株価指数先物【寄り前】 引き続き3万9500円を挟んだレンジを想定
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大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 39510 +100 (+0.25%) TOPIX先物 2831.0 +8.0 (+0.28%) シカゴ日経平均先物 39515 +105 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 14日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。トランプ米大統領が12日、欧州連合(EU)とメキシコからの輸入品に8月1日から30%の関税を課すと自身のSNSに投稿したことで、米国の消費減速や物価上昇を懸念して売りが先行した。ただし、EUは米国への報復措置の発動を8月上旬まで延長し、交渉による解決を目指す方針を明らかにした。交渉次第では税率が下がるとの楽観的な見方が高まり、押し目買いが入った。 S&P500業種別指数は、食品・生活必需品小売、自動車・同部品、保険が上昇した一方で、家庭用品・パーソナル用品、エネルギー、テクノロジー・ハード・機器の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ボーイング、ウォルマート 、スリーエム 、ゴールドマン・サックス・グループ 、ハネウェル・インターナショナル が買われた。半面、シェブロン 、プロクター・アンド・ギャンブル 、アップル 、ユナイテッドヘルス・グループ が下落。 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比105円高の3万9515円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比80円高の3万9490円で始まった。その後は軟化し、3万9310円まで売られる場面もみられた。ただし、米国市場の取引開始後にロング優勢となりプラス圏を回復すると、中盤にかけて3万9540円まで買われた。買い一巡後は3万9480円~3万9530円辺りで保ち合い、3万9510円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。トランプ大統領の関税を巡る発言ついては楽観はできないものの、交渉進展への期待から押し目待ち狙いのロング対応となりそうである。ナイトセッションで3万9310円まで売られる場面もみられたが、25日移動平均線(3万9180円)が支持線として意識されており、同水準に接近する局面ではその後のショートカバー狙いになろう。 一方で、積極的なロングも限られるため、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9880円)を意識したトレンド形成は期待しづらい。25日線を支持線とした3万9500円辺りの狭いレンジでの推移になりそうであり、まずは3万9500円処での底堅さがみられるかを確認したい。3万9500円水準で底堅さがみられるようだと、+1σに接近する可能性はあるが、戻り待ち狙いのショートでの対応に向かわせそうである。 そのため、オプション権利行使価格の3万9500円を挟んだ上下の権利行使価格である、3万9250円から3万9750円のレンジを想定。 14日の米VIX指数は17.20(11日は16.40)に上昇した。一時17.85まで上げる場面もみられ、抵抗線として機能している25日線(17.90)に接近した。同線に上値を抑えられる形でその後は低下しているが、やや神経質にさせそうだ。 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.96倍に低下した。ソフトバンクグループ<9984>[東証P]と東京エレクトロン<8035>[東証P]が日経平均型の重荷になった。ただし、上向きで推移する25日線(13.95倍)が支持線として機能しており、同線をサポートにリバランスの動きをみせてくるかが注目される。NTショートの巻き戻しに向かうようだと、200日線(14.03倍)辺りを捉えてくる可能性が意識されよう。 株探ニュース