話題株ピックアップ【夕刊】(1):PRTIME、DDグループ、クリレスHD

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■PR TIMES <3922>  2,870円   +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 PR TIMES<3922>がストップ高。同社は14日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比19.7%増の23億500万円、営業利益は同82.3%増の8億8300万円、最終利益は同78.4%増の5億7200万円になった。第1四半期の業績として過去最高を記録し、内容をポジティブに受け止めた投資家の買いが集まった。通期の計画に対し、営業利益は28%の進捗率となった。PRTIMEはプレスリリースを配信するプラットフォーム「PR TIMES」を展開する。3~5月期は利用企業社数が前年同期比15.2%増の11万2809社に上り、プレスリリースの配信件数は同13.9%増の11万2888件で過去最高だった。そのほか、クラウド型タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」、アンケートやAIチャットボットなどをノーコードで作成・運用できるカスタマーサポートツール「Tayori」も有料利用数、平均利用単価ともに伸長した。

■DDグループ <3073>  1,696円   +253 円 (+17.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 DDグループ<3073>が急騰。14日の取引終了後、MBOの一環として、ポラリス・キャピタル・グループ傘下のPCGVI-1(東京都千代田区)が同社株の非公開化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格の1700円にサヤ寄せする格好となった。非公開化により、短期的な株式市場からの評価にとらわれずに機動的な意思決定を可能とする経営体制を構築するのが狙い。買い付け予定数は1662万8186株(下限1081万3295株、上限設定なし)で、買付期間は7月15日から8月27日までを予定している。TOB成立後、DDグループ株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を7月14日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、DDグループは今回のTOBに対して賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。

■クリレスHD <3387>  1,576円   +189 円 (+13.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が急騰し、上場来高値を更新した。同社は14日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比9.2%増の418億1400万円、最終利益は同12.7%増の20億8800万円となった。最終利益の通期計画に対する進捗率は36%と好調な滑り出しとなったほか、株式分割と株主優待制度の拡充も公表しており、ポジティブ視されたようだ。前期にM&Aにより取り込んだ2社が着実に収益貢献をした。コメの価格高騰の影響を受けながらも、人件費の管理や販売価格の適正化などによる効果を引き出し、増益につなげた。同社は8月31日を基準日として9月1日付で1株を2株に分割するほか、26年2月末時点の株主より適用する株主優待の新制度においては、保有株数に応じて1500円から3万円分の食事券を年2回贈呈する形とする。保有株式数によっては株式分割を考慮したベースで贈呈額が増えることとなる。

■ライズCG <9168>  1,235円   +110 円 (+9.8%)  本日終値
 ライズ・コンサルティング・グループ<9168>は急騰。6月3日につけた上場来高値1217円奪回が有力視される。戦略策定やデジタルトランスフォーメーション(DX)導入などを軸とした総合コンサルティングサービスを展開する。企業間で勝ち残りをかけて競争力の強化を図る動きが加速するなか、企業のコンサルティング支援ビジネスも高水準の需要がある。そうしたなか、同社が14日取引終了後に発表した25年3~5月期決算は営業利益が前年同期比39%増の4億9200万円と大幅な伸びを確保しており、これを評価する買いを引き寄せた。

■TSIホールディングス <3608>  1,212円   +97 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 TSIホールディングス<3608>が急反発した。同社は14日の取引終了後、取得総数を450万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.45%)、取得総額60億円を上限とする自社株買いの実施を発表。また26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、最終利益が前年同期比3.6倍の19億6600万円となった。中間期の計画を上回り、通期計画に対する進捗率は第1四半期ながら約47%に上った。株主還元姿勢と利益の上振れを期待した買いが入ったようだ。自社株取得は7月23日から12月31日の間に実施する。取得した株式は全て消却する予定。3~5月決算は売上高が前年同期比9.4%減の356億500万円だった。仕入原価率の低減に成功し、過年度在庫の整理も一巡した。TSIHDはあわせて、OMOプラットフォームやアパレル小売業を展開するデイトナ・インターナショナル(東京都渋谷区)の買収を発表した。買収総額は283億円で9月2日に株式を取得する予定。相互送客による新規顧客の獲得や関連商品の販売、スケールメリットを生かしたシナジーの創出が期待できるという。

■クリエイトS <3148>  3,530円   +270 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 クリエイトSDホールディングス<3148>が急反騰、今月上旬まで約2カ月にわたり3000円台近辺で売り物をこなす展開にあったが、満を持して上放れる動きをみせている。神奈川県を地盤に、首都圏などを中心として大型のドラッグストアを多店舗展開しているが、業績は売上高・利益ともに極めて堅調に推移している。14日取引終了後に発表した25年5月期決算は売上高が前の期比8%増の4570億9300万円と好調で、営業利益は同12%増の226億2500万円と2ケタ成長を達成し、いずれも過去最高を更新した。続く26年5月期も売上高が前期比8%増の4915億円、営業利益は同7%増の241億円を見込むなどピーク更新が続く見通しだ。株主還元にも抜かりなく、前期配当は従来予想に10円増額となる78円を実施、また今期は更に前期実績比で12円増配の90円を計画している。好業績が続くなかで株主還元への前向きな取り組みが好感された。

■トランザクション <7818>  2,600円   +150 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 トランザクション<7818>は大幅高。14日取引終了後に24年9月~25年5月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比9.9%増の207億7300万円、営業利益は同7.5%増の42億8100万円だった。エンターテインメント業界向けの物販品などを手掛けるライフスタイルプロダクツ部門が推し活消費を追い風に売り上げを伸ばした。環境配慮製品を手掛けるエコプロダクツ部門が堅調だったほか、衛生用品や加湿器、化粧雑貨を扱うウェルネスプロダクツ部門が好調だった。良好な決算内容が好感された。

■佐鳥電機 <7420>  1,768円   +97 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 佐鳥電機<7420>が大幅高で3日続伸。14日の取引終了後に発表した26年5月期連結業績予想で、売上高1600億円(前期比2.4%増)、営業利益43億円(同7.7%増)、純利益26億円(同3.0%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比4円増の90円としたことが好感された。AI需要が半導体市場の成長を牽引していることを背景に、引き続きパソコン・サーバー向け電子部品が伸長する見通し。なお、25年5月期決算は、売上高1562億4200万円(前の期比5.5%増)、営業利益39億9300万円(同16.0%減)、純利益25億2400万円(同17.0%増)だった。同時に、7月22日付で自社株300万株(消却前発行済み株数の16.7%)を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は1494万6826株となる。

■堀場製作所 <6856>  10,960円   +300 円 (+2.8%)  本日終値
 堀場製作所<6856>が後場一段高。同社はきょう、自社の可搬型排ガス計測システム「MEXAcube(メクサキューブ)」が英国車両型式認可機関であるVCA(Vehicle Certification Agency)の認証を取得したと発表。これが株価を刺激したようだ。この製品は、ラボ設置用・車載用のいずれにも活用できるエンジン排ガス測定装置で、アンモニア、亜酸化窒素、ホルムアルデヒドなどを含む9成分を高精度に測定することが可能。また、環境にも配慮しており、高濃度の水分を含む水素やアンモニアなどカーボンニュートラル燃料の排ガスにも対応することで、多様化が進む次世代モビリティ開発に貢献するものだとしている。

株探ニュース

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