米外為市場サマリー:一時144円50銭台を回復するも戻り鈍い
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26日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円42銭前後と前日と比べて80銭強のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=168円98銭前後と同35銭程度のユーロ安・円高だった。 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は日本時間26日朝、「トランプ米大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の後任について、早期の選定・指名発表を検討している」と報じた。次期FRB議長に金融緩和に前向きなハト派が選出されるとの思惑が広がるなか、ドル円相場は日本時間夕方に143円75銭まで下押す場面があった。海外市場では下げ渋る動きとなったが、27日に公表される5月の米個人消費支出(PCE)の結果を見極めたいとして戻りは限定的。ニューヨーク市場に限れば、一時144円50銭台を回復したのち144円00銭台に軟化するなど方向感は乏しかった。なお、この日に発表された米経済指標は、1~3月期の国内総生産(GDP)確報値が改定値から下方修正された半面、5月の耐久財受注は前月比で大幅に増加するなどまちまちだった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1701ドル前後と前日に比べて0.0040ドル強のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS