話題株ピックアップ【夕刊】(2):山洋電、三菱UFJ、IDOM

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■山洋電気 <6516>  9,770円   +110 円 (+1.1%)  本日終値
 山洋電気<6516>が3日続伸。14日の取引終了後に関東財務局に提出された変更保有報告書で、ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)による株式保有割合が13.20%から14.23%に上昇したことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月7日となっている。

■三菱UFJ <8306>  1,998.5円   +6 円 (+0.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが揃って上昇。日本国内で長期金利の上昇が目立ってきた。きょうは新発10年債利回りが一時1.595%まで上昇しており、これはリーマン・ショックがあった2008年10月以来で約17年ぶりの高値水準となる。米金利の上昇に引っ張られている側面もあるが、国内では参院選通過後に財政支出を伴う経済政策が打ち出されることへの思惑から長期債が売られている。長期金利上昇は銀行セクターにとっては運用利ザヤの拡大につながるため、株価にポジティブに働いている。

■IDOM <7599>  998円   -118 円 (-10.6%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 IDOM<7599>は大幅安。14日取引終了後に3~5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比11.2%増の1385億3200万円、営業利益は同12.3%減の39億円だった。第1四半期として過去最高の小売り台数となったことが増収に寄与した一方、利益面では大型店出店に伴う地代家賃や人件費など販管費の増加が重しとなった。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益が嫌気された。

■ウエストHD <1407>  1,565円   -173 円 (-10.0%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>が大幅反落。午前10時ごろ、25年8月期の連結業績予想について、売上高を564億1800万円から450億円(前期比10.7%減)へ、営業利益を132億2100万円から87億円(同17.9%減)へ、純利益を80億1000万円から50億円(同26.0%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。27年8月期以降の本格展開を視野に大規模蓄電所の開発事業に着手したものの、事業マーケットが想定を超えるスピードで拡大しつつあり、市場地位を確保するために早急に開発案件を固める必要が生じたため、再生可能エネルギー事業セグメントから同事業に経営資源を大きく振り向けることを決定。それに伴い再生可能エネルギー事業セグメントの売上高が想定を下回ることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年9月~25年5月)決算は、売上高220億100万円(前年同期比25.9%減)、営業利益20億2200万円(同51.8%減)、純利益7億7500万円(同70.1%減)だった。

■データセクション <3905>  3,200円   -225 円 (-6.6%)  本日終値
 データセクション<3905>が大幅反落。東京証券取引所が14日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を15日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を発表。また、日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を15日売買分から50%(うち現金担保分20%)にすると発表しており、信用規制による取引負担の増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。

■極東証券 <8706>  1,446円   -91 円 (-5.9%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 極東証券<8706>が後場下げ幅を拡大。午前11時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結業績速報で、最終利益が9億9800万円(前年同期比40.0%減)となったことが嫌気された。トレーディング損益が減少したためという。

■タウンズ <197A>  519円   -23 円 (-4.2%)  本日終値
 タウンズ<197A>が大幅続落。14日の取引終了後、東証プライムへの市場区分変更申請を取り下げたと発表したことが売り材料視された。24年6月期決算を基準期として変更申請したが、25年6月期決算の確定までに承認を受けることが難しい見込みとなったことから、申請の内容に変更が生じることが想定されるため、変更申請を取り下げたという。なお、プライム市場への市場区分変更を目指す方針には変更はないとしている。

■扶桑電通 <7505>  2,720円   +500 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 扶桑電通<7505>がストップ高。14日の取引終了後、25年9月期の単独業績予想について、売上高を475億円から520億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を18億7000万円から26億円(同39.4%増)へ、純利益を14億円から18億5000万円(同29.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を82円から113円(年128円)へ引き上げたことが好感された。自治体向けビジネスや電力及び民需向けパソコン・ソフトウェア販売が好調に推移したことで、ネットワーク部門やソリューション部門、オフィス部門の売り上げが前回予想を上回ることが要因としている。

■エディア <3935>  908円   +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 エディア<3935>は後場急伸し、年初来高値を更新した。この日前引け後に3~5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比39.7%増の12億100万円、営業利益は同2.9倍の1億6800万円だった。オンラインくじサービス「くじコレ」、女性顧客向けオンラインくじサービス「まるくじ」が人気IPとのコラボレーションの効果もあり業績を牽引した。ゲームタイトルの販売なども収益に貢献した。好決算を評価した買いが集まった。

株探ニュース

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