことが好感された。米国株式収益の増加が牽引した。 ■セルシス <3663> 1,617円 +31 円 (+2.0%) 本日終値 セルシス<3663>が反発。午前11時ごろ、インテル と特許に関するライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視された。両社が協力することで今後、事業の実態を伴わない特許権者(NPE)による不当な権利行使のリスクが低減され、セルシスの知財面における安全性・安定性を高めることが期待できるとしている。 ■JX金属 <5016> 849.6円 +13.7 円 (+1.6%) 本日終値 JX金属<5016>は続伸。前週末18日の取引終了後に、経済産業省から半導体用スパッタリングターゲットに係る供給確保計画の認定を受けたと発表したことが好感された。今回の経産省による供給確保計画の認定は、半導体などの安定供給確保に向けた経済安全保障推進法に基づく支援措置の対象として、ひたちなか新工場(仮称)で進めている設備投資計画の一部が認定されたもので、これに伴い最大約22億円の助成を受けることになる。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。 ■ソディック <6143> 880円 -95 円 (-9.7%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 ソディック<6143>は大幅安。前週末18日取引終了後、国内投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(東京都港区)のグループ会社、アドバンテッジアドバイザーズと事業提携した上で資金調達を行うと発表した。第1回新株予約権と第2回無担保転換社債型新株予約権付き社債(CB)を発行するとしており、将来的な株式価値の希薄化を懸念した売りが優勢となった。新株予約権とCBをあわせ、希薄化率は議決権ベース(6月末時点)で最大21.23%。調達資金約100億円(手取り概算額)はグローバル化の推進や事業拡大のためのM&A、成長政略の加速に向けた投資に充てる。 ■ピクセラ <6731> 84円 +16 円 (+23.5%) 本日終値 ピクセラ<6731>が急伸。午前11時ごろ、ウェルネスブランド「Re・De(リデ)」の台湾市場への本格進出を図るため、台湾における「Lasko(ラスコ)」ブランドの総代理店であるラスコ・インターナショナル社(桃園市)と、独占販売代理店契約を締結したと発表しており、海外展開の強化につながると評価する買いが入った。同社は、27年までに「Re・De」ブランドをアジアの主要5地域である台湾、韓国、中国、シンガポール、香港へ展開する目標を掲げており、今回の契約締結はその第1弾。契約により、電気圧力鍋「Re・De Pot」をはじめとした調理家電を中心とした「Re・De」ブランド商品を、25年冬から台湾の主要家電量販店及びECサイトで順次展開を開始する予定としている。 ■サスメド <4263> 716円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値 サスメド<4263>がストップ高。厚生労働省は22日、薬事審議会のスケジュールを更新し、プログラム医療機器調査会を28日に開催すると公表した。このなかで当日の議題として、「医療機器『サスメド 不眠障害用アプリ Medcle』の生物由来製品又は特定生物由来製品の指定の要否、製造販売承認事項一部変更承認の可否及び使用成績評価の要否」について審議することが明らかとなった。実用化を巡る思惑が広がる形となり、買い注文が集まった。 ■トリプルアイズ <5026> 1,214円 +118 円 (+10.8%) 本日終値 トリプルアイズ<5026>が反発。同社はきょう、グループのゼロフィールドが米国で3拠点目となるデータセンターをアーカンソー州に新設すると発表しており、これが材料視されたようだ。これは、ビットコインを中心とした暗号資産マイニングの継続的な需要拡大を受けたもの。稼働開始は9月を予定し、マイニングマシンの導入を行う企業に向けたインフラとして、既存拠点とあわせて供給能力と運用対応力の強化を図るとしている。 ■情報戦略テクノロジー <155A> 532円 +45 円 (+9.2%) 一時ストップ高 本日終値 情報戦略テクノロジー<155A>が反発。大企業を主要顧客にデジタルトランスフォーメーション(DX)内製支援サービスなどを展開、アジャイル型の開発手法で旺盛な需要を捉えている。生成AIの活用支援にも力を入れている。そうしたなか、前週末18日取引終了後にAI人材育成やAI導入支援サービスを提供するx3d(東京都港区)と業務提携を行うことを決議したと発表した。将来的な企業価値向上を目指す施策の一環と位置付けており、株式市場でも業容拡大に向けた期待が買いを誘導している。 株探ニュース