ダウ平均は下落 本日は上げ一服も最高値を試しに行くか注目=米国株概況
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NY株式25日(NY時間16:22)(日本時間05:22) ダウ平均 42982.43(-106.59 -0.25%) S&P500 6092.16(-0.02 0.00%) ナスダック 19973.55(+61.02 +0.31%) CME日経平均先物 39040(大証終比:+110 +0.28%) きょうのNY株式市場でダウ平均は下落の一方、IT・ハイテク株はしっかりと推移し、ナスダックは上昇。イランとイスラエルの停戦合意で、中東リスクが後退し、原油相場が急落。インフレへの懸念も後退する中、米株式市場は再び2月に付けた最高値まであと一歩のところに迫っている。月末が接近しており、4-6月相場も週内で大方終了だが、最高値を試しに行くか注目している。 イランとイスラエルの対立は、今年市場が乗り越えてきた最新の障害の1つ。トランプ大統領が発表した両国の微妙な停戦が持続することに市場は期待している。関税によるインフレ再燃や消費の弱さといった懸念材料がある中でも、米国株式市場はここ数カ月、下落しても下値を支えらえている。 この動きを見て市場も楽観的になっており、「私は回復力という言葉を繰り返し使ってきたが、いまの相場は私がこれまで見てきた中で最も回復力のある相場の1つ」との声も聞かれた。 一方、現在米上院で審議されている大型減税・歳出法案に伴う財政赤字への懸念、なお完全に決着が見えていない貿易協議、そして今後発表されるリスクがある弱い米経済指標などを警戒して、「行き過ぎた地合い」との評価も根強いことも事実。 貨物輸送のフェデックス<FDX>が決算を受け下落。ガイダンスでは第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったほか、通期の1株利益についても、世界的な需要の不確実性を理由に見通しを示さなかったことが嫌気されている。 仮想通貨交換業者のコインベース<COIN>が上昇。アナリストが目標株価を従来の310ドルから510ドルへ引き上げた。前日終値よりも48%高い水準でウォール街では最高値となる。投資判断は「買い」を継続。 リチウムイオン電池のクアンタムスケープ<QS>が急伸。先進的なコブラ・セパレーター技術をベースラインのセル生産に統合したと発表した。 建築用品を販売のQXO<QXO>が下落。すでに発表していた増資計画の条件を発表。普通株8990万株を1株22.25ドルで発行する。6月26日に完了したい意向。 女性用アパレルのトリッド<CURV>が大幅安。既存株主による1000万株の売り出しを発表。価格は1株3.50ドルで前日終値よりも34%低い水準。また、親会社の投資会社シカモアから2000万ドル相当の自社株を同額で買い戻すことにも合意した。 セキュリティを手掛けるカナダのブラックベリー<BB>が決算を受け大幅高。通期の売上高およびEBITDAの見通しを上方修正した。 バイオテックのフォルテ・バイオサイエンシズ<FBRX>が大幅安。増資計画が伝わった。1株12-13ドルで、株式および事前払込型ワラントを発行し、7500万ドルを調達する予定だという。 フェデックス<FDX> 222.00(-7.51 -3.27%) コインベース<COIN> 355.37(+10.55 +3.06%) クアンタムスケープ<QS> 5.67(+1.34 +30.95%) QXO<QXO> 21.81(-1.70 -7.23%) トリッド<CURV> 3.15(-1.95 -38.24%) ブラックベリー<BB> 4.87(+0.54 +12.47%) フォルテ<FBRX> 10.59(-3.58 -25.26%) アップル<AAPL> 201.56(+1.26 +0.63%) マイクロソフト<MSFT> 492.27(+2.16 +0.44%) アマゾン<AMZN> 211.99(-0.78 -0.37%) アルファベットC<GOOG> 171.49(+3.75 +2.24%) アルファベットA<GOOGL> 170.68(+3.91 +2.34%) テスラ<TSLA> 327.55(-12.92 -3.79%) エヌビディア<NVDA> 154.31(+6.41 +4.33%) メタ<META> 708.68(-3.52 -0.49%) AMD<AMD> 143.40(+4.97 +3.59%) イーライリリー<LLY> 792.30(+14.22 +1.83%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美