話題株ピックアップ【夕刊】(2):ディスコ、東京製鉄、住友不

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■ディスコ <6146>  42,840円   -4,130 円 (-8.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ディスコ<6146>が急反落。同社は17日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、第2四半期累計(4~9月)の業績予想を開示した。9月中間期の売上高予想は前年同期比1.1%増の1811億円、営業利益は同10.9%減の677億円、最終利益は同11.5%減の473億円となった。未定としていた中間配当予想は110円とし、前期の中間配当と比べて14円の減配計画としており、発表内容をネガティブに受け止めた売りが優勢となったようだ。4~6月期の売上高は前年同期比8.6%増の899億1400万円、営業利益は同3.3%増の344億8000万円、最終利益は同0.2%増の237億6700万円だった。生成AI向けの需要が高水準で推移するなか、出荷額は四半期で過去最高を記録した。一方、7~9月期においては減収減益を計画。出荷額は4~6月期の1111億円から836億円に減少し、前年の7~9月期(976億円)を下回る見通し。7~9月期の想定為替レートは1ドル=135円、1ユーロ=160円としている。

■東京製鐵 <5423>  1,537円   -123 円 (-7.4%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 東京製鐵<5423>は大幅安。この日午後2時ごろ、26年3月期単独業績予想について売上高を3050億円から2935億円(前期比10.2%減)へ、営業利益を190億円から161億円(同46.5%減)へ下方修正すると発表した。これを嫌気した売りが出た。米関税政策に端を発する各国の保護主義的な動きに伴う厳しい海外市況や、国内での人手不足による建築案件の工期ずれなどの影響が逆風となる見通し。第1四半期での製品価格の値下げが今後の製品出荷価格に反映されるなど厳しい商況が続くことが懸念されるという。なお、配当については従来予想を据え置いた。

■住友不動産 <8830>  5,291円   -209 円 (-3.8%)  本日終値
 住友不動産<8830>が後場に急落。野村不動産ホールディングス<3231>が売られ、東急不動産ホールディングス<3289>や三井不動産<8801>が下げ幅を広げた。東京都千代田区が18日、不動産協会に対し、総合設計などの都市開発諸制度を活用する事業及び市街地再開発事業において販売するマンションについて、引き渡しから原則5年間は物件を転売できないように特約を付すことなどを要請した。マンション価格の高騰が続くなかで、不動産の流動性にもたらす悪影響が警戒され、関連株への売りを促したようだ。

■パンパシHD <7532>  5,039円   -35 円 (-0.7%)  本日終値
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が連日の年初来高値更新となった。SMBC日興証券が17日付で目標株価を4600円から5400円へ引き上げた。なお、投資評価は「2」を継続している。25年6月期第3四半期業績が、海外事業を中心に同証券の従来予想を上振れたことを受けて、営業利益予想を25年6月期は1593億円から1620億円へ、26年6月期は1757億円から1774億円へ引き上げたことなどが要因。また、今後のカタリストを本決算時における新経営体制での方針及び新中計発表としている。

■パソナグループ <2168>  2,164円   -9 円 (-0.4%)  本日終値
 パソナグループ<2168>が朝高後に値を消す展開となった。同社は17日の取引終了後、中期ビジョンを発表し、30年5月期に売上高4000億円(26年5月期予想は3300億円)、経常利益率5%(同0.8%)を目指す方針を示した。また、ROE(自己資本利益率)8%以上、PBR(株価純資産倍率)は1倍超を目標とした。これを材料視した買いが入ったものの、上値の重さが意識され、利益確定売りに押されて下げに沈む場面があった。同社は財務目標の達成に向けた3つの重点戦略として、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)ソリューションの高付加価値化と地方創生・観光ソリューションの深化、新産業の創造を掲げる。BPOソリューション事業はAI・デジタル技術の導入や基幹システム刷新、M&A・資本業務提携によるサービス領域拡大などを図る。地方創生・観光ソリューション事業では、顧客セグメントの深掘りや法人顧客基盤の活用、経営資源・オペレーションの最適化を通じ、利益貢献を狙う。

■アドバンスクリエイト <8798>  328円   +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 アドバンスクリエイト<8798>がストップ高。生命保険や損害保険の販売代理店事業を手掛けており、Webサイトを中心に商品の紹介や販売を展開する。業績は低迷が続き、今年3月末時点で債務超過となっている。そうしたなか、17日取引終了後にライフネット生命保険<7157> 、SBIホールディングス<8473>、FWD生命保険、ブロードマインド<7343>、メットライフ生命保険に対し、普通株と優先株を1株150円で第三者割当増資を実施(払込日は9月5日)することを発表、合計約70億円を調達する。これがポジティブサプライズとなり投資マネーを呼び込む格好となった。

■FDK <6955>  432円   +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 FDK<6955>は商い伴い急騰。同社は17日、水素貯蔵タンク用の新材料として高容量AB2型水素吸蔵合金を新たに開発したと発表した。水素貯蔵量の体積効率が液体水素の約2倍、高圧水素ガスの約7倍あり、重量当たりの水素貯蔵量は現在電池用途で主流のAB5型水素吸蔵合金と比べて約20%向上しているという。水素ステーション、燃料電池向けなど幅広い水素貯蔵タンクに対応可能としている。この発表を材料視した買いが足もと急速に強まったようだ。

株探ニュース

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