前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■環境フレンド <3777> 74円 (+21円、+39.6%) 環境フレンドリーホールディングス <3777> は急伸。この日昼ごろ、子会社EFインベストメントが、再生可能エネルギーの開発などを手掛けるエネルギープロダクト(東京都千代田区)との間でビットコインのマイニングに関する基本合意書を締結することを決めたと発表した。太陽光発電所にESS(電力貯蔵システム)発電所を併設し、系統連系前の期間を活用して仮想通貨のマイニングを行う。これが材料視された。 ■マックハウス <7603> 416円 (+80円、+23.8%) ストップ高 マックハウス <7603> がストップ高。カジュアル衣料を全国チェーン展開するが、業績は売り上げが苦戦するなか損益も営業赤字が続いている状況で、新規参入による業容拡大など新境地開拓への思惑も浮上しやすくなっている。そうしたなか、前週末4日取引終了後に画像認識プラットフォームを核としたAIソリューションサービスを展開するトリプルアイズ <5026> の子会社で暗号資産マイニング国内トップのゼロフィールド(東京都港区)と、暗号資産事業に関する基本契約を締結したことを発表した。これを材料視する形で投資資金が集中した。 ■いつも <7694> 995円 (+150円、+17.8%) ストップ高 いつも <7694> がストップ高で新値追い。同社は4日、「TikTok Shop」で運営する公式ショップの商品が、Beauty&Personal Careのカテゴリーにおいて、オープン後3日間の合計でショートムービーやライブコマースのコンテンツ経由売り上げで1位を記録したと発表。これが株価を刺激したようだ。同社は1万3000件以上のEC支援実績に加え、海外でのTikTok Shop運営経験と、これまでの数年間にわたるライブコマースプラットフォーム運営、商品を販売するクリエイター特化のクリエイターエージェンシーの運営を生かし、ブランド・メーカー向けにTikTok Shopの総合支援サービスを提供している。 ■ワンダープラネット <4199> 1,115円 (+150円、+15.5%) ストップ高 ワンダープラネット <4199> がストップ高。同社は4日、バンダイナムコホールディングス <7832> 傘下のバンダイナムコエンターテインメントが制作し、配信を予定しているモバイルゲーム「ジャンプ+ジャンブルラッシュ」の開発を担当していることを明らかにしており、これが材料視されたようだ。このタイトルは、「少年ジャンプ+」10周年を記念して制作されたジャンプ+キャラクターが多数出演するスマホゲーム。配信開始は今秋ごろを予定している。 ■サーキュレーション <7379> 772円 (+100円、+14.9%) ストップ高 サーキュレーション <7379> がストップ高。前週末4日の取引終了後、 PKSHA Technology <3993> がサーキュに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株901円で、完全子会社化を目的とする。サーキュの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせた。買付予定数の下限は482万4200株で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、サーキュは上場廃止となる見込み。買付期間は7日から8月19日まで。パークシャはサーキュとAI技術の活用やプロ人材の最適マッチングなど、顧客企業への提供価値最大化を共同で進めてきたが、相乗効果の更なる発揮につなげる。サーキュはTOBに対し、賛同の意見を表明した。東京証券取引所は4日、サーキュの株式を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■ワイヤレスゲート <9419> 284円 (+34円、+13.6%) ワイヤレスゲート <9419> が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後、訪日外国人観光客や国内旅行者向けに、国内で利用可能な500メガバイトの無料eSIMを企業が無料配布できる新サービス「WG FREE eSIM」の提供を開始したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。WG FREE eSIMは、店舗や企業が自社のマーケティング施策の一環としてeSIMを無料配布し、利用者が通信容量を追加購入(リチャージ)することで、その売り上げの一部が企業に還元される成果報酬型の仕組みを採用。これにより、旅行者のための無料データ通信を販促ツールとして活用しながら、新たな収益源の創出が可能になるとしている。 ■ニューテック <6734> 1,838円 (+196円、+11.9%) ニューテック <6734> が急騰し年初来高値を更新した。同社は前週末4日の取引終了後、第1四半期(3~5月)連結決算を発表。売上高が前年同期比2.0倍の14億4300万円、純利益が4.3倍の7000万円になった。同社はストレージや周辺機器の製造開発や販売を手掛ける。堅調な業況を評価した買いが入ったようだ。