話題株ピックアップ【夕刊】(3):ピアラ、農業総研、ウィルスマ

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材料

■ピアラ <7044>  634円   +100 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 ピアラ<7044>がストップ高。同社は7日の取引終了後、第2四半期(4~6月)のTikTok広告納品額が前年同期比5.6倍になったと発表。これを手掛かり材料に買いを引き寄せた。同社は通販DXサービスなどを展開。TikTok広告をはじめとする縦型動画広告の市場が拡大するなかで制作体制を強化したほか、生成AIを活用した量産体制も確立し、制作数の大幅な増加につなげた。6月30日からはTikTok Shopを活用した次世代ソーシャルコマース支援にも注力し、販促支援の更なる強化を図る。

■農業総合研究所 <3541>  515円   +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 農業総合研究所<3541>がストップ高に買われ、年初来高値を大幅更新した。時価は2023年4月以来約2年3カ月ぶりの高値圏に浮上した。参院選の公示後、各党が農業政策への取り組みを打ち出すなか、石破首相も大票田を意識して、食料の安定的な確保に向け5年で2兆5000億円規模の予算を組む考えを表明している。株式市場でも農業関連株全般に物色の矛先が向かうなか、特に値動きの軽い産地直送野菜・果物の委託販売を手掛ける同社株に投資資金の流入が加速している。現在配当は行っていないものの、株主還元姿勢は高く、1月10日には30万株の自社株買いを発表した経緯がある。一方で信用買い残は100万株に届いておらず、外資系証券による貸株市場を通じた空売りが高水準で、その買い戻し圧力が株価の上値追いに拍車をかける格好となっている。

■Will Smart <175A>  969円   +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 Will Smart<175A>がストップ高。午前11時ごろ、NTTドコモ(東京都千代田区)とカーシェア領域で業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入した。今回の提携は、今年2月に発表したウィルスマとNTTドコモのモビリティシステム連携に関する基本合意に基づく最初の取り組みとなる。ウィルスマのモビリティDXプラットフォーム「Will-MoBi(ウィル モビ)」に搭載されたカーシェアリング機能と、NTTドコモが提供するカーシェア・レンタカーの統合プラットフォーム「dカーシェア」を連携することで、「dカーシェア」に参画を希望する事業者はワンストップかつ低コストで同プラットフォーム上でのサービス展開が可能になる。また、約1億人以上のdポイント会員基盤にもアプローチできるようになり、集客力の向上なども期待できるとしている。

■いつも <7694>  1,145円   +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 いつも<7694>がストップ高。同社は7日、TikTok Shop向けに特化したフルフィルメント(通販やECにおいて、受注から配送までの業務の一連のプロセス全体のこと)サービス「いつロジ for TikTok Shop」の提供を開始したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、同社の従量課金型フルフィルメントサービス「いつロジ」を基盤に、TikTok Shop特有のニーズに対応できるよう機能を強化。顧客から事前に提供されるマニュアルやFAQをもとにした高品質なCS代行サービスもパッケージ化し、低リスクかつ高い柔軟性でソーシャルコマース事業を支援するとしている。

■さくらケーシーエス <4761>  1,594円   +202 円 (+14.5%)  本日終値
 さくらケーシーエス<4761>は5日移動平均線を足場に急動意。三井住友銀行系列で金融向けや自治体向けなどを中心に幅広くITソリューション手掛ける古参企業で、高度なセキュリティーを強みとするデータセンターを主軸に展開している。生成AI市場の急拡大を背景としたAIサーバーの不足に対応するため、国内でもデータセンターの建設が加速する状況にある。取引先である富士通<6702>との連携も厚く、関連有力株として今後の業容拡大に対する期待が株価押し上げの原動力となっている。

■アルファ <4760>  1,670円   +121 円 (+7.8%)  本日終値
 アルファ<4760>が続急伸。7日の取引終了後、25年8月期連結業績予想について、売上高を62億円から62億5000万円(前期比2.1%増)へ、営業利益を2億円から2億2000万円(同93.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を50円から60円へ引き上げたことが好感された。ポップギャラリー製商品や別注製品の売り上げが前年並みを維持していることに加えて、POPKIT個人向けサービスの契約やデザイン受注などの役務サービスの売り上げが堅調に推移していることが要因としている。なお、純利益は法人税等調整額の影響により1億8500万円から1億1500万円(同13.5%減)へ下方修正した。

■テイツー <7610>  158円   +11 円 (+7.5%)  本日終値
 テイツー<7610>が大幅続伸。7日の取引終了後に発表した6月度の月次グループ売上高が前年同月比33%増の大幅増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。新品分野でトレカ、ホビーが好調に推移したことに加え、新型ゲーム機の発売に伴いゲーム分類の売上高が大きく伸長した。また、中古分野でもトレカ、ホビーが好調に推移した。

■児玉化学工業 <4222>  558円   +35 円 (+6.7%)  本日終値
 児玉化学工業<4222>が動兆しきりで、株価を500円台半ばまで急浮上させてきた。住宅や自動車向けを主力とする樹脂加工メーカーで、顧客ニーズに対応したOEMメーカーとして高実績を持つ。また、M&A戦略にも長じ、4月には金属加工を手掛けるメプロホールディングス(東京都千代田区)の株式を取得し傘下に収めたことでトップラインが急拡大、26年3月期は前期比4.7倍となる750億円を見込む。5月中旬に急騰を演じ945円の年初来高値をつけた後は調整局面に移行していたが、500円近辺を横に走る75日移動平均線をサポートラインに下げ止まり、同移動平均線を滑走路にもみ合いが煮詰まるなか、上放れのタイミング待ちにあった。信用買い残は5月中旬以降に漸増傾向にあるが比較的足の長い資金とみられるほか、一方で機関投資家による空売りが高水準で需給面から浮揚力が働きやすい。

■ドリーム・アーツ <4811>  3,515円   +200 円 (+6.0%)  本日終値
 ドリーム・アーツ<4811>が急反発した。同社は8日午前8時半、ツルハホールディングス<3391>がドリムアーツのサービスである業務デジタル化クラウドの本格利用を始めたと発表。これを好感した買いが入ったようだ。ドリムアーツの「SmartDB(スマートデービー)」は、企業のDXに寄与するIT基盤をノーコードで開発・構築できるプラットフォーム。同社によると、今回の本格利用開始により、ツルハHDは店舗情報の一元管理を実現するとともに素早い経営判断を可能にし、新リース会計基準にも対応する体制を整える。ツルハHDは6月末時点で国内において2662店舗を展開する。

■SCAT <3974>  447円   +22 円 (+5.2%)  本日終値
 SCAT<3974>が3日続伸。午後1時ごろ、7月14日付で名証メイン市場へ重複上場することを記念して記念株主優待を実施すると発表しており、好材料視された。25年10月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律でQUOカード1000円分を贈呈する。なお、同記念優待は今回限りの実施となる。

●ストップ高銘柄
 トヨコー <341A>  2,810円   +500 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 データセクション <3905>  2,886円   +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 インフォメティス <281A>  1,091円   +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 Abalance <3856>  755円   +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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