前週末27日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■日産東HD <8291>  494円 (+15円、+3.1%)

 日産東京販売ホールディングス <8291> [東証S]が大幅高で3日続伸。26日の取引終了後、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドらが提出した変更報告書のなかで、共同保有者である米ダルトン・インベストメンツの保有割合が上昇していたことが明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。ダルトンの保有割合は1.24%から2.29%に上昇し、これにより共同保有割合は5.02%から6.06%に上昇した。報告義務発生日は19日。ダルトンは保有目的の項目において、株価や株主価値の向上のため、企業側や他の株主などと建設的な対話を行うことを求めていく可能性があるとしている。

■オプテクスG <6914>  1,722円 (+48円、+2.9%)

 オプテックスグループ <6914> [東証P]が10日続伸。同社は27日午後0時30分ごろ、画像処理検査で使用するラインスキャンカメラ用照明「LN2シリーズ」を30日に発売すると発表。これが材料視されたようだ。この製品は、業界最高クラスの明るさで、十分な光を取り込むことができるため検査の精度とスピードが向上。検査対象物に応じた3種類のラインアップにより、二次電池の電極シートの異物検査や電子部品用フィルムシートのキズ検査などでの使用が想定されている。

■トヨタ <7203>  2,527円 (+70.5円、+2.9%)

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]が反発。トランプ米大統領が26日、中国との貿易問題に関し、合意に署名したと表明した。具体的な内容は示されなかったが、ラトニック商務長官も同日、海外メディアのインタビューで、中国との貿易枠組みの合意に関して2日前に署名され、正式に成立したと発言した。米中貿易問題を巡る不透明感が後退したとの受け止めから、自動車株の売り持ち高を解消する目的の買いが入ったようだ。日産自動車 <7201> [東証P]やホンダ <7267> [東証P]も上昇した。

■オプロ <228A>  1,383円 (+39円、+2.9%)

 オプロ <228A> [東証G]が続伸。27日午前11時ごろ、帳票出力DXサービス「帳票DX」について、日本郵政 <6178> [東証P]傘下の日本郵政コーポレートサービスが全国40万人の郵政グループ社員を対象とした給与明細や源泉徴収票の電子化に向けてサービスを導入したと発表した。これにより、給与支給日の深夜0時から1時にかけて10万件を超えるアクセスが発生しても安定稼働が可能となり、郵政グループ社員はスマートフォンや自宅のパソコンから24時間いつでも給与明細を確認できるようになるという。

■SBG <9984>  10,080円 (+250円、+2.5%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が続伸。26日に5.5%高と値を飛ばしたが、27日も短期筋の利益確定の売りをこなし上値指向を維持した。今年1月以来となる1万円大台回復を果たした。26日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が2万大台を回復し取引時間中には昨年12月につけた上場来高値を上回る場面があった。米ハイテク株に積極投資する同社株に追い風となっていた。また、米株市場ではエヌビディア  が連日で上場来高値を更新するなどAI・半導体関連株への買いが顕著であり、これもトランプ米政権下で大規模AIインフラプロジェクトを主導するソフトバンクGの株価に追い風となっていた。このほか、同社傘下の通信会社ソフトバンク <9434> [東証P]が「空飛ぶ基地局」を米社と提携して2026年に国内導入するとの報道もあり、足もとで株価の刺激材料が相次いでいた。

■資生堂 <4911>  2,571円 (+59円、+2.4%)

 資生堂 <4911> [東証P]が続伸。27日、英投資会社のインディペンデント・フランチャイズ・パートナーズ(IFP)が資生堂の株式を買い増していたことが判明し、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、IFPの保有割合は8.30%(従来は7.28%)に上昇した。報告義務発生日は20日。保有目的には「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこともありうる」と記載している。

■エプコ <2311>  762円 (+18円、+2.4%)

 エプコ <2311> [東証S]が4日続伸。同社は26日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想の上方修正を発表しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから4億1600万円増額して65億3000万円(前期比16.5%増)、営業利益予想は1億2800万円増額して4億2600万円(同27.5%増)に見直した。営業利益は減益予想から一転増益を計画する。子会社で想定を上回る太陽光パネル関連工事を受注し、中間期の売上高と営業利益が計画を上回る見込みとなった。

■西部技研 <6223>  1,600円 (+35円、+2.2%)

 西部技研 <6223> [東証S]が続伸。26日取引終了後、ペロブスカイト太陽電池製造工場向けの案件を受注したと発表した。受注先は国内総合エンジニアリングサービス会社で、受注金額は4億円。売り上げ計上は26年12月期の予定。これが材料視された。

■マツキヨココ <3088>  2,971.5円 (+62.5円、+2.2%)

 マツキヨココカラ&カンパニー <3088> [東証P]が続伸。SBI証券が26日、マツキヨココの目標株価を3500円とし、投資判断は「買い」で新規にカバレッジを開始した。ドラッグストアチェーンのなかでトップクラスの収益力を誇っていると評価したうえで、質を伴った持続的な成長を目指す同社について、アジア市場での事業拡大も期待できると指摘。SBI証券はマツキヨココの27年3月期営業利益が850億円になると予想している。

■東電HD <9501>  452.4円 (+9.4円、+2.1%)

 東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が続伸。政府は27日に原子力防災会議を開き、東京電力柏崎刈羽原発で事故が起きた際の避難計画などを定めた「緊急時対応」を了承した。これについて複数のメディアが報じており、報道を受けて東電HD株は上昇した。

■浅沼組 <1852>  750円 (+15円、+2.0%)

 浅沼組 <1852> [東証P]が続伸。26日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。上限を15万株(自己株式を除く発行済み株数の0.19%)、または1億2000万円としており、取得期間は7月1日から7月31日まで。同社は役員向けと従業員向けの譲渡制限付き株式報酬制度を導入しており、この制度に関連して交付される株式として活用するという。

■エニマインド <5027>  540円 (+10円、+1.9%)

 AnyMind Group <5027> [東証G]が反発。26日取引終了後、グループ会社のGROVEが美容・ライフスタイル分野でライブコマースを軸に活動するインフルエンサー・クリエイターを支援する新レーベル「MUNI(ムニ)」を設立したと発表した。ライバーの育成から配信環境の提供、広告・イベント出演までを一貫支援する。

■技研製 <6289>  1,455円 (+22円、+1.5%)

 技研製作所 <6289> [東証P]が4日続伸。同社は27日、クラウド型データプラットフォーム「G-Lab」を基盤とした3種類のウェブアプリのサービス提供を開始したと発表。株価のサポート要因となったようだ。スマートフォンにおいて施工中の機械の状態や現場の進捗状況などを管理できるアプリで、建設業界のDXの加速を促す。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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