【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり小反発、米雇用統計控え様子見ムード (7月3日)
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日経平均株価 始値 39796.75 高値 39865.89 安値 39667.82 大引け 39785.90(前日比 +23.42 、 +0.06% ) 売買高 19億8848万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆319億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日米交渉の懸念根強く買い手控え 2.先月下旬の相場急上昇の反動も 3.米ハイテク株高受け半導体株堅調 4.6月米雇用統計控え様子見ムードも 5.リバランスに絡み終値は小幅高に ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比10ドル安と5日ぶりに小反落した。雇用関連指標が市場予想を下回り、米経済の先行き不透明感が重荷となった。 東京市場では、様子見ムードが強まるなか、日経平均株価は前日終値をはさんだ狭いゾーンでもみ合う時間帯が続いたが、大引けは上昇に転じて着地した。 3日の東京市場は、朝方から方向感に乏しい地合いが続いた。米相互関税の上乗せ分の猶予期限が来週に迫るなか、日米交渉の道筋がいまだ見えていないことへの懸念が根強く、全体相場の重荷となった。6月下旬にかけて相場が急上昇した反動も引き続き意識されたもよう。前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株が堅調だったほか、為替相場がドル高・円安方向に振れるなかで輸出セクターの一角にも買いが流入した。日本時間今晩に6月の米雇用統計の発表を控え、模様眺めの雰囲気は強かった。日経平均は大引け間際までマイナス圏で推移していたが、この日は日経平均採用銘柄の入れ替えに伴うリバランスがあり、これに絡んだ需給要因もあって終値はプラス圏に浮上して引けた。 個別では売買代金上位の東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株への買いが目立った。トヨタ自動車<7203>、日本製鉄<5401>が高い。任天堂<7974>、三菱商事<8058>が堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>もしっかり。古河機械金属<5715>、曙ブレーキ工業<7238>が物色人気に。日野自動車<7205>、メイコー<6787>が大幅高となった。 半面、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>が軟調。三菱重工業<7011>、IHI<7013>が売られ、ソニーグループ<6758>も軟調。良品計画<7453>、サンリオ<8136>も安い。アドバンスクリエイト<8798>が急落。フジ・メディア・ホールディングス<4676>、日本テレビホールディングス<9404>が大幅安。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、TDK <6762>、信越化 <4063>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約103円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はコナミG <9766>、SBG <9984>、テルモ <4543>、KDDI <9433>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約84円。 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)輸送用機器、(4)鉱業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)食料品、(3)不動産業、(4)サービス業、(5)その他金融業。 ■個別材料株 △トランスGG <2342> [東証G] 「エクソンヒト化マウス」に関する特許が日本で成立。 △マリオン <3494> [東証S] 25年9月期業績予想及び配当予想を上方修正。 △農業総研 <3541> [東証G] 25年8月末日時点の株主から株主優待制度を新設。 △デジプラ <3691> [東証G] シーラHD <8887> が株主優待として「デジタルギフト」を採用。 △環境フレンド <3777> [東証G] 九州工業大学とペロブスカイト太陽電池に関する共同研究開始へ。 △JCRファ <4552> [東証P] ハンター症候群向けグローバル治験の進展を好感。 △エレメンツ <5246> [東証G] 「LIQUID eKYC」がマイナ免許証への対応を開始。 △日本製鉄 <5401> [東証P] 主要取引行5行と劣後特約付きタームローン契約を締結。 △オプトエレ <6664> [東証S] 上期経常が赤字縮小で着地・3-5月期は黒字浮上。 △ニューテック <6734> [東証S] スタートアップ企業と国産軽量LLMで協業。 ▼Aクリエイト <8798> [東証P] 今期下方修正と優待一時休止を嫌気。 ▼ダイセキ <9793> [東証P] 3-5月期最終減益。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)古河機金 <5715>、(2)ブレーキ <7238>、(3)日野自 <7205>、(4)メイコー <6787>、(5)レノバ <9519>、(6)千葉興 <8337>、(7)日産自 <7201>、(8)キオクシア <285A>、(9)栗本鉄 <5602>、(10)ミネベア <6479>。 値下がり率上位10傑は(1)Aクリエイト <8798>、(2)フジHD <4676>、(3)ダイセキ <9793>、(4)日テレHD <9404>、(5)シンフォニア <6507>、(6)ギフティ <4449>、(7)日ハム <2282>、(8)スカパーJ <9412>、(9)テレ朝HD <9409>、(10)GMOインタ <4784>。 【大引け】 日経平均は前日比23.42円(0.06%)高の3万9785.90円。TOPIXは前日比2.95(0.10%)高の2828.99。出来高は概算で19億8848万株。東証プライムの値上がり銘柄数は827、値下がり銘柄数は735となった。東証グロース250指数は709.71ポイント(4.30ポイント安)。 [2025年7月3日] 株探ニュース