【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高で一時4万円回復も上値は重い (7月4日)

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市況

日経平均株価
始値  39994.64
高値  40012.66
安値  39693.40
大引け 39810.88(前日比 +24.98 、 +0.06% )

売買高  15億5102万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆8803億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は24円高と小幅続伸、一時4万円乗せも上値重い
 2.米6月雇用統計は堅調でNYダウが上昇しナスダック指数は最高値
 3.日米関税交渉など不透明感強く、朝高後は積極的な売買は見送られる
 4.三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなど大手銀行株が高い
 5.トヨタやホンダ、スズキといった自動車株は軟調な動きに

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比344ドル高と反発した。堅調な米雇用統計を受け米景気懸念が後退し買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は小幅続伸。米株高を受け一時4万円台を回復したが、日米関税交渉などへの不透明感は強く上値の重い相場が続いた。

 前日の米株式市場では、NYダウは反発し、ナスダック指数は最高値を更新した。米6月雇用統計が堅調だったことなどが好感された。これを受け、東京市場も値を上げて始まり、寄り付き直後に日経平均は4万0012円まで上昇した。しかし、上値は重く買い一巡後は伸び悩みマイナス圏に売られる場面があった。後場は前日終値近辺での攻防となったが、結局小幅高で取引を終えた。日米関税交渉への警戒感が強まったほか、今晩は米国が独立記念日で休場となることもあり、積極的に上値を買う動きは限られた。トランプ米大統領は、関税交渉を行っている10~12ヵ国に関税率を通知する書簡の送付を4日から開始するとも報じられた。更に、為替が午後にかけ1ドル=144円台前半へ円高方向に振れたことも警戒された。

 個別銘柄では、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>が高く、良品計画<7453>が上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といった大手銀行株が買われた。東京電力ホールディングス<9501>や任天堂<7974>が値を上げ、リクルートホールディングス<6098>や富士通<6702>がしっかり。キユーピー<2809>や霞ヶ関キャピタル<3498>が急伸した。

 半面、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>が安く、フジクラ<5803>やサンリオ<8136>が値を下げた。三菱重工業<7011>やIHI<7013>が軟調で、日立製作所<6501>や日本製鉄<5401>が下落。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、スズキ<7269>といった自動車株が軟調で、ファーストリテイリング<9983>や三菱商事<8058>が売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、コナミG <9766>、SBG <9984>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、TDK <6762>、京セラ <6971>、フジクラ <5803>、ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約49円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス、(2)銀行業、(3)証券・商品、(4)水産・農林業、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)機械、(2)卸売業、(3)金属製品、(4)輸送用機器、(5)精密機器。

■個別材料株

△キユーピー <2809> [東証P]
 5月中間期最終増益で上限960万株の自社株買いを好感。
△アヲハタ <2830> [東証S]
 キユーピーによる株式交換比率を意識。
△霞ヶ関C <3498> [東証P]
 9~5月期好決算と株式分割を好感。
△クスリアオキ <3549> [東証P]
 前期の上振れ決算や新たな自社株買い実施を好感。
△データセク <3905> [東証G]
 エヌビディア製GPU搭載サーバーでアジア最大級のAIスーパークラスター構築へ。
△ブライトパス <4594> [東証G]
 「BP2202」米国からオーファンドラッグ指定。
△ビーマップ <4316> [東証G]
 7月中旬をメドに「宇宙・防衛事業準備室」設置へ。
△アジュバン <4929> [東証S]
 老化関与のミトコンドリアDNAの損傷修復を促す原料発見。
△放電精密 <6469> [東証S]
 環境・エネルギーの高付加価値アイテム計上で上期利益予想を上方修正。
△アニコムHD <8715> [東証P]
 ダルトンの大量保有を買い材料視。

▼オンワード <8016> [東証P]
 6月既存店2ヵ月ぶりマイナス。
▼ナルミヤ <9275> [東証S]
 ワールド <3612> との株式交換比率にサヤ寄せ。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)霞ヶ関C <3498>、(2)キユーピー <2809>、(3)東洋エンジ <6330>、(4)クスリアオキ <3549>、(5)東和銀 <8558>、(6)栗本鉄 <5602>、(7)日本コークス <3315>、(8)能美防災 <6744>、(9)日進工具 <6157>、(10)北海電 <9509>。
 値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)キオクシア <285A>、(3)メドレー <4480>、(4)宮越HD <6620>、(5)Aクリエイト <8798>、(6)住友林 <1911>、(7)資生堂 <4911>、(8)SUMCO <3436>、(9)オロ <3983>、(10)SMK <6798>。

【大引け】

 日経平均は前日比24.98円(0.06%)高の3万9810.88円。TOPIXは前日比1.04(0.04%)安の2827.95。出来高は概算で15億5102万株。東証プライムの値上がり銘柄数は785、値下がり銘柄数は757となった。東証グロース250指数は710.59ポイント(0.88ポイント高)。

[2025年7月4日]


株探ニュース

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