【↓】日経平均 大引け| 6日ぶり急反落、高値警戒感が重荷で4万円割れ (7月1日)
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日経平均株価 始値 40340.64 高値 40345.87 安値 39885.38 大引け 39986.33(前日比 -501.06 、 -1.24% ) 売買高 18億5133万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆6031億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は6日ぶり急反落、再び4万円大台を割る 2.米国は株高継続、ナスダックとS&P500は最高値 3.日経平均は短期急伸の反動で利益確定売りが表面化 4.日銀短観は改善傾向確認も全体相場への影響は希薄 5.指数寄与度の高い一部値がさ株への売りが下げ助長 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比275ドル高と3日続伸した。米国とカナダの貿易交渉が進展するとの期待から買いが優勢となった。 東京市場では、久し振りにリスク回避ムードが強まるなか、日経平均株価は大きく下値を探る展開となった。前日までの急ピッチな上昇の反動が出た形だ。 1日の東京市場は、利益確定の動きが顕在化し、主力株の一角に売りが目立った。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇し、ナスダック総合株価指数とS&P500指数は最高値更新が続くなど、強い地合いを継続したが、東京市場ではこれを引き継ぐことができなかった。前日までの5営業日で日経平均は2000円以上の上昇をみせていたことで、目先高値警戒感が重荷となった。機関投資家による益出し売りが観測されたほか、日経平均寄与度の高い値がさ株の一角にインデックス売りがかさむなど、先物絡みで下げ幅を広げている。朝方発表された6月の日銀短観は前回3月調査から改善傾向が確認されたが、これを特に好感する動きは見られなかった。日経平均は終値で500円あまりの下げとなり、フシ目の4万円大台を割り込んだ。 個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が安く、同2位のディスコ<6146>も冴えない。東京エレクトロン<8035>も売りに押された。サンリオ<8136>が売られたほか、任天堂<7974>も軟調。ファーストリテイリング<9983>の下落が目立ったほか、リクルートホールディングス<6098>も大きく水準を切り下げた。ACCESS<4813>が急落、GMOインターネット<4784>の下げもきつい。gumi<3903>が大幅安、スター・マイカ・ホールディングス<2975>も下値を探る展開に。 半面、フジクラ<5803>が物色人気となり、アドバンテスト<6857>も堅調。ソフトバンクグループ<9984>は頑強な値動きで目を引いた。IHI<7013>、川崎重工業<7012>がしっかり、良品計画<7453>も上昇した。千葉興業銀行<8337>、象印マホービン<7965>、日本コンセプト<9386>がストップ高に買われ、東洋エンジニアリング<6330>も値を飛ばした。東京電力ホールディングス<9501>も物色人気となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、フジクラ <5803>、日本取引所 <8697>、セコム <9735>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約103円。うち55円はSBG1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、TDK <6762>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約315円。うち164円はファストリ1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス、(2)その他金融業、(3)非鉄金属、(4)ゴム製品、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)小売業、(3)鉱業、(4)輸送用機器、(5)電気機器。 ■個別材料株 △リベラウェア <218A> [東証G] 自動車設備の新明工業との業務提携を材料視。 △ソフトMAX <3671> [東証G] ソフトバンク <9434> などと生成AI技術の社会実装に向け協業へ。 △SMN <6185> [東証S] 業績高変化のソニー系AI関連株で株価に値ごろ感。 △東洋エンジ <6330> [東証P] 南鳥島沖レアアースの試掘報道を受けて思惑買い。 △ネットプロ <7383> [東証P] ノーリツ子会社に後払い決済サービスを提供。 △象印 <7965> [東証P] 25年11月期業績予想及び配当予想を上方修正。 △しまむら <8227> [東証P] 高価格帯商品の貢献で3~5月期営業5%増益。 △千葉興 <8337> [東証P] 「千葉銀行が完全子会社化も含め経営統合で調整」との報道。 △日本コンセプ <9386> [東証P] MBO実施発表でTOB価格3060円にサヤ寄せ。 △東電HD <9501> [東証P] 「データセンター事業に参入」との報道。 ▼インテG <192A> [東証G] 25年5月期は初配当実施も大幅減益を嫌気。 ▼ACCESS <4813> [東証P] 26年1月期は6期連続の営業赤字の見通しで失望感。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)千葉興 <8337>、(2)象印 <7965>、(3)日本コンセプ <9386>、(4)東洋エンジ <6330>、(5)東電HD <9501>、(6)ネットプロ <7383>、(7)北里 <368A>、(8)MDV <3902>、(9)武蔵精密 <7220>、(10)東亜建 <1885>。 値下がり率上位10傑は(1)ACCESS <4813>、(2)GMOインタ <4784>、(3)gumi <3903>、(4)WSCOPE <6619>、(5)瑞光 <6279>、(6)スターマイカ <2975>、(7)キオクシア <285A>、(8)日ヒュム <5262>、(9)大幸薬品 <4574>、(10)Jディスプレ <6740>。 【大引け】 日経平均は前日比501.06円(1.24%)安の3万9986.33円。TOPIXは前日比20.77(0.73%)安の2832.07。出来高は概算で18億5133万株。東証プライムの値上がり銘柄数は482、値下がり銘柄数は1094となった。東証グロース250指数は733.65ポイント(14.60ポイント安)。 [2025年7月1日] 株探ニュース