話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトMAX、SMN、アイリッジ

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材料

■ソフトマックス <3671>  320円   +80 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値
 ソフトマックス<3671>はストップ高。同社はWeb型電子カルテを主力に医療情報システムを手掛けるが、前日取引終了後に医療情報の標準化や流通を推進するHEMILLIONS(東京都港区)及びソフトバンク<9434>と医療分野における生成AI技術の社会実装に向けて共同検討を開始することを発表した。これが材料視される形で投資マネーを呼び込んだ。同社株は6月27日から株式4分割後の株価で取引されており、時価は200円台と値ごろ感が漂い、個人投資家も参戦しやすくなっている。

■SMN <6185>  449円   +37 円 (+9.0%)  本日終値
 SMN<6185>が逆行高。ビッグデータ処理やAI技術、金融工学をベースにマーケティングテクノロジーを駆使しネット広告配信事業を主力展開している。ソニーグループ<6758>の系列で企業ブランディング的にも強みを持っている。25年3月期営業利益は前の期比2.3倍化を達成したが、続く26年3月期は一段と利益体質が向上し、同利益は前期比67%増の4億円を見込むなど高成長路線への回帰が鮮明だ。AI・半導体関連は全体指数と連動性の高い大型株は足もと向かい風が強いが、中小型で株価が3ケタ台の銘柄については強さを発揮する銘柄も少なくない。同社もその流れに乗る形で投資資金の流入を誘っている。

■アイリッジ <3917>  527円   +32 円 (+6.5%)  本日終値
 アイリッジ<3917>が大幅高で3連騰。同社は6月30日の取引終了後、連結子会社の株式売却に伴い、特別利益を計上する見込みだと発表。未定としていた26年3月期の最終利益予想について、前期比62倍の8億円となる見通しに修正した。4期ぶりに過去最高益を更新する計画となり、ポジティブ視されたようだ。フィノバレーの株式をTIS<3626>に譲渡する契約を締結した。譲渡価額は14億5000万円。これに伴い第2四半期(7~9月)において、約9億円の関係株式売却益を計上する見込みという。

■AppBank <6177>  113円   +6 円 (+5.6%)  本日終値
 AppBank<6177>が3日ぶりに反発。6月30日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資会社マイルストーン・キャピタル・マネジメント(東京都千代田区)による株式保有割合が11.29%から25.44%に上昇したことが判明したことで、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資。なお、報告義務発生日は6月25日となっている。

■エコナック <3521>  163円   +8 円 (+5.2%)  本日終値
 エコナックホールディングス<3521>が後場動意。同社はきょう午前11時30分ごろ、26年3月期を初年度とする3カ年の「新・中期経営計画2028」を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結経常利益目標を5億4000万円(25年3月期実績は3億3900万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。28年3月期の連結売上高目標は30億円(同19億8000万円)に設定。基本方針として「既存事業の更なる発展」「M&A投資」「配当方針:継続的な安定配当を目指す」「成長のための投資:3カ年で合計約15億円程度」「資本コストや株価を意識した経営」を掲げている。

■船場 <6540>  1,688円   +71 円 (+4.4%)  本日終値
 船場<6540>が続伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう、チヨダウーテ(三重県川越町)との業務提携を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。この業務提携により、商空間やオフィスをはじめとした多様な空間の企画・設計・施工を手掛ける船場が、チヨダウーテのリサイクル石膏(せっこう)を100%原料として使用した「チヨダサーキュラーせっこうボード」をさまざまな現場で積極的に採用。また、施工現場から排出される使用済み石膏ボードをチヨダウーテに提供することで、原材料供給の循環を強化するとしている。

■メタリアル <6182>  688円   +28 円 (+4.2%)  本日終値
 メタリアル<6182>が中低位株物色人気に乗り、全般地合い悪に抗して大幅高。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスを手掛け、医薬、法務、財務など専門性の高い分野で実績を積み上げている。業績も26年2月期はトップラインが4割の伸びで営業利益は4.3倍化する見通しで、急回復を果たす見通し。生成AI分野で先駆するが、世界的に市場拡大が加速するAIエージェント分野でも、同社はSNS投稿・最新トレンド分析AIエージェント「Metarealソーシャルメディア」の提供をスタートさせるなど抜かりなく時流を捉えている。株価は6月中旬以降動兆しきりだが、2年前の一昨年6月には2200円台の高値水準まで買われていた。時価は長期波動では依然として大底圏にあることで、今期の業績回復を見込んだ見直し買いが継続している。

■fantasista <1783>  52円   +2 円 (+4.0%)  本日終値
 fantasista<1783>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は6月30日取引終了後、子会社のfantasista battery1が「fantasista gunma PSS(群馬太田蓄電所)」におけるアグリゲーター(特定卸供給事業者)で、関西電力<9503>子会社のE-Flowと運用委託契約書を締結したと発表。これによって予定通り8月1日から運用を開始できるとしており、これが買い手掛かりとなったようだ。今後は「群馬太田蓄電所」で適切な運用収益のデータの蓄積を重ね、このトラックレコードを基に、複数箇所の蓄電所建設計画を引き続き推進し、特別高圧蓄電所建設に向けての礎としていくという。

■Globee <5575>  1,020円   +33 円 (+3.3%)  本日終値
 Globee<5575>は続伸。この日、提供するAI英語学習アプリ「abceed」で毎日放送(大阪市北区)制作の人気アニメ作品「ダンダダン」英語吹き替え版の配信を開始したと発表しており、好材料視された。「ダンダダン」は、オカルト×SF×青春を融合した独自の世界観と、迫力あるバトル描写、テンポのよい会話劇で話題沸騰中の新感覚アニメ。人気作品の配信開始により、「abceed」のユーザー層の拡大や有料会員の増加に寄与するとの期待が高まっているようだ。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■ロボペイ <4374>  2,532円   +54 円 (+2.2%)  本日終値
 ROBOT PAYMENT<4374>が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社はきょうの朝方、主力サービスの「請求管理ロボ」と「サブスクペイ」の月額利用料金を改定したと発表。これによる業績への寄与が期待されているようだ。価格改定の理由は、現状のサービス品質を維持し、更なる向上を図るため。請求管理ロボは月額費用3000円(税抜き)、サブスクペイは同1500円(税抜き)の値上げとなる。また、6月30日取引終了後に5月度の月次リカーリング収益(サービス利用期間にわたって継続的に売り上げが発生する収益)を発表。請求管理ロボの売上高は1億100万円(4月度は1億200万円)、サブスクペイの売上高は1億7100万円(同1億5600万円)となっている。

●ストップ高銘柄
 ナイル <5618>  621円   +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 レント <372A>  6,340円   +1,000 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 ビープラッツ <4381>  530円   +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 インフォメティス <281A>  1,040円   +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  570円   +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 エス・サイエンス <5721>  235円   -80 円 (-25.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

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