話題株ピックアップ【夕刊】(2):ネクセラ、ハイデ日高、レンゴー

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■ネクセラファーマ <4565>  876円   +19 円 (+2.2%)  本日終値
 ネクセラファーマ<4565>が反発。この日の寄り前、協業先のセンテッサ・ファーマシューティカルズとの研究開発提携に基づき480万ドルのマイルストンを受領することになったと発表しており、好材料視された。同マイルストンは、ネクセラとセンテッサ社が協業して開発中のオレキシン受容体作動薬プログラムにおける2番目の新規オレキシン2受容体(OX2R)作動薬「ORX142」について、新薬臨床試験開始申請(IND)が米国食品医薬品局(FDA)に受理され、健常人を対象としたフェーズ1試験が開始されたことに伴うもの。なお、同マイルストン480万ドルのうち、IND受理に伴う180万ドルは25年12月期第2四半期に、フェーズ1試験開始に伴う300万ドルは第3四半期に売上高としてそれぞれ計上される。

■ハイデイ日高 <7611>  3,300円   +65 円 (+2.0%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>は5日ぶり反発。この日午後3時ごろに3~5月期単独決算を発表し、売上高は前年同期比14.3%増の152億6100万円、営業利益は同27.1%増の18億7100万円だった。既存店の来店客数の持続的な伸長や新店の売り上げ好調に加え、各種販売促進策が寄与。コロナ禍で短縮した営業時間の延長に取り組んだことも業績押し上げにつながった。これが好感された。あわせて6月度の売上高速報を発表した。既存店は前年同月比8.6%増とプラス基調を継続した。全店ベースでは同12.8%増だった。

■レンゴー <3941>  821.7円   +14.1 円 (+1.8%)  本日終値
 レンゴー<3941>が反発。同社は3日、10月1日納入分から段ボール原紙・紙管原紙・チップボール、及び段ボール製品・紙器製品の価格を改定すると発表。これによる採算改善などが期待されているようだ。価格改定は原燃料や資材価格が高止まりしているほか、労務費の上昇や物流コストのアップなどが主な理由。段ボール原紙・紙管原紙・チップボールは現行価格から1キロ当たり10円以上値上げし、段ボール製品・紙器製品については原紙価格改定分に工場でのコスト上昇分を加えて個別に提示するとしている。

■三菱UFJ <8306>  2,015.5円   +29 円 (+1.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。3日の米株式市場ではJPモルガン・チェースが最高値を更新、バンク・オブ・アメリカやシティグループなど大手銀行株が上昇した。米6月雇用統計が堅調な内容で景気後退懸念が薄らいだ。米連邦準備理事会(FRB)によるストレステスト(健全性審査)を通過したことも好感され、主要米銀で構成されるKBWナスダック銀行株指数は上昇基調を強めている。米国での銀行株高を受け、東京市場でも大手銀行株に見直し買いが流入した。

■アドバンテスト <6857>  10,675円   +145 円 (+1.4%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が続伸、6月30日につけた上場来高値1万965円を視野に上値指向を続けている。前日の米国株市場では、トランプ米政権が半導体設計ソフトの対中輸出規制を撤回したとの報道が半導体関連セクターに追い風材料となり、そのなかエヌビディアも続伸し上場来高値を更新した。エヌビディアの最先端AI半導体向けに半導体検査装置を納入するアドテストの株価もこれに刺激された。

■フォーバル <8275>  1,370円   +5 円 (+0.4%)  本日終値
 フォーバル<8275>がしっかり。この日、千葉県産業振興センターから「令和7年度中小企業デジタル技術活用支援事業」の「デジタル技術利活用セミナー」及び「デジタル技術導入に向けた伴走型研修」の実施業務を受託したと発表しており、好材料視された。同事業は、デジタル技術を活用して生産性を向上したい千葉県内の中小企業に向けてセミナー及び実践型研修を開催するもの。フォーバルは導入メリットや事例を紹介するセミナーや、課題解決に向けた実践的な伴走型研修を実施し、千葉県内の中小企業のデジタル技術の導入による高度化・生産性向上・高付加価値化を推進する。

■オンワード <8016>  583円   -14 円 (-2.4%)  本日終値
 オンワードホールディングス<8016>は安い。3日取引終了後、6月度の月次売り上げ概況を発表した。店舗とEコマース合計の既存店売上高は前年同月比4.9%減と2カ月ぶりにマイナスに転じた。一部の商業施設やECサイトでセールイベントの開催が後ろ倒しになった影響があった。これが嫌気された。全店ベースでは同20.3%増となった。昨年10月から連結対象となったウィゴーが貢献した。あわせて3~5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比17.1%増の601億5800万円、営業利益は同5.5%増の53億5300万円だった。戦略強化ブランド「アンフィーロ」「KASHIYAMA」「チャコット・コスメティクス」などの商品ラインアップの強化や新規出店の加速が売上高の拡大を牽引した。

■ブライトパス・バイオ <4594>  82円   +30 円 (+57.7%) ストップ高   本日終値
 ブライトパス・バイオ<4594>は続急伸。3日取引終了後、多発性骨髄腫の治療薬候補として開発中のBCMA CAR-ipsNKT細胞「BP2202」について、米国東部時間2日付で米食品医薬品局(FDA)から希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されたと発表した。これにより、開発費用に対する税制上の優遇措置や承認申請手数料の免除、承認取得後の7年間にわたる独占的販売権が与えられるなど、複数の開発支援・優遇措置が受けられるという。これが材料視された。

■ビーマップ <4316>  449円   +80 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ<4316>がストップ高。同社は3日、7月中旬をメドに「宇宙・防衛事業準備室」を設置すると発表しており、これが材料視されたようだ。まずは宇宙関連事業及び防衛関連技術の調査研究、情報交換に取り組み、事業性を確認できた場合には将来的な事業基盤を構築する考え。このほど、イスラエルのミサイル迎撃の先端企業のひとつであるTOMER社が日本へ進出するにあたり、その支援を行うことを通じ、事業に活用可能な技術を獲得し、事業可能性を検討するとしている。

■アジュバン <4929>  899円   +150 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 アジュバンホールディングス<4929>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。同社は4日午前10時、子会社が皮膚のシワや色素沈着、脱毛など加齢変化に関与するとみられるミトコンドリアDNAの損傷修復を促す原料を発見したと発表。これを好感した買いが入ったようだ。今後、発見した原料を配合したエイジングケア化粧品やスカルプケア製品の開発を進めるとともに、他の有用な原料との組み合わせによる相乗効果の検証にも取り組む。北海道大学大学院薬学研究院の山田勇磨教授とともに、2022年2月から共同研究を進めていた。

株探ニュース

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