新製品のMAGNAシリーズを含めRAID(レイド)が好調に推移し、ストレージ本体と周辺機器の売上高が前年同期と比べて大きく伸びた。医療関連品のキッティングも伸長した。 ■円谷フィHD <2767> 2,232円 (+229円、+11.4%) 東証プライムの上昇率トップ。円谷フィールズホールディングス <2767> が急騰。米運用大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが7日に提出した大量保有報告書のなかで、円谷フィHDの株式について新たに5%を超えて保有していることが明らかとなった。長期投資で知られる運用主体による保有判明を好感した買いが入ったようだ。同報告書によるとキャピタル・リサーチの保有割合は5.95%。報告義務発生日は6月30日。保有目的は「顧客である日本国外の投資信託のための純投資」としている。 ■Liberaware <218A> 1,755円 (+170円、+10.7%) Liberaware <218A> が大幅続伸。7月6日朝に放送されたTBSテレビ系経済情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で紹介されたことが好材料視された。「僕たち上場しました!2025」の特集で取り上げられた3社のうちの1社としてトヨコー <341A> 、シマダヤ <250A> と紹介されており、同社の超狭小空間点検ドローン「IBIS」が実際に飛行する様子などが紹介された。 ■フルッタフルッタ <2586> 321円 (+30円、+10.3%) フルッタフルッタ <2586> が3連騰し年初来高値を更新した。前週末4日の取引終了後、FOUR SEEDS FOOD EXPRESS(東京都港区)が運営するハワイアンテイストのグルメバーガー&サンドウィッチレストラン「クア・アイナ」で提供されている、フルッタのアサイーを使用した「アサイーボウル」が夏バージョンにリニューアルされたと発表したことが好材料視された。「アサイーボウル」はハワイの定番スイーツの1つとして知られ、「クア・アイナ」でも人気メニューの一つであることから、リニューアル効果への期待が高まっているようだ。 ■白洋舎 <9731> 3,610円 (+330円、+10.1%) 白洋舎 <9731> がマドを開けて急伸し、2018年2月以来、およそ7年5ヵ月ぶりの高値圏で推移している。武士道アセットマネジメントが前週末4日の取引終了後に関東財務局へ提出した大量保有報告書で、白洋舎の株式について新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、株価の刺激材料となったようだ。同報告書によると、武士道アセットマネジメントの保有割合は6.51%。報告義務発生日は6月30日。保有目的は「純投資」としている。 ■セルシス <3663> 1,605円 (+120円、+8.1%) 東証プライムの上昇率3位。セルシス <3663> が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、集計中の6月中間期単独業績について、売上高が従来予想の45億400万円から47億3800万円へ、営業利益が11億800万円から15億1800万円へ、純利益が8億900万円から8億4500万円へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。今年3月に実施した「CLIP STUDIO PAINT」のメジャーバージョンアップ後の、買い切り版の販売やサブスクリプション契約が計画を上回る実績となったことが要因。また、費用が計画通りに推移したことも寄与した。なお、前年同期は連結決算を開示していたため、前年同期比の記載はない。 ■インターメスティック <262A> 1,761円 (+130円、+8.0%) 東証プライムの上昇率4位。インターメスティック <262A> は大幅高。前週末4日取引終了後、6月度の国内月次売り上げ速報を発表。既存店は前年同月比2.1%増とプラス基調を維持した。各種コラボレーション商品やプロモーション、UV関連商品が堅調だった。全店ベースでは同6.1%増だった。これが好感された。 ■日本ヒューム <5262> 2,291円 (+148円、+6.9%) 東証プライムの上昇率5位。日本ヒューム <5262> は大幅高。5日、大阪市東淀川区で水道管の破損事故が起きた。各報道によると道路の地下にある水道管から水が漏洩し、交差点一帯が冠水したという。こうした事故は規模の大小を問わず各地で発生しており、メディアを通じてここ頻繁に伝わっている。政府は先月、事業規模20兆円強とする国土強靱化の新たな中期計画を閣議決定した。これを背景に株式市場では水道関連株への関心が継続しており、きょうは前述の冠水事故を受けて日ヒュムのほか、水道コンサルのNJS <2325> 、日水コン <261A> など関連銘柄への物色が強まったようだ。 ■電算 <3640> 2,825円 (+167円、+6.3%) 電算 <3640> が全体軟調地合いのなか強さを発揮し6%を超える上昇で2800円台まで上値を伸ばした。6月17日につけた年初来高値2857円を払拭しての新値街道突入を意識させる動きとなっている。情報処理システムの開発を手掛けるが、本社を長野市に構え信越を地盤に地方自治体向けの需要獲得を進め、首都圏にも営業エリアを広げている。