前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
投稿:
■ウイングアク <4432> 3,725円 (-310円、-7.7%) 東証プライムの下落率トップ。ウイングアーク1st <4432> [東証P]が続急落。同社は10日、26年2月期の連結業績予想の修正を発表。売上高予想を従来の見通しから9億円増額して312億円(前期比8.7%増)、最終利益予想を4000万円増額して64億円(同7.9%増)に引き上げた。6月末にウイングアークNEXを完全子会社化し、連結対象とした影響を織り込んだ。もっとも修正後の通期の業績予想に対しては、物足りなさが意識されたもよう。あわせて発表した第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.7%増の73億1400万円、最終利益が同16.1%減の14億6600万円と2ケタの減益となったことも相まって、売りが膨らんだようだ。3-5月期においては人件費や外注費の増加が利益を圧迫する要因となった。 ■イオン <8267> 4,320円 (-220円、-4.9%) イオン <8267> [東証P]が大幅安で3日続落。また、イオンフィナンシャルサービス <8570> [東証P]が3日ぶりに急反落した。両社は9日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3-5月)決算の発表を延期すると開示。これを嫌気した売りが膨らんだようだ。イオンは11日、同社の連結子会社であるイオンFSは10日の発表を予定していたが、イオンFSが今年2月に持ち分を取得したベトナムのファイナンス会社で買収前の不適切会計処理が発覚しており、協議や事業計画の策定に時間を要する見込みとなった。 ■マニー <7730> 1,208円 (-40円、-3.2%) マニー <7730> [東証P]が続落。9日取引終了後、25年8月期の連結業績予想について売上高を302億円から296億円(前期比3.8%増)へ、営業利益を89億円から79億円(同5.9%減)へ、純利益を63億5000万円から54億5000万円(同13.3%減)へ下方修正した。中国で販売した「マニーダイヤバー」の自主回収の影響を考慮したほか、米国トランプ政権の関税政策による影響を織り込んだ。これがネガティブ視された。 ■ABCマート <2670> 2,969円 (-76円、-2.5%) エービーシー・マート <2670> [東証P]が5日ぶり反落。同社は9日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3-5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.5%増の976億9800万円、営業利益が同1.9%増の187億5700万円だったものの、最終利益は同1.2%減の129億5300万円で着地した。為替が円高に振れたことで為替差損を計上した。海外での売上高が前年同期比7.2%減の260億9900万円、セグメント利益が同51.5%減の10億7400万円になった。韓国や台湾などが減収減益だった。 ※10日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース