東京株式(大引け)=218円高、高値引けも米CPI発表控え様子見ムード
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15日の東京株式市場は朝方買い先行も日経平均株価は上値の重い展開だったが、後場後半の取引ではほぼ一貫して水準を切り上げ、結局この日の高値で引けた。 大引けの日経平均株価は前営業日比218円40銭高の3万9678円02銭と4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は15億7680万株、売買代金概算は4兆1219億円。値上がり銘柄数は626、対して値下がり銘柄数は932、変わらずは68銘柄だった。 きょうの東京市場は朝方ははっきりしない地合いで日経平均はマイナス圏で推移する場面もあったが、取引終盤になって日経平均寄与度の高い主力値がさ株に先物を絡めたインデックス買いが流入し、全体を押し上げる格好となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反発し、ナスダック指数は再び最高値圏に突入した。また、外国為替市場でドル高・円安に振れていることも輸出セクターを中心に追い風材料として意識されている。米エヌビディア<NVDA>が中国向けAI半導体の輸出再開を表明したこともあって、半導体製造装置関連株などにも連想買いが広がった。一方、日本時間今晩に6月の米消費者物価指数(CPI)の開示を控え、この内容を見極めたいとの思惑から上値が重い局面もあった。なお、全体指数は高いものの、値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を大幅に下回った。 個別では、群を抜く売買代金をこなしたディスコ<6146.T>が大きく上値を追い、フジクラ<5803.T>が高く、古河電気工業<5801.T>も大幅高となるなど電線株が買われた。このほか、レーザーテック<6920.T>や東京エレクトロン<8035.T>がしっかり、ソフトバンクグループ<9984.T>、日立製作所<6501.T>なども買いが優勢だった。PR TIMES<3922.T>、Gunosy<6047.T>がストップ高に買われ、DDグループ<3073.T>が急騰、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387.T>なども大きく上値を伸ばした。 半面、良品計画<7453.T>が下落、サンリオ<8136.T>も値を下げた。ダイキン工業<6367.T>が安く、GMOインターネット<4784.T>も利食いに押された。リクルートホールディングス<6098.T>、三菱商事<8058.T>も冴えない。FOOD & LIFE COMPANIES<3563.T>が大きく売られ、IDOM<7599.T>は急落。栗本鐵工所<5602.T>、gumi<3903.T>、サイゼリヤ<7581.T>なども大幅下落した。 出所:MINKABU PRESS