業績変化率は目を見張るものがあり、にわかにマーケットでも注目度が高まっているもよう。生成AI市場の拡大を背景としたデータセンター建設ラッシュが進むなか収益環境の追い風は強く、26年3月期営業利益は前期比7割を超える大幅増益で過去最高更新が続く見通しにある。PERがわずか5倍台ということもあって、データセンター関連の出遅れとして継続的な投資資金の流入が観測される。 ■AppBank <6177> 111円 (+6円、+5.7%) AppBank <6177> が高い。午前10時ごろ、農林水産省「鳥獣被害防止総合対策交付金(全国ジビエプロモーション事業)」の「ジビエ需要拡大・普及推進事業」実施事業者に選定されたと発表しており、好材料視された。全国ジビエプロモーション事業は、捕獲鳥獣を利用した食肉(ジビエ)、ペットフードまたは皮革などの全国的な消費拡大を図るため、キャンペーン期間を設定した協賛飲食店などでのフェア開催やジビエ関連情報の発信などの取り組みを実施するもの。同社が実施事業者となった「ジビエ需要拡大・普及推進事業」は、同プロモーション事業のなかでも、特にメディアサイトや動画、関連イベントの開催などを通じて、社会に対して広く情報発信を行い、全国的な消費拡大を図る。 ■良品計画 <7453> 7,197円 (+277円、+4.0%) 良品計画 <7453> が続騰し新高値をつけた。SMBC日興証券が前週末4日、良品計画の目標株価を4400円から7700円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。8月に予定されるMSCI指数の採用候補に挙げられる良品計画に関し、組み入れ発表後の一時的な株価調整には留意が必要とする一方、トランプ関税の影響が少ない内需株としての安心感があると指摘。中国での事業成長の期待が強まる可能性などにも言及する。同証券は良品計画の26年8月期営業利益予想を従来の698億円から899億円に引き上げている。 ■ジンズホールディングス <3046> 8,460円 (+300円、+3.7%) ジンズホールディングス <3046> が高い。前週末4日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比8.6%増となり、29ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。継続的なキャンペーン活動により高単価商品の販売が好調に推移したことに加えて、気温の上昇に伴いサマーシーズンに向けた季節性商品が売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同13.3%増だった。 ■ディスコ <6146> 42,000円 (+1,450円、+3.6%) ディスコ <6146> は切り返し急。4万円大台近辺で値固めの動きにあるが足もとでは強弱観対立のなかも上値を慕う展開となっている。ここ半導体関連株への見直しの動きが相次ぐなか、同社株もその流れに乗っている。前週末4日取引終了後、26年3月期第1四半期(25年4~6月)の個別売上高を発表したが、前年同期比10.1%増の754億円と2ケタ伸長をみせるなど好調だった。会社側の計画は613億円でこれを140億円あまり上回った。また、出荷額は前年同期比8.5%増の930億円で四半期ベースとしては過去最高を記録した。足もとでこれを好感する買いが優勢となった。 ■NEC <6701> 4,025円 (+88円、+2.2%) NEC <6701> が5日ぶりに反発した。長期保有で知られる米運用大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが7日、関東財務局に大量保有報告書を提出した。このなかで、キャピタル・リサーチによるNEC株の保有割合が5.14%となっていることが明らかとなり、好材料視されたようだ。報告義務発生日は6月30日。保有目的は「顧客である日本国外の投資信託のための純投資」としている。 ■アシックス <7936> 3,709円 (+51円、+1.4%) アシックス <7936> が続伸。午後0時30分ごろに4~6月期における日本地域及びオニツカタイガーの売上高を発表。オニツカタイガーの日本地域における売上高が前年同期比78.9%増となり、うちインバウンド売上高が同2.0倍となったことが好感された。なお、日本地域全体の売上高は同28.4%増だった。 ■コーナン商事 <7516> 3,930円 (+45円、+1.2%) コーナン商事 <7516> が続伸。前週末4日の取引終了後に発表した6月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.3%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年よりも休日が1日少ない影響があったものの、高気温を背景にファン付ウェアなどの夏用作業着や殺虫剤の売り上げが伸びた。また、先月に引き続きエアコンや扇風機のほか、紙製品や衣料洗剤などの日用消耗品も堅調だった。なお、全店売上高は同5.8%増だった。 ※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース