午前:債券サマリー 先物は続落、米金利上昇が影響
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30日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。米物価指標の伸び率拡大などを背景に、前週末の米長期債相場が反落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及した。 米商務省が27日発表した5月の米個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比で2.3%上昇と4月の2.2%から加速し、同日の米長期金利が上昇したことから国内債にも売りが先行。また、米上院本会議が28日にトランプ米大統領が推進する減税法案の審議を開始する動議を賛成多数で可決したことを受け、米財政拡張が意識され時間外取引で米長期金利が水準を切り上げたことも円債の売りを促した。債券先物は朝方に一時138円87銭まで軟化したあとは下げ渋ったが、日経平均株価の続伸が重荷となり戻りは限定的だった。 午前11時の先物9月限の終値は、前週末比15銭安の138円92銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べて0.020%高い1.445%で推移している。 出所:MINKABU PRESS