米外為市場サマリー:日米金利差拡大が意識されるなか147円70銭台に上伸
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14日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=147円72銭前後と前週末と比べて30銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=172円32銭前後と同2銭程度のユーロ高・円安だった。 トランプ米大統領は10日にカナダからの輸入品の一部に8月1日から35%の関税を課すとの書簡を公表したのに続き、12日には欧州連合(EU)とメキシコに対して8月1日から30%の関税を適用すると表明した。同氏の強硬な関税スタンスが米物価上昇を招くとの見方から米長期金利の上昇圧力が強まるなか、日米金利差の拡大を意識したドル買い・円売りが先行。米クリーブランド地区連銀のハマック総裁がフォックス・ビジネスのインタビューで「インフレ率が依然として高すぎることから、すぐに金利を引き下げる差し迫った必要性はない」と述べたことも米金利の先高観につながり、ドル円相場は一時147円78銭と6月下旬以来のドル高・円安水準をつけた。ただ、15日に米6月消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることから一段とドルを買い上がる勢いには乏しかった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1664ドル前後と前週末に比べて0.0025ドル程度のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS