話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、ラインヤフー、アスクル

投稿:

材料

■トランザクション <7818>  2,407円   +67 円 (+2.9%)  本日終値
 トランザクション<7818>が4日ぶりに反発。6月30日の取引終了後、8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の更なる流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,790円   +275 円 (+2.6%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が4連騰で年初来高値を更新した。米オラクルが現地時間6月30日、クラウドコンピューティング事業に関して、28年度以降に年間300億ドル以上の売り上げが期待できる大型案件を獲得したと発表した。これを受け同日の米株式市場でオラクルの株価は大きく水準を切り上げた。オラクルの大型契約を巡っては、米オープンAIを通じて米国内でAIインフラを構築するための「スターゲートプロジェクト」に絡んだものとの見方が株式市場で広がりつつある。ソフトバンクGはスターゲートプロジェクトに参画しているとあって、AIインフラの構築が進むことによる同社への収益貢献を見込んだ買いを集める格好となったようだ。

■LINEヤフー <4689>  538.5円   +8.1 円 (+1.5%)  本日終値
 LINEヤフー<4689>が4日続伸。6月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を6340万株(自己株式を除く発行済み株数の0.89%)、または385億円としており、取得期間は7月1日から9月30日まで。なお、これにより取得した全自社株は10月31日付で消却する。

■アスクル <2678>  1,562円   +22 円 (+1.4%)  本日終値
 アスクル<2678>が4日続伸。6月30日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比1.5%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。主力のASKUL事業が同2.9%増となったことが牽引した。一方のLOHACO事業は同10.8%減となり前年比マイナスが続いた。

■スターマイカ <2975>  935円   -56 円 (-5.7%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 スター・マイカ・ホールディングス<2975>が大幅反落。フシ目の1000円大台回復を目前に下値を探る動きとなった。同社は区分所有の分譲中古マンションの売買を手掛ける。入居者退去後に改装して資産価値を高めて販売するリノベマンション事業を主力に業績は会社側想定を上回る好調で推移している。同社が前日取引終了後に発表した25年11月期上期(24年12月~25年5月)決算は営業利益が前年同期比40%増の40億1700万円と大幅な伸びを達成、対通期進捗率も63%に達した。しかし、株式需給面ではネガティブな思惑も出ている。市場関係者からは「三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が6月30日付で提出した変更報告書でグループ共同保有でのスターマイカ株式保有株比率が6.10%から4.18%に急低下しており、大口の売り圧力をネガティブ視する動きがあるようだ」(準大手証券ストラテジスト)という声が聞かれた。

■ひろぎんHD <7337>  1,163円   -44 円 (-3.7%)  本日終値
 ひろぎんホールディングス<7337>が続落。6月30日の取引終了後、1086万7900株の売り出しとオーバーアロットメントによる最大150万株の売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。売出価格は7月8日から11日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。同社が目指す株主構成の構築を企図しているという。

■アダストリア <2685>  2,929円   -52 円 (-1.7%)  本日終値
 アダストリア<2685>が続落。6月30日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高774億6400万円(前年同期比4.7%増)、営業利益56億300万円(同6.8%減)、純利益43億7400万円(同0.7%減)と増収減益となったことが嫌気された。主力のアパレル・雑貨関連事業で、4月の低気温による一時的な減速があったものの、その後の気温上昇により、カジュアルファッション需要が底堅く推移。また、トゥデイズスペシャルとジョージズの2ブランドが前年7月にグループ入りしたことも寄与し、売上高は第1四半期として過去最高を記録した。一方で、旗艦店の出店やブランド認知向上のための戦略費用として広告宣伝費・設備費が増加し利益を圧迫した。26年2月期通期業績予想については、会社側では第1四半期の販管費全体では計画範囲内でコントロールできているとしており、売上高3050億円(前期比4.1%増)、営業利益190億円(同22.5%増)、純利益124億円(同29.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■Jフロント <3086>  1,950.5円   -12.5 円 (-0.6%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>は続落。6月30日取引終了後に3~5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比9.2%増の1108億200万円、最終利益は同7.4%減の104億8300万円だった。ショッピングセンター事業やデベロッパー事業が好調に推移したものの、百貨店事業の免税売上高が前年実績に対して大きく減少した。光熱水費など各種費用が増加した影響もあった。最終減益となったことが嫌気された。

■KOZOHD <9973>  40円   +17 円 (+73.9%)  本日終値
 KOZOホールディングス<9973>が大幅高で新値追い。同社は6月30日取引終了後、子会社の小僧寿しが資本・業務提携先である英国の日本食品企業ジャパン・センター・グループとフランチャイズ契約を締結し、同国で小僧寿し事業の展開を図ることで合意したと発表。これが材料視されたようだ。第1弾として、ジャパン・センター・グループが運営するスーパーマーケット「Japan Centre」(ロンドン・ウエストエンド所在)内及び、「Ichiba」(ロンドン・ウェストフィールド所在)内で小僧寿しの販売を開始。この出店を踏まえて同社は今後、英国における出店戦略を構築するとしている。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。