午前:債券サマリー 先物は続落、米金利の先高観から売り優勢

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市況

 14日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。トランプ米政権の高関税政策が米国内でのインフレを招くとの見方から、米金利の先高観が強まっていることが円債に影響した。

 トランプ米大統領は10日にカナダからの輸入品の一部に8月1日から35%の関税を適用すると明らかにし、12日には欧州連合(EU)とメキシコに対して8月1日から30%の関税を適用すると表明した。前週末11日には米長期金利がインフレ懸念再燃への警戒から上昇しており、この流れが波及するかたちで債券先物に売りが先行した。20日投開票の参院選で与党が苦戦していることが伝えられるなか、選挙結果次第で政権の枠組みが変わって財政が拡張的になるとの警戒感もあり、午前10時20分ごろには138円05銭まで下押す場面があった。

 午前11時の先物9月限の終値は、前週末比42銭安の138円15銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べて0.050%高い1.550%と約2カ月ぶりの高水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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