話題株ピックアップ【夕刊】(2):セリア、丸一管、Jパワー

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■セリア <2782>  2,888円   +71 円 (+2.5%)  本日終値
 セリア<2782>が続伸。7日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.0%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価は同0.7%減となったものの、客数が同1.6%増と伸長した。なお、全社売上高は同3.5%増だった。

■丸一鋼管 <5463>  3,561円   +61 円 (+1.7%)  本日終値
 丸一鋼管<5463>が反発。7日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より幅広い層の投資家の支援を受けるとともに、株式の市場流動性の向上を図ることが目的という。

■Jパワー <9513>  2,576円   +25 円 (+1.0%)  本日終値
 Jパワー<9513>は9日続伸。同社は7日、日立製作所<6501>との間で、インフラ事業者向けのAI用データセンター構築に関する覚書を締結したと発表した。Jパワーが持つカーボンニュートラル電源(水力・風力・地熱・太陽光など)と、日立が持つデータセンターのIT設備・運営ノウハウなどを掛け合わせる。信頼性の高いセキュアな環境とカーボンニュートラルを両立する持続可能なデータセンターの構築を目指す。これを手掛かりにした買いが続いている。

■楽天グループ <4755>  778.5円   +6.5 円 (+0.8%)  本日終値
 楽天グループ<4755>は3日ぶりに反発。傘下の楽天モバイルが7日、同日付で契約数が900万回線を突破したと発表しており、好材料視された。新規契約者及び他社からの乗り換えによる契約者が順調に増加しており、特に「楽天モバイルショップ」での契約数が前年比約1.2倍に増加しているという。

■スクエニHD <9684>  9,972円   +68 円 (+0.7%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。シンガポールに拠点を置く3Dインベストメント・パートナーズがスクエニHDの株式を買い増していたことが7日の取引終了後に明らかとなり、買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は10.87%から11.93%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は6月30日。

■黒田グループ <287A>  860円   -65 円 (-7.0%)  本日終値
 黒田グループ<287A>は大幅安。7日取引終了後、既存株主による2476万4800株の売り出しを実施すると発表した。需要状況に応じて上限371万4700株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は16~22日のいずれかの日に決定する。これを受け、株式需給の悪化を懸念した売りが優勢となった。

■日産自動車 <7201>  315.5円   -21.4 円 (-6.4%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 日産自動車<7201>が後場に一段安となった。同社は8日午後0時30分、ユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債の発行総額に関し、前日発表の1500億円から2000億円に増額すると発表した。ユーロ円CB発行に伴う1株利益の潜在的な希薄化リスクが意識されて同社株は前日に売り込まれた。今回、発行額が引き上げられたことに伴い、株式転換時の需給面での悪影響が大きくなると受け止められ、売りを促した。同社はブックビルディングにより把握した投資家の需要状況を踏まえ増額を決めた。ユーロ円CBは2031年満期で海外市場を対象に募集。発行日はロンドン時間7月25日。調達資金は電動化やSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)など新商品・技術の開発資金に充てる。

■丸井グループ <8252>  2,920.5円   -158.5 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 丸井グループ<8252>が大幅反落。7日の取引終了後、既存株主による893万8800株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限134万800株の売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。売出価格は7月14日から17日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。政策保有株式を早期に縮減させるとともに、将来的な若年層を中心とした個人投資家の拡大を目指しているという。

■イオレ <2334>  2,892円   +500 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 イオレ<2334>がストップ高。2020年10月以来、およそ4年9カ月ぶりの高値圏で推移している。同社は求人広告プラットフォームやグループコミュニケーションツールを手掛ける。7日の取引終了後、1日に参入を発表した暗号資産金融事業に関し、事業の詳細について開示。これが株価の刺激材料となったようだ。基礎事業として、余剰資金を活用して暗号資産を保有・運用する暗号資産トレジャリー事業と、暗号資産のレンディングに関する事業を開始する。購入する暗号資産はビットコインを想定。具体的な購入時期や金額については現在検討中とした。レンディング事業に関しては今後、サービスリリースに向けてシステム開発などを進める。

株探ニュース